猫が病院で暴れる!大人しくさせるためのコツとは?
猫を飼っている飼い主さんが
必ずぶつかる壁は
病院への通院なのではないでしょうか。
筆者も動物病院での勤務経験がありますが、
犬よりも猫の方が
病院が嫌いで暴れる子は
多いように思います。
興奮して大暴れをしてしまって
動物病院へ
どんな顔をしていけばいいのか
わからない・・・
という飼い主さんもいますよね。
とはいえ、年に一度のワクチン接種や、
高齢になってくれば定期的な健康診断や
慢性疾患の診察など
避けて通れない動物病院への通院。
今回は
そんなときになぜ猫は病院で暴れるのか、
ストレスなく病院で受診してもらうには
どうしたら良いかを
ご紹介したいと思います。
この記事に書いてること♪
猫が病院で暴れる理由とは?
犬は割とお利口に
診察をしている子が多いのに、
どうして猫は病院で暴れる子が
多いのでしょうか?
実は以下の理由があったのです。
- 予防なども犬より少なく動物病院へ行く機会が少ない
- 動物病院の犬などの鳴き声が嫌い
- 警戒心がもともと強い生き物
犬は定期的に
フィラリア予防や狂犬病予防注射など
定期的に動物病院へ行く機会もあり、
多少は慣れた場所と言えるでしょう。
しかし、猫にとっては年1回訪れる場所、
しかも犬と違って
お散歩で外に出ることもほとんどないので、
お家の外は全くの未知の世界です。
そんな中で嫌なことをされるのだから、
興奮して暴れることになるのも
仕方ないのです。
また、病院へ行くと、
嫌なことをされて鳴いている
犬や猫の声が否応なく聞こえてきます。
自分以外の動物には
あまり興味が無い猫にとっては
ストレスでしかありません。
また猫はもともと警戒心が強く、
神経質な生き物です。
動物の特性上、
慣れない空間でストレスのもとになる
動物たちの声を聴き、
診察室へ入れば
自分の嫌なことをされるので
暴れることになってしまうのですね。
暴れる猫を病院で大人しく診察させるためのコツ
もうあきらめるしかない・・・
という声が聞こえてきそうですが、
そんなことはありません!
どんな猫でも、一工夫するだけで、
病院で診察させるようにする
コツがあったのです。
急には難しいかもしれませんが、
毎回気を付けていくと、
愛猫がお利口に診察させてくれる
日が来るかもしれません。
今回はどのようなことに気を付けたらよいか、
ご紹介したいと思います。
1.キャリーバックはプラスチック製で上と横が開くタイプを用意
よくあるのが、
猫が診察室に入って、
いざ診察台に出そうとしたら
キャリーバッグの奥の方に
入り込んでしまって
出せないということです。
出そうとすればするほど
猫も怒って暴れるので、
奥の方に入られてしまうと、
出すのが難しくなってしまいます。
そんなときに便利なのが、
プラスチック製の上からも横からも
開けられるキャリーバッグです。
おそらく猫に
キャリーバッグに入ってもらう時は、
無理矢理捕まえて入れようとすると、
余計に暴れるために、
横からのドアを開けておいて
餌などをキャリーバッグ内に
入れておくなどすると、
すんなりと入ってもらえるでしょう。
病院で出すときに、
横のドアから出し入れしようとすると、
興奮した猫の場合、
ひっかこうとしたり噛みつこうとするため、
非常に危険です。
そんなときに役に立つのが上からのドアです。
上からのドアを開けて、
余りに暴れる場合はバスタオルなどをかけて
目隠しをしながら出すと、
動きも封じられるのと
猫の視覚から来る恐怖を抑えてあげられるので、
スムーズに取り出せることが多いのです。
2.診察時で暴れた時用に洗濯ネットを用意
猫を診察室でキャリーケースから出した瞬間に
診察室の壁を駆け上がって
逃げようとしたというのは、
動物病院ではあるあるな話です。
また診察台の上でフリーになると、
押さえようとしたスタッフを
ひっかいたり噛みつこうとしたり、
暴れることも良くあります。
そんな時におすすめなのが
洗濯用ネットです。
洗濯用ネットは通気性も良いため
猫が中に入っても呼吸しやすく、
中の様子も見えるため、安心できます。
さらにネットによって
動きも封じられるので、
暴れることも出来ず、
押さえやすくなるので
診察もスムーズになります。
ただし、洗濯用ネットに入れて
抱っこしてくると、
途中の道路で逃げようとしたときなどに、
交通事故の恐れがあり危険です。
