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猫の睡眠時間は平均どれくらい?人間の2倍って本当

猫はとにかくよく眠ります。

「もしかして人間の2倍は
眠っているんじゃない?」

というくらい、スヤスヤと眠っている姿を
よく目にしますよね。

あまりにいつも寝すぎで
心配になる方もいると思いますが、
睡眠時間の長さや睡眠をとる時間帯は
猫のハンターとしての習性に
由来しているんです。

そして猫の睡眠時間は、
老化や病気により増加することも。

今回は、

  • 猫の平均睡眠時間
  • 眠る時間帯っていつ?
  • 睡眠時間が増える原因とは

についてご説明します。

猫の健康面のバロメーターとして大切
睡眠時間について知っていきましょう。


猫の睡眠時間の平均とは?

猫の平均睡眠時間は
1日に合計して16~18時間
子猫の場合は20時間
と非常に長いです。

人間の睡眠時間が7~8時間なので、優に2倍以上。

実に1日の大半を眠っているといってよいでしょう。

でも、なぜ猫はそんなにも睡眠に
時間をとる必要があるのでしょうか?

猫の睡眠時間はどうして長いの?

猫がよく眠る理由、
それはズバリ、体力の温存のためです。

というのも、
猫は孤独なハンターとしての習性を
色濃く残しているからなのです。

猫はライオンやトラなど大型のネコ科動物と
同じく肉食動物で、はるか昔から獲物を
狩って食べるという生活をしていました。

群れを作って仲間で協力して
狩りを行う犬と違い、
猫のハンティングは単独スタイル。

頼れるのは自分だけ、
という実にストイックでハードな環境
身を置いていたわけです。

狩りが成功し食糧を手に入れられれば
問題ないのですが、いつも上手くいくとは
限りませんよね。

狩りに失敗してしまったり、天候が悪くて
狩り自体ができなかったりで
食事にありつけない日もあります。

そんなときのために猫は睡眠をとることで
エネルギーの消耗を防ぎ、
体力を温存していたのです