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猫のてんかんは寿命に影響するの?発症の前兆はあるもの?

病気  

’’てんかん’’
という病気をご存知でしょうか。

人や犬でよく知られている病気ですが、
猫にもてんかんを患う子がいます。

猫のてんかんは、
人や犬に比べて極めてまれで、
発症割合は全体の1%ほど

と言われています。

しかし、
珍しい病気であればあるほど、
自分の猫は大丈夫なのか?
なったらどうなるのか?
と心配になりますよね。

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今回は、

  • 猫のてんかんの症状
  • てんかんを発症した場合の寿命
  • てんかんが起こるときの前兆
  • てんかんの治療法

について調べました。


猫のてんかんについてくわしく知りたい!どんな症状?

まずは猫のてんかんの症状について、
知っておきましょう。

てんかんのおもな症状
●四肢の硬直
      
●全身の震え・けいれん
      
●失禁
      
●口から泡を吹く
      
●鳴き続ける
      
てんかんを起こしている
実際の動画をご紹介します。
      
とても苦しそうで
見るだけでも辛い動画ですが、
同じように飼い猫のてんかんに悩む
飼い主さんの役に立てばと
アップされた動画です。
     

 

猫のてんかんには、

  • 特発性てんかん
  • 構造性てんかん

の2種類があります。

特発性てんかんは、
遺伝や原因不明のてんかんのことです。

原因がわからないため治療法がなく、
対処療法を行っていくことになります。

 

構造性てんかんは、
基礎疾患が原因のてんかんのことです。

脳腫瘍や内臓疾患などの基礎疾患によって、
てんかんが起こることがあるのです。

対処療法と合わせて、
原因疾患の治療が行われます。


発症すると寿命に影響するの?

てんかんを発症すると
寿命が短くなっちゃうの?
と不安ですよね。

てんかんは怖い病気ですが、
’’発症=死’’という病気ではありません。

てんかん自体で死ぬことはないので、
安心してくださいね。

 

てんかんを患いながら、
天寿を全うする子も多くいます。

ただ、てんかん発作時に
のどに物を詰まらせて窒息したり
高い所から落ちて
命にかかわる怪我をしたりする
危険があります。

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てんかん発作を起こしたときには、
ベッドの上など安全な場所に移動させ、
そばで見守ってあげましょう。
 

てんかんと上手に付き合う
てんかん自体は
命にかかわる病気ではありませんが、
猫の生活の質を下げます。
     
でも飼い主としては
てんかんに負けないで、
楽しい毎日を
送らせてあげたいですよね。
     
この動画の猫「ミニマム」は、
肝臓の炎症からくる脳炎によって
てんかんと前足麻痺という
重い障害を患いました。
     
でもとっても幸せそうな顔で
毎日歯磨きを楽しんでいるそうです。
     
てんかんを抱えていても、
「飼い主に構ってほしい!」
「遊ぶの大好き!」
という気持ちにかわりはありません。
     
ミニマムの幸せそうな顔を見ていると、
てんかんと上手に付き合っていく勇気
もらえる気がします。
      

 

てんかんが起こるときに前兆はある?

てんかんが起こるときに
なにか前兆はあるのでしょうか?

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残念ながら、
てんかんを発症するときには
前兆がありません。

てんかんの原因となる疾患は多い上、
てんかん発症のメカニズムが
まだわかっていないので、
前もって発症を予想できないのです。

 

しかし、
てんかん発作が起こるときには
前兆があります。

てんかん発作の前兆
●水をたくさん飲む
      
●昏睡する
      
●妙に甘えてくる

 

このような様子がみられたら、
発作が起こるかもしれません。
そばについていてあげましょう。

また、最近の研究で
特に老猫のてんかん発作は
高い音が引き金で起こる可能性が高い
ことがわかっています。

てんかんの前兆や引き金は
猫によって違うため、
飼い猫のくせを
よく見極めてあげましょう。

 


 

治療法は?薬の副作用や治療の後遺症はある?

てんかんには
どのような治療法があるのでしょうか?

薬の副作用治療の後遺症
気になるところです。

てんかんの治療法
●基礎疾患の治療
      
●抗てんかん薬の投与
 -ジアゼパム
 -タウリン
 -フェノバルビタール
 -ゾニサミド

 

構造性てんかんの場合、
基礎疾患が治れば
てんかんも起こらなくなります。

しかし基礎疾患の治療の結果、
なんらかの後遺症が残る可能性があります。

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猫に使われる抗てんかん薬は、
人間にも投与されている
安全性も効果の高いものです。

もちろん肝臓障害などの
副作用が起こる危険はありますが、
血液検査をしながら慎重に投与すれば、
心強い味方になってくれます。

獣医師と相談しながら、
飼い猫に合う薬を選ぶことが大切です。

まとめ

いかがでしたか?

 

猫もてんかんを発症することがあり、
けいれんなど症状が起こります。

てんかん発作は辛そうですが、
てんかんを発症したからといって
寿命が短くなることはありません。

適切な治療や対処療法を行えば、
天寿を全うすることも十分可能です。

 

てんかんの治療は、
てんかん発作の頻度を抑えて
生活の質を保つことが最大の目標です。

抗てんかん薬の投与により
70~90%もの発作を
未然に防ぐことができます。

愛猫と一緒に治療に取り組む気持ちが
なによりも大切です。


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ライター紹介 ライター一覧

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安田

記事をご覧いただき、
ありがとうございます。

小さい頃からの動物好きで、
今は雑種犬(6歳)と暮らしています。
そろそろ猫も飼いたいね!と
家族と盛り上がっている真っ最中です。

私と同じように
猫を飼ってみたいと計画中の方や、
初めて猫を飼う方の不安を和らげ、
わくわくを増やしていけるような記事を
ご紹介していきたいと思ってます。

どうぞよろしくお願いします。

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