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猫の腎不全!末期段階と診断された時の余命はどれくらい?

病気  

慢性腎不全の末期・・・
そう診断された猫ちゃんは
どれだけ存在するのでしょう。

実は、猫の腎不全は
高齢になるほどに発症率が高く、
高齢猫の3割ほどが慢性腎不全
診断されているんです。

これだけ発症率の高い病気のようですが、
愛猫に限って…と思ってしまうし、
いきなり末期だなんて
受け入れたくない現実ですよね。

私は、実家の先代犬を
若い年齢にして腎不全で亡くしました。
シーズーの男の子、6歳でした。

確か、腎不全と病名を聞いてからは
進行も早かったと思います。
そのときは、“余命2ヶ月
と宣告を受けていたような・・・
そして、本当にその余命を生き抜いて
虹の橋を渡りました。

あなたはどんな風に
病気のことや余命について
話を聞きましたか?

実際、獣医師の余命宣告言うものは
当たらないケースも多いそうです。
つまり、余命が全てではないし、
諦める必要もありません。
油断してもいけないと言うことです。

ただ、本当に悔しいですが
腎不全は完治することはない病気です。
しかし、適切な治療や対処をしていけば
延命に繋げることは出来ます!

それでは、今回は
いろいろな人の体験談などを元に、
愛猫が慢性腎不全末期と診断された時、
飼い主としてしてあげられる対処や
そして、治療について
まとめていきましょう。
少しでも励みになればと思います。


猫の腎不全!末期段階からの余命はどれくらい?


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多くの場合、
猫ちゃんの不調が気になって
病院へ駆け付けるでしょう。

そして、診断により“腎不全末期
と言う結果を知らされるのです。

腎不全は腎機能の75%を失って
やっと症状が出てくるものです。
そのため、気付いたときには
すでに末期と言うのも珍しくありません。

そして、突然の腎不全末期と告げられて、
まず気になるのが“余命”ですよね。
腎不全末期となれば、
もはや死も近いと思うのが一般的で、
ハッキリとした余命を宣告せずとも
状況で読めることも多いです。

末期段階からの余命は、
データとしての平均は260日
獣医師からは、
早くて3日、長くても半年
このように宣告を受けることが
多そうですね。

腎不全になると、低体温の症状も出て、
猫の体温が35℃台になったときには
1日もたないと考えても良いでしょう。

しかし、まだ諦めるには早いです。

余命に囚われずに
猫ちゃんの状況に合わせて
治療などの対応をしていきましょう

もちろん、末期はいつどうなっても
おかしくない状況・・・
同時に覚悟も必要かもしれません。

ただ、診断の結果から出た数値だけでは、
余命は判断し切れないのです。

なので、調子の良い悪いは、
猫ちゃんの様子で判断しましょう。

腎不全では、
クレアチニン”の数値が重要で、
5.0以上の数値が出た場合は
重度の腎不全と診断がされます。

また、腎臓機能が10%~15%しか
機能していないとなれば、
その後の経過を
かなり警戒するところまできています。

しかし、このように腎不全として、
とても悪い数値だったとしても
元気な猫ちゃんもいるのです。

数値による影響は個体差があるので、
元気なうちは、まだ望みを持っても
良いのではないでしょうか。

余命はあくまで推測に過ぎません。
危ない状況にいて、
余命3日と宣告を受けた猫ちゃんが、
何年も生きていると言う
奇跡的なケースもあるんですよ!

完治することのない腎不全ですが、
余命を覆したと言う体験談は
いくつも存在しています。

ステージ別の症状については
こちらの記事をご覧下さい。
猫の腎不全の症状とは?初期から末期までステージ別に解説”へ移動する


通院か自宅での点滴治療で延命ができる!?

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それでは、腎不全末期と診断された場合
どのような対応をとるのでしょう。

末期となれば
腎臓辛うじて機能している状態です。

そのため、何も手を打たなければ
腎臓はあっという間に機能しなくなり、
そして死に至るでしょう。

そこで、末期治療として
代表的なものは皮下輸液
静脈点滴を行うことです。

この皮下輸液・点滴が
延命治療に最も有力なんです!

皮下輸液と静脈点滴の違いは、
後ほど詳しく解説していきますね。

まず、これらの治療の大きな目的は、
水分補給をして
脱水を改善するところにあります。

腎不全は脱水症状が酷くなると、
急激に悪化すると言われていますからね。

その他にも、排尿を促進することで
毒素を排出する
デトックス効果を得られます。

そして、電解質の補正や維持、
栄養補給など、様々なことに
効果を得られる治療のようですね。

調べていくうちに、
解りやすい例え話しを発見しました。

本来、健康な腎臓は
100人で働いていることで、
腎臓機能を維持していました。

しかし、
腎不全末期では、最高でも15人
今までの仕事量をこなしている状態です。

もちろん、一人一人の負担が増大し、
やがてその仕事を回しきれなくなる・・・

そこへ、
一人一人の負担を分散するために、
皮下輸液などの治療を取り入れます

そうすれば、脱水を改善
毒素を排出する役割り
手助けしてくれて、
腎臓の現状維持に貢献してくれる

そんなイメージですね!

 

腎不全を治すことは出来ませんが、
少しでも症状を和らげ
快適に過ごしてもらうこと
末期段階にいる猫ちゃんにとっては、
とても大切なことだと思います。

そして、何とか腎臓の働きや状態を
維持することで延命・・・と言うよりも、
寿命を延ばせると考えても良いです。

点滴治療は症状を緩和するための治療
と言う認識もあれば、
延命治療と考えることもあります。

結果として、
このような治療を続けたことで、
腎不全末期と診断されてから
年単位で余命を越えた猫ちゃんも
いますから、ちゃんと延命にも
繋がっているんですよ^^



それでは、皮下輸液と静脈点滴の違いを

お話していきましょう。

✍皮下輸液・静脈点滴

皮下輸液の最大のメリットは、
飼い主が自宅で処置することの出来る
治療方法です。

名称にもあるように、
皮下に液体を投入する方法です。

猫ちゃんにとって
通院はストレスを伴います
腎不全末期の身体には
負担も大きいですし、
このような方法で
自宅療養を勧めるケースも多いですね。

一方、静脈点滴
針を使い静脈から直接投与する方法です。
医療危機も必要になりますので、
これは病院じゃないと出来ない処置ですね。

しかも、時間もかかるため
入院は必須となります。

しかし、静脈点滴の方が速効性があるので
特に状態の悪い緊急時には
静脈点滴をすることが
最適な治療方法と言えるでしょう。

皮下輸液は、投与の時間は
それほどかからないものの、
毛細血管からゆっくりと
浸透していくもので、
効果が現れるまでには
時間がかかるそうです。

ただ、
通院にかかる費用は抑えられますので、
現実的に見ても、皮下輸液の方が
毎日のケアとしては向いているでしょう!

ただし、輸液の量が多すぎると、
吸収されずに残ってしまい
身体に負担をかけてしまいます。

自宅でのケアを希望する場合、
獣医師のアドバイスをよく聞いて
間違いのないように行っていきましょう。

おそらく、
病院で指導は貰えるはずなので、
慣れるまでは練習も必要ですね。

出来るだけ穏やかな状態で行うことが
ベストなので、嫌がる場合は
無理強いするのも良くないそうです。

ここで、皮下輸液の指導が
動画でUPされていましたので
参考にご覧下さい。
(YouTubeより)

 


これらの治療方法に関しては

猫ちゃんの性格状態
決めていくことになると思いますので、
是非、参考にしておいて下さい。

治療法として、
こちらの記事も参考にどうぞ!
猫は脳腫瘍や腎不全になりやすい?どんな治療をするの?”へ移動する

少しでも寿命を延ばすために飼い主がしてあげられることは?

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腎不全末期と聞けば
もう寿命も短いのだと悟るでしょう。

しかし、そこを“諦めたくない!
と思うのが、やはり飼い主ですよね。

愛情いっぱいに育てて
一緒に暮らしてきた大事な家族です。
だから、“藁にもすがる思い”で
何とか寿命を伸ばしたいと
いろいろなことで手を尽くす飼い主さんも
たくさんいらっしゃるようです。

出来る限りの治療に加え、
食事療法サプリメント
バッチフラワー
水素水の力を信じてみたり。
実際あれこれ試したことで、
寿命が延びたケースも多いですよ。

身近な人の話では、
騙されたと思って水素水を飲ませていたら
余命を遥かに越えて生きていました。

ただ、本当に末期になると
発作なども辛そうでしたね・・・
猫ちゃん自身、
辛い想いをした時期もありましたが、
結局19歳で
最期はとても安らかに逝ったそうです。

それでは、
腎不全末期の宣告を受けたとき、
飼い主がしてあげられることとは
どんなことなのでしょう?

ここでは、生きるために欠かせない
食事のサポートについて
お話していきましょう。

腎不全末期は、グッタリとなり
食事をすることすら困難になった場合は
どうしても
飼い主さんのサポートが必要になります。

そして、栄養を送ることで、
少しでも寿命に繋がるかもしれませんので、
出来るだけのことは
してあげて欲しいと思います。


腎不全末期で食事を食べない時はどうすればいい?

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先ほどお話したように、
皮下輸液などの治療で
脱水は改善出来ますね。

しかし、食事に関しては
ある程度口から摂取させることも大事で、
もし食べない状況が続けば
餓死”と言う結果が待っています。
もちろん、死も早まるでしょう。

そんな時、
どのように食事をさせるのかと言うと、
スポイトやシリンジなどで
流動食を流し入れる方法が一般的です

こちらの記事も参考になりますよ。
猫の末期癌はどんな症状?食事を嫌がる時の対処法を紹介!”へ移動する

また、ペースト状のものを
上顎に塗り付けるなどで、
少量でも食事を摂取させたりしますね。

食餌の介護として
強制給餌をしている様子を
動画でご覧下さい。
(YouTubeより)

ただ、
食べない猫ちゃんに食事をさせることは
強制給餌の形になるので、
場合によっては嫌がったりします。

最終手段としては、
病院でチューブを入れてもらい、
鼻から胃へ直接栄養を送る方法です。

見た目は辛そうに見えますが、
案外受け入れてくれるそうです!

もう何も食べない状態まできていると、
スポイトなどを用いて食事を与えても
十分な栄養を摂取することは難しいです。

ただ、その少量の栄養が、少しでも
延命に繋がっているのかもしれません。

もし、水も食事も
受け付けなくなったときは
もう危ない状態と言うことが
ほとんどなのですが・・・

何もしないよりは、
出来ることはしてあげた方が
きっと後悔はしないでしょう。

しかし、どんな対応をとるのかは
飼い主さん次第です。

中には、食事をさせる度に
嘔吐をすることもあり、
つまり、食事自体がもう負担なのです。

身体が何も受け付けない状態で、
食事を強制しても
お互い辛い気持ちになってしまうだけ。

ここは苦渋の決断となりますが、
あとは自然に任せて
穏やかに過ごしてもらおう
考えていくしかありません。

もちろん、どの飼い主さんも、
愛猫には一秒でも長く生きて欲しいと
願うでしょう。

しかし、
延命することにこだわり過ぎていると
猫ちゃんの“生活の質”を
守ることが出来ず、
辛い時間を与えてしまうかもしれません

・・・悲しいですが、
どんな形であろうと
最期のお別れはいつか必ず訪れます。

きっと、猫ちゃんは大好きな家で、
大好きな家族に囲まれて
最期を迎えること
何よりも幸せなんだと思います。

とにかく大事なことは、
出来る限りのことをしてあげて
猫ちゃんのそばにいてあげることですね。

こんな記事もおすすめです。
猫の老衰はどんな症状が出る?寿命での最期はどんな状態?”へ移動する

まとめ

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猫は、腎不全の発生率が高い生き物です。
そのため、どんな猫ちゃんでも
高齢になると油断は出来ませんね。

気付いたときにはすでに末期で、
突然の余命宣告
受けることもあるのです。

しかし、適切に治療をしていけば
余命を越えて長生きする猫ちゃんも
たくさんいるそうですよ!

どうか、末期だからと諦めず
最期のときまで、
出来ることはしてあげましょう。

飼い主さんの頑張りに応えて、
猫ちゃんも一生懸命
生き抜いてくれるでしょう。


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ライター紹介 ライター一覧

伊藤 千帆

初めまして♪

私は幼い頃から動物が大好きで、
以前はペット用品店に勤めていました。

3年前に子猫を譲り受け、初めて猫ちゃんとの生活をスタートしました。

現在は立派なオス猫へと成長し、
1才の息子を相手に遊んでくれる
頼もしいお兄ちゃんです^^
我ながら、よくできた猫息子!

しかし、家に来た頃を思い返すと、
噛み付き、誤飲など
いろいろな問題が発生・・・

猫ちゃんて大変ーー;;
なんて思ったこともありました。笑
私自身、もっと猫ちゃんの気持ちに近付きたいと思う今日この頃です。

でも、気分はいつでも
幸せいっぱい猫いっぱい♪
飼い主さんや猫ちゃん好きが、
もっと楽しくなれるような記事を
お届け出来るよう執筆致します。
よろしくお願いします♪

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