猫が床や壁をなめる理由は?病気の可能性はあるの?
お家の猫が
何かにとりつかれたように床をなめていて、
心配になったことのある
飼い主さんも多いのではないでしょうか。
筆者自身も猫と生活していますが、
一心不乱に手や壁をなめる様子を見て、
不安になることがありました。
そんなときなぜ床をなめるのか、
病気によるものなのか、
実はきちんと理由があってなめるのです。
お家の猫の床のなめるのを見て
病気なのかと心配している飼い主さんも、
これを読んで、きっとなるほど!と
納得すること間違いなしです。
理由がわかると、安心できますし、
少しお家の猫のことが少しわかって、
距離が縮まりますよね。
なぜ猫は床や壁をなめるのか
という理由について、
そしてそれは病気なのか否かについて
調べてみました。
この記事に書いてること♪
猫が床や壁を舐める理由3つ
ではなぜ猫は床や壁をなめるのでしょうか。
考えられる理由は以下のとおりです。
- キャットフードやマタタビのカスが詰まっている
- 壁や床の舌触りが気に入ったため
- ミネラル不足
猫はこだわりの強い動物なので、
床や壁をなめる理由に
このこだわりは大きく関係しています。
そして、楽しさだけでなく、
実は猫の体の状態も床や壁をなめる理由に
関わっていたのです。
お家の猫の
床や壁をなめる行動の理由について、
一つずつ探っていってみましょう。
1.キャットフードやマタタビのカスが詰まっている
猫にとって餌やまたたびなど
魅力的なにおいのするものは
美味しそうに感じるので
ずっとなめる理由になります。
お気に入りの餌などの味やにおいで
あればあるほどずっとなめるでしょう。
猫は特にこだわりの強い動物なので、
自分の好きなものに対する執着はとても強く、
食に貪欲な猫だったり、
またたびがとても好きな猫だったりした場合は、
床ににおいがついていれば
ずっとなめることは異常ではありません。
病気なわけではなく猫の特性として、
餌など食を連想できるもので
好きなものであれば
ずっとなめてしまうことは
自然なことでもあるのです。
2.壁や床の舌触りが気に入ったため
前述の通り猫はこだわりの強い動物です。
こだわりの強いのは
食べ物に対してだけではありません。
触り心地やにおい、舌触りまでも
こだわりがあるのです。
舌触りで気に入ったものであれば、
ずっとなめる行動をするでしょう。
また猫が舌でなめるという行動は
人間の赤ちゃんがいろいろと口に入れて
物を確認するのと同じ意味を持ち、
猫の探求心を満たしている意味を持ちます。
色々なものをまずは舌触りで
どんなものなのかを確認した上で、
気に入ったものは
ずっとなめ続けてしまうでしょう。
しかし、病的なものではなく、
猫のこだわりへの性質と、
成長過程での探求心を満たしたいという
欲によるものなので、
心配する必要はあまりないと
思って頂いていいでしょう。
3.ミネラル不足
猫が床や壁をなめるもう一つの理由として
考えられるのがミネラル不足です。
ミネラルとは
鉄やカルシウム、ナトリウムなどを含む
無機質のことを指します。
このミネラルは
猫の体の中で作ることはできないので、
ご飯などで摂取する必要があります。
このミネラルが
実は摂取する必要があるものですが、
取り過ぎて、体質的に問題のある子だと
尿路結石の原因になったり、
腎臓など悪い部位によっては
制限する必要も出てきます。
実はこのミネラル不足でのなめる行動、
床や壁だけでなく他の場所で、
きっと皆さんも目にしたことのある行動と
結びつきが深いものだったりするのです。
ミネラルというと
聞きなじみはあまりないかもしれませんが、
食塩はナトリウムを含んでいるため、
食塩の摂取でナトリウムが取れる
ということはきっとご存知の方が多いでしょう。
よく汗をかく時期に人の腕や肌をなめる
という話を聞いたことはありませんか?
こういった行動は
塩分すなわちナトリウムを摂取しようとする
行動と言われています。
これと同様で床や壁をなめるという説が
あります。
病気やストレスの可能性もあるので注意!