洗濯用ネットに入れたうえで、
キャリーケースの中に入れるように
しましょう。
3.待合室ではキャリーバックにカバーをかける
猫はとても繊細で、
神経質なところのある動物です。
病院では痛い処置や嫌な処置もあるので、
他の動物たちの嫌がる鳴き声や
暴れる様子が耳や目に入ってきます。
アルコールの独特のにおいなども
空気として敏感に察知します。
そういった空気感を察知すると、
猫は病院が嫌な場所という認識につながり、
自分の診察までに警戒心を高めます。
そんな警戒心の中で嫌な処置が始まると、
必死で抵抗して暴れる原因となるのです。
そのためキャリーバッグには
カバーをかけておくことをおすすめします。
猫は視覚からの恐怖というのも大きいために、
カバーによる目隠しで、
警戒心を高めずに診察室へ行けるので、
普段よりも暴れない可能性が高いです。
4.キャリーバックから出す時は体全体を持ち上げる
キャリーバッグの中から出すときにも
方法次第で猫が暴れるのを
防ぐことができます。
出す際に、
どのように持つかが
ポイントにもなるのです。
抱きかかえるときに、
猫の腕のみ、足のみ、など
どこかを動かせる状態で持ち上げると、
暴れると逃げられると思うので
抵抗して逃げようとします。
キャリーバックから
体全体で持ち上げて出すと、
逃げられないとあきらめるために、
暴れることも少なくなります。
ただし、興奮状態では
どのように持っても
暴れる可能性もあるので、
よく判断をして、
病院のスタッフから手を出さないようにと
ストップをかけられたら
手を出すのをやめましょうね。
5.診察中はなるべく声をかけない
猫を病院で暴れないようにするためには、
猫に諦めさせるということも大切です。
飼い主さんとしては
声かけをして安心させたくなるところですが
実は逆効果になってしまうこともあります。
声かけにより、
飼い主さんが近くにいるので
助けてもらえると勘違いをした猫は、
必死で暴れるでしょう。
実は動物病院スタッフは、
猫の性格を見極めて、
飼い主さんが近くにいると
甘えも出て暴れる子なのか、
そばにいない方が
あきらめて処置をさせてくれる子なのか
判断しています。
病院へ行く前に猫の爪を切っておく
猫を暴れさせないことももちろん大切ですが、
大事件にならないようにするには、
猫が病院スタッフを
傷つけないようにするということも大切です。
やはりそれで病院スタッフ側としては
怪我をさせられるのも仕事のうちなので、
大丈夫ですよとお話はしますが、
飼い主さんとしては
やはり商売道具の体に
傷をつけてしまったし
病院へ行きづらくなってしまう
ケースが多いです。
そのためにやはりおすすめなのは、
病院へ行く前に
爪切りをしておくことです。
一番理想的なのは
こまめに爪切りをする
習慣をつけておくと、
爪切りもお家で嫌がらずにさせてくれて、
病院へ行く前にお家で大騒ぎ
ということもなくなります。
大人の猫になってしまうと、
もう爪切り自体を
苦手になっている可能性が高いので、
今から慣らすのは
難しいかもしれませんが、
仔猫のうちから
爪きりをスキンシップの一つとして
行なっていくと、
嫌がらずにさせてくれるでしょう。
お家での爪切りが難しい場合は、
病院にこまめに爪切りをしに行ったり、
痛いことはせずに
体重測定だけをする日を作るなど、
猫にとって
慣れた場所にしておくだけでも
極度の緊張で興奮せずにいてくれるので
暴れることなく済むかもしれません。
まとめ
猫が病院で暴れることは
病院スタッフも想定内のことなので、
問題ではありません。
暴れることによって、
病院へ行きづらくなり
病気の発見が遅くなったり、
治療が出来ないということがあると
大きな問題です。
そのためにも
猫が暴れないようなポイントを
しっかり押さえて
病院で飼い主さんが気まずい思いを
しないように出来たら良いですね。
また、猫の性格を
一番よく知るのは飼い主さんです。
お家の猫なりの対処法を考えておくと、
病院スタッフにも伝えられて、
診察もスムーズに進みます。
それも難しい猫で飼い主さんの中でも
手を焼いているという方には
こちらの記事もおすすめです。
嫌々診察を受けるよりは
極力ストレスフリーな状態で
診察が受けられたら良いですね。
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