飼い方

猫のおしっこの回数が少ない!出ない時の原因と対処法は?

『猫がおしっこをしていない気がする』

『1日に何度もトイレを行き来するけど
おしっこが出てない気がする』

猫がトイレに行く様子がいつもと
違うと飼い主さんは心配になりますよね。

ただ、猫のおしっこの回数が
少ないだけで病院へ行くのは
大げさじゃないの?と思っている
飼い主さんもいるのではないでしょうか。

でもちょっと待ってください。

猫のおしっこが出なかったり
回数が少なかったりした状態を
放っておくと死に至ることもあるんです。

大事な愛猫を排尿トラブルで
失いたくはないですよね?

今回は猫のおしっこの回数が
少ないときや出ないときの原因
と対処法について調査しました。

  • おしっこの回数が少ない3つの原因
  • おしっこの1日の平均回数とは?
  • おしっこの異常で考えられる病気
  • 病院へ行くタイミングは?

についてご紹介します。

猫の健康を守るためにも
猫のおしっこの回数が少ない時
にどんな病気の可能性があるのか
知っておきましょう。



猫のおしっこの回数が少ない!出ない時の原因とは?

猫のおしっこの回数が
少なくなる原因は様々ですが、
主な原因は、

  1. ストレス
  2. 脱水症状
  3. 病気

にとなっています。

では、それぞれの原因を詳しく
見ていきましょう。

1.ストレス

猫はとてもデリケートで、
特に環境の変化にとても弱い生き物です。

トイレを変えたり、猫砂を切り替えた
時に、ストレスでおしっこを我慢して
しまうことも。

また、我慢しすぎてトイレではない
場所で粗相をしてしまうことも。

でも、ここで叱ってしまうと
【おしっこをしたらダメなんだ】と猫が
思ってしまい、ますますおしっこの回数
が減ってしまいます。

この場合は、トイレ周りをもとの
環境に戻したり、遊んであげたりする
ことで改善しますよ。

2.脱水症状

猫は、あまり水を飲まないので、
脱水症状に陥りやすい生き物

猫が脱水症状に陥ると、

  • おしっこの回数が減る
  • おしっこの色が濃くなる
  • 食欲不振
  • 寝てばかりいる

などの症状がみられます。



3.病気

猫のおしっこの回数が少ないのは
病気の可能性があります。

猫のおしっこの回数が少なくなる
症状が出る病気は、

  • 膀胱炎
  • 尿路結石
  • 尿毒症

で、いずれも泌尿器系の病気になります。

これらの病気はのちほど詳しく説明します。

猫のおしっこが出ない!考えられる病気は?

猫のおしっこが出ない原因で
最も多いのが泌尿器系の病気。

そして、泌尿器系の病気は
重症化すると命に係わることもあるので、
早期発見・治療が必要になります。

では、泌尿器系の病気には一体
どんなものがあるのでしょうか?

1.膀胱炎

膀胱炎とは、尿道から入った細菌が
膀胱まで達し、炎症を引き起こす
病気

雄猫よりも雌猫のほうが尿道が
短いため、膀胱炎になりやすい傾向
にあります。

猫が膀胱炎になると

  • 食欲不振
  • 水を飲む頻度が増える
  • トイレの回数が増える
  • おしっこの色が濃くなる
  • おしっこの臭いがきつくなる

などの症状があらわれます。

膀胱炎は、症状が軽い場合は、
病院での診察後、生活改善によって
自然治癒で治すことができます

でも、膀胱炎の治療をしているのに
なかなか症状が改善されない場合は、
他の泌尿器系の病気の可能性があるので、
要注意。

膀胱炎と診断されても、
愛猫の様子を観察し、気になることが
あれば再受診しましょう。



 2.尿路結石

尿路結石とは、尿管や膀胱、尿道に
結晶や結石ができる病気。

画像を見れば分かると思いますが、
結石や結晶は凸凹しているので、
排尿する際に、尿道を傷つけてしまう
ことも。

雄猫は尿道が細長くカーブしている
ため、尿路結石になりやすく、重症化
しやすい傾向にあります。

また、肥満の猫もかかりやすいので
要注意です。

猫が尿路結石になると

  • トイレに行く回数が増える
  • トイレ以外でおしっこをする
  • トイレでうずくまっている
  • 落ち着きがなくなる
  • おしっこの表面がキラキラ光る
  • 血尿が出る

などの症状があらわれます。

尿路結石が重症化すると、
おしっこが全く出なくなり、
そのまま放っておくと尿毒症になり、
死に至る可能性も。

特に血尿が出た場合は、
重症化している証拠なので、
すぐに病院へ連れていきましょう。

3.尿毒症

尿毒症とは、おしっこが出なくなる
ことによって、老廃物や有害物質が
血液中に溜まって起こる病気。

発症から死に至るまでの時間が
短いとても危険な病気です。

尿毒症は、いきなり起きるのではなく、
徐々に症状が悪化していきます。

また、泌尿器系の病気にかかって
いる場合は、尿毒症になりやすい
ので、要注意。

猫が尿毒症になると

  • 嘔吐
  • ぐったりする
  • 脱水症状が現れる
  • 食欲不振
  • 痙攣や昏睡状態になる

などの症状が現れます。

特に痙攣や昏睡状態になった場合は、
症状がかなり進行しているので、
すぐに病院へ連れていきましょう。

猫のおしっこの1日の平均回数はどれくらいなの?