今まで前述してきた
壁や床をなめる理由は
猫の性質に基づいたもので、
決して病気ではなく、癖のようなものでした。
しかし、それだけでなく
実はこの猫の床をなめるという行動が
病気になっているというSOSのサイン
であることもあるのです。
まあいいかと見過ごしていては、
せっかく何か対処できる病気が、
手遅れになってしまうこともあるのです。
猫が床をなめるという行動が
病気であった場合、
どんな病気が考えられるのでしょうか。
1.ストレス
猫のストレスといっても
イライラだけではありません。
強い不安であったり、
普段あまり我慢し慣れていない子が
強い我慢をすること、
新しい環境になって頑張って
適応しようとすることなども
猫にとっては
ストレスになることもあります。
ストレスを感じている場合、
自分を落ち着かせようとするために
なめるという行動をとることもあるのです。
なめるという行動に限らず、
ずっと一つのことをし続けているというのも
ストレスサインになります。
犬に比べると、
ストレスへの耐性は猫はあまり強くないので、
強いストレスにより、
床などをなめるだけでなく、
自分の体をなめて皮膚炎を作ってしまったり、
他の病気につながってしまうこともあるのです。
思い当たることがある場合、
除去してあげられるよう、
対策を考えられたら良いですね。
2.認知症
猫が高齢になってくると
避けては通れない問題の認知症も、
床をなめる原因になるのです。
床をなめると認知症と
直結するわけではありませんが、
猫は認知症になると
いくつか異常な行動として
見られるパターンがあります。
- 空間認知の衰え、環境の把握が出来なくなる、混乱
- 動物や人間との関わり方の変化
- 睡眠サイクルの変化
- 不適切な排泄
- 無目的な活動の増加
床をなめるという行動は
5番目の無目的な活動の増加に当たります。
意味はないけれど、
床をなめるなどの行動や
目的の無いうろつきや無駄鳴きなども
この猫の無目的な行動に該当します。
もしこれらの行動で思い当たるものが
いくつかあるのであれば、
認知症である可能性は高まります。
しかし、認知症に対する
特効薬というものはありません。
自傷行動など
猫に害を及ぼすまでになってしまった場合に、
獣医師処方のもと
薬を使用する場合もありますが、
基本的にはストレスの軽減や、
生活スタイルを猫に合わせてあげるように
することが一般的です。
猫が床や壁をなめるのを止めさせる方法はあるの?
なかなか犬と違って、人間の思い通りに
猫を行動させるのは難しいですが、
床をなめるのをやめさせる対処法は
無いわけではありません。
猫の性格や
飼い主さんとの関係性によっても
その方法は異なります。
例えば、最初にご紹介する対処法は
飼い主さんとの関係性がよく、
定期的に遊んだりスキンシップを
とれている場合におすすめです。
床や壁をなめるのを見付けたら、
まず声をかけて注意をそらしてあげます。
きちんとなめるのをやめてくれたら、
猫が好きなおやつやフードを一粒など
ご褒美をあげます。
この時の対処法で大切なのが、
猫の注意をそらしてあげるということ、
きちんと飼い主の言うことを聞いて
なめるのをやめたら自分のご褒美という
楽しいことがあったと
良いことをすり込むことです。
ただし、この方法は
飼い主さんと猫の距離が近いこと、
猫の攻撃性などが無く
きちんとスキンシップが
取れる性格であることなどが
条件となります。
次にご紹介するのは
食に貪欲な子にはおすすめな対処法です。
知育玩具というグッズをご存知ですか?
パズルのような感覚で、
中にフードなどの餌を入れ、
うまい角度でないと
その餌が取り出せないようになっており、
難易度も様々であったり、
色々な形があります。
コツをつかむと集中して
中の餌がなくなるまでの間、
遊んでくれるので、
床をなめるということから、
気をそらしてあげることが出来ます。
ただし、こちらも
食に貪欲な猫であることなど
条件が付随します。
お家の猫に
ぴったりな方法があるはずなので、
いろいろと試してみても良いかもしれません。
まとめ
このように一見異常な行動に見える、
床をなめるという行動も、
猫にとっては
きちんと意味があることもあります。
なぜ床や壁をなめるのか、
理由がわかった時に
少しお家の猫との距離も縮まる
かもしれません。
なぜなめているのか、
気持ちを考えると同時に
健康チェックも兼ねて、
どんなときになめているかなどを
見付けた時にメモを取ったりしても
良いと思います。
いつもと違うことをしていて、
病気のサインだった時にすぐに気づけるよう、
「変な癖」で済まさずに
普段から行動を見ていけると良いですね。
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