猫の避妊手術後には術後服!エリザベスカラーとの違いは?
猫の避妊手術などや傷口がある時に、
保護をするものと言えば、
皆さんご存知なのがエリザベスカラーです。
最近エリザベスカラーに代わって、
主流になりつつあるのが術後服です。
術後服とは
体に比較的密着するような素材で作られている、
避妊手術後などに傷口保護などの目的で
着る洋服のことです。
実はエリザベスカラーは飼い主さん達から
エリザベスカラーは嫌がって
ずっと取ろうとしてもがいてしまうんです。
眠れないみたいでかわいそうで・・・
であったり、
エリザベスカラーが邪魔になって
ご飯が食べにくそう
このままじゃはずすまで
ご飯が食べれなそうで心配
という声を聴くことが多かったのです。
神経質な動物である猫にとって
エリザベスカラーは固くて耳元でゴワゴワしたり、
顔周りにあるせいでご飯の邪魔をする、
ストレスのもとでしかありません。
そこで編み出されたのが術後服です。
術後服にはどんなものがあるのか、
それぞれ調べてみました。
この記事に書いてること♪
猫の避妊手術後は術後服!どんなものがあるの?
それでは猫の術後服とは
どんなものなのか、
一緒に見ていきましょう。
一口に術後服といっても様々なタイプがあります。
- 前開きタイプ
- 後ろ開きタイプ
- リボンタイプ
- 被せるタイプ
の4つに大体分けることが出来ます。
着せ方の違いで、
基本的にどのタイプも、
猫のお腹部分が保護される点は変わりません。
ただ猫により
どのタイプが適しているか変わってくるので、
それぞれの特徴について調べてみました。
1.前開きタイプ
- 器用な子でも口などではずせない
- 背中側がフラットなので横になっても気にならない
- 多頭飼いで他の猫にいたずらされる可能性が少ない
猫の場合、どうしても何か普段と違うものが
体についていると、
気になっていじってしまったり、
脱ごうと必死になってしまう傾向があります。
背中側にボタンなど
着脱に関わるパーツがついている場合、
体が柔らかい猫は、
簡単に術後服を脱いでしまうことができ、
傷口を舐められてしまうことがあります。
また、背中側がぼこぼこしていると、
ごろごろするのが好きな猫にとっては
邪魔になってしまいます。
術後服は避妊手術後に
1週間ほど着ていてもらう可能性が高く、
ストレスフリーなものの方が良いでしょう。
そしてもう一つ、
傷口を他の猫になめられる心配というのも、
多頭飼育の飼い主さんにはあると思いますが、
お腹に開き口があると、脱がせにくいため、
それもされにくく安心です。
2.後ろ開きタイプ
- 嫌がる猫にも着せやすい
- 傷口がしっかり覆われる
背中側にボタンなど留める部分が
あるタイプの術後服です。
着せている最中に、
嫌がって動いてしまう猫にも着せやすく、
ファスナータイプの術後服であれば、
着せるのが得意でない飼い主さんにも
特に着せやすいでしょう。
前開きタイプで、
傷口が大きくかつボタンなどの
間が少しでも開くと、
傷口が見えてしまう可能性があり、
舐めてしまう猫もいます。
後ろ開きタイプでは、
傷口はしっかり覆われるので、
その心配がなく安心です。
こんな口コミも寄せられています。
最初は困惑していたもののすぐ慣れ、
動きやすいのかいつもと同じように
過ごしていました。
このように違和感を感じていない子も
多いようです。
3.リボンタイプ
リボンタイプのここがおすすめ
- 背中側にリボンがあることが多いので着せやすい
- 見た目のかわいさ
猫の背中側にボタンの代わりとなる
リボンがついていて、
結ぶことで術後服を
しめることが出来るタイプです。
両端を結んでいくタイプなので、
少し手間はかかりますが、
簡単なつくりなので、
着せ方さえ間違えなければ、
難なく着せられます。
背中にリボンがついている術後服は、
洋服のようにも見え、
見た目も少し華やかになるので、
飼い主さんも見ていて楽しめるでしょう。
ただ、立体的なものが背中についていると、
神経質な猫には違和感を感じるせいで
ストレスになるかもしれません。
4.被せるタイプ
- 一度着せてしまうと脱げにくい
- 全体がフラットなのでいたずらされにくい
被せるタイプは
ボタンなどのようなとめるものがなく、
体にフィットする素材でできている術後服です。
着せてしまえば
脱げにくいという特徴はありますが、
嫌がる猫の場合だと、
慣れない飼い主さんには
着せるのが少し大変かもしれません。
凹凸が気になる猫には、
留め具などがなく、ストレスフリーでしょう。
病院でよく使われる術後服は
こちらのタイプが多いですね。
術後服とエリザベスカラーの違いとは?
それでは術後服とエリザベスカラーの
違いとは何になるのでしょうか。
手術後の傷口を猫がいじらないようにする
という目的は両方とも同じです。
しかし、それぞれの良いところがあります。
- 傷口の通気性が保てる
- 着脱が簡単
エリザベスカラーは、
数か所巻き付けてボタンをとめるだけなので、
猫に普段洋服を着せたり
何かをすることのない人でも、
簡単に装着できます。
また皮膚に直接密着させるわけではないので、
通気性も良く、
皮膚のデリケートな猫にも安心です。
- 脱げにくい
- 行動の邪魔になりにくい
エリザベスカラーと違い、
猫の体にフィットするので、
サイズさえ合っていれば、
脱げにくく、邪魔になりません。
もちろん、
そのフィット感が苦手な猫もいますが、
問題なく過ごせる子もいます。
術後服も苦手で
市販のエリザベスカラーは
苦手だという子には、
こんな記事も参考になるのではないでしょうか。
⇒猫のエリザベスカラーは代用できる?ある物で手作りする方法は?
お手軽に代用できるもので
試してみても良いかもしれませんね。
術後服は手作りできる
市販の術後服はちょっと価格的に難しい方や
うちの子にはサイズが合わなくて・・・
という場合には
術後服を手作りすることもおすすめです。
ちょっとイメージできない方には
こんな風に術後服の作り方の動画がありました。
猫も違和感なく着ることが出来ることと、
脱げにくくしっかりとフィットするので、
伸縮性の素材にすると、
嫌がらずに着てくれる可能性があります。
手作りすることで、
より猫との絆も強まり、
自分好みのおしゃれな術後着を作ってみるのも
楽しいかもしれませんね。
まとめ
あまりなじみのない術後服ですが、
たくさんのメリットがあることが
わかりました。
しかしこだわりの強い猫にとって、
些細なことが違和感に感じて
ストレスになることもあります。
一番の目的は
避妊手術の傷跡を悪化させないよう
きちんと保護することです。
お家の猫の性格を考え、
エリザベスカラーと術後服の適した方を選び、
上手に傷口が治るまでの間、
管理ができると良いですね。
傷口の上手な管理のために、
こちらの記事もおすすめです。
季節によっては化膿してしまったり、
猫のざらついた舌で舐めすぎて、
赤くただれてしまったという
ケースもあります。
せっかくの病気予防のための避妊手術で、
余計な負担を与えないよう、
お家でのケアについて
しっかりと知識を持っておきましょうね。
今週のおすすめ記事6選♪
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