猫のおしっこの回数や量が少なくなると
泌尿器系の病気になっている可能性が
あることは分かりました。

では、健康な猫のおしっこの1日の
平均回数はどれくらいと量は
どのくらいなのでしょうか?

猫のおしっこの1日の回数は
平均1~2回となっています。

また、1日に排出する尿の量は、
体重1キロにつき、22~30mlで、
大きい猫ほど尿量も多くなります。

猫の尿量の図り方は、

  • 尿をする前の猫砂の重さと
    尿をした後の猫砂の重さを測る
  • 猫が尿の体制に入ったときに
    お玉で尿をキャッチ
  • 猫砂の上にビニールシートを
    しいて、たまった尿を取る

などの方法があります。

1か月に1回の頻度で尿量と尿の様子を
チェックするようにすると安心ですね。



猫のおしっこの回数が少ない時の対処方法はある?

『おしっこの回数が少ないけど今日は
病院が休みだ』

と言ったように、猫のおしっこの回数
の少なさに気付いても病院へ行けない
時もあります。

ただ、異変に気付いたものの家で
何もできないとなると、飼い主さんは
もどかしい気持ちでいっぱいになり
ますよね。

では、猫のおしっこの回数が少ない
時に家でできる対処法はあるので
しょうか?

トイレをきれいにする

猫はとてもきれい好き。

1日に何度も毛づくろいをしますし、
トイレをしたら、猫砂で砂をかぶせます。

そのため、不潔なトイレだと
おしっこを我慢してしまうことも。

トイレは常にきれいにしておきましょう。

水分を取らせる

猫が1日に必要な水分量は、
1キロ当たり30ml~40ml程度になります。

これが下回っているのであれば、
水分不足なので、水を取らせてあげましょう。

ただ、猫はもともと水をあまり飲まない
生き物なので、そのまま水を与える
のではなく、

  • 飲み水の容器を増やす
  • 35℃程度の体温に近い温度の水を与える

といったような工夫をしてあげましょう。



フードを変える

なかなか水を飲まない猫には、
フードで水分を取るのも効果的

ドライフードよりも缶詰やパウチの
フードを与えると効率よく水分摂取
できますよ。

ドライフードをお湯でふやかして
あげるのも効果的です。

猫の尿が出ない!病院に行くタイミングは?

猫のトイレの様子がいつもと違う
と飼い主の私たちはとても心配に
なりますよね。

ただ、猫のトイレの様子がいつも
だけで病院へ行ってもいいのか
ためらってしまう飼い主さんも
いるのではないでしょうか?

でも、ためらっている場合ではありません。

特に以下の場合は緊急を要します

  • 血尿が出ている
  • おしっこが1日出ていない
  • ぐったりしている

これらの症状が出ている場合、
愛猫が何らかの泌尿器系の病気を
持っており重症化している可能性があります。

場合によっては死に至る可能性も
あるので、早く病院へ連れていきましょう。



また、泌尿器系の病気は、
進行が早く、尿毒症の恐れもあるので、
おしっこについて何か気になることが
あれば病院へ連れていきましょう。

まとめ

猫のおしっこの回数が少ない時の
原因や考えられる病気、病院へ
行くタイミングについてまとめて
みましたがいかがでしたでしょうか。

猫のおしっこの回数が少ないことで
考える病気は

  • 膀胱炎
  • 尿路結石
  • 尿毒症

があり、いずれも放っておくと
重症化してしまいます。

気づいたらすぐ病院へ行きましょう。

また、病気以外にも

  • 水分不足
  • トイレが汚い
  • フードが合わない

原因で猫のおしっこの回数が
減っていることがあります。

病院に行って、特に病気が
見当たらなかった場合は、これらを
解決してあげるとよいでしょう。

猫が健康で長生きするためにも、
猫のおしっこの回数には常に気をを配りたい
ものです。



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にゃんたんとあそぼ編集部
猫ちゃんと遊ぶのが大好きな20~30代の男女4人チームです。 猫を飼っている経験から、 猫の気持ちがわかり、 どうすれば楽しく猫と同居できるのか?を 皆さまにお伝えしたいと思っています。 猫の飼い方や、楽しい猫ちゃんとの生活に お役立て頂ける記事を書いています。


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