猫が痙攣してる!泡やよだれをたらした時の原因と対処法は?
猫の死因で最も多いと言われる病気に、
腎不全があります。
健康な猫でも年齢を重ねるにつれて、
気づかないうちに腎臓の機能が低下して
いきます。
中でも猫が痙攣の症状を見せたとき、
それは腎不全の末期に差し掛かったことを
意味します。
そこで今回は、猫に起こる痙攣の原因や
対処法についてご紹介します。
この記事に書いてること♪
猫の痙攣!こんな症状の場合の原因と対処法は?
猫が痙攣をするとき、必ず痙攣以外の症状も
見られます。
痙攣の原因を知るためには、痙攣以外の
症状を注意深く観察するようにしましょう。
では、痙攣と同時に起こる症状ごとに原因や
対処法ついて見ていきましょう。
同時によだれ、泡、嘔吐など口から何かを吐く場合
痙攣の他によだれや泡、嘔吐など口から
何かを吐く症状がある場合、てんかんの
可能性が高いと言えます。
てんかんは、痙攣発作が繰り返し起こる
”脳の病気”です。
てんかんの発生率は、100頭に1頭以下
(0.3~1.0%)の割合で発生すると
言われています。
発作の頻度には個体差があり、毎日起こる
猫もいれば、1年に1度しか起こらない
猫もいます。
痙攣は放っておけば自然に治まりますが、
徐々に発作が起こる期間が短くなり、
症状はますます悪化していきます。
では、痙攣が起きたときの対処法について
確認しましょう。
【対処法】
- 猫が落下する場所でないか確認
- 猫のそばにある危険なものは
片付ける - 噛まれる可能性があるので猫の
体を抑えたりゆすらない - 猫の口に手やものを入れない
*手を噛まれたり、誤って
飲み込んでしまうため
てんかんの痙攣がどんなものか、
こちらの動画をご覧ください。
猫の痙攣ってどんなもの?
痙攣には顔面など体の一部分だけが
引きつる痙攣と意識がなくなって
倒れ全身が硬直する痙攣があります。
また、猫が無意識に走り回って
壁などにぶつかったり、飼い主が
気づかない程の痙攣と様々です。
通常の発作は数秒~数分間で
止まります。5分以上痙攣が続く
場合を「重積発作」と言い、すぐに
治療を受けないと、とても危険です。
痙攣の前兆には、以下の症状が
見られます。
- 口をパクパクさせる
- 顔がピクピクする
- 失禁
- 歯ぎしり
これらの前兆が見られたら、猫を
安全な場所に連れていき、そっと
見守っていてあげましょう。
寝ている最中にピクピクと痙攣する場合
猫の痙攣には心配いらないものもあります。
それは、眠っているときに起こるピクピクと
した痙攣です。
猫の睡眠には人間と同じように、ノンレム
睡眠(深い眠り)とレム睡眠(浅い眠り)が
あります。
寝てる最中のピクピクは、レム睡眠時に
猫が他ならぬ夢を見ているからなんです。
睡眠中の猫がどんな風にピクピクするのか、
こちらの動画で確認してみましょう!
レム睡眠時は脳は働いているけど、
筋肉は眠っている状態にあります。
なので、猫の意思とは別に眼球が
動いたり、手足が動くことが
あるんです。
どんな夢を見ているのでしょうか?
もしも、猫の夢を覗くことができたら、
きっと楽しいでしょうね♪
猫の気持ちをもっと知りたいあなたには、
こちらの記事もおすすめですよ!
「”猫の気持ちは目や耳の動きでわかる!?その見分け方とは?”へ移動する」
痙攣しながら苦しそうに鳴く場合
猫が痙攣しながら苦しそうに鳴く場合、
重積発作が起きている可能性があります。
重積発作が続くと、呼吸困難が引き
起こされます。また、呼吸が発作の
原因になる場合もあります。
10分以上痙攣が続いたり、意識が
戻らないまま発作が起こる場合は、
すぐに動物病院に連れて行ってください!
治療が遅れると、脳などに後遺症が残る
恐れがあります。
【対処法】
- 猫が呼吸しやすいように顎を
少し上に向けてあげる - バスタオルなどを猫の体に
かけてあげる - 事前に猫の爪を切っておく
*爪が肉球に刺さることがある
- すぐに動物病院に連れて行く
痙攣発作が起きたときに確認すること
□発作を起こす前の行動と
発作までの時間は?
□発作を起こしたとき猫は何を
していた?
□発作の始まりは体のどの部分から
起きた?
□発作中や発作後の猫の様子は?
□発作中は呼びかけに反応した?
*視線が反応したか観察する
□発作はどのくらいの時間続いた?
□猫がいつも通りに戻るまでに
どのくらいの時間がかかった?
腎不全を患っている場合の痙攣には死の危険性も・・・?
腎不全を患っている猫が起こす痙攣には、
2つの原因によって引き起こされます。
一つは高血圧による痙攣、そしてもう1つは
尿毒症による痙攣です。
では、一つずつ見ていきましょう。
高血圧による痙攣
腎不全によって血圧が高くなり、脳内の
神経を圧迫します。
圧迫された脳神経では電気信号の異常が
起こるために、痙攣が引き起こされて
しまうのです。
尿毒症による痙攣
腎不全の末期になると尿毒症によって、
体内の毒素が脳神経を侵し痙攣を
引き起こします。
この場合、”死の危険”に直面している
状態と言えます。
痙攣は定期的に起こるようになり、
数時間おきに痙攣発作が現れます。
猫の腎不全が末期にもなると、猫の腎臓を
再生させるような手立てはほとんどないと
言われています。
せめて、猫がケガをしないように柔らかい
毛布などを猫の周りに敷き詰めてあげたり、
爪を短く切ってあげるようにしましょう。
まとめ
いかがでしたか?
猫の痙攣の原因や対処法について
見てきました。
飼い主であるあなたが猫の症状をいち早く
発見し、早急に治療を受けるように
しましょう。
そして、痙攣中は愛猫を触って刺激せず、
そばで見守ってあげましょう。
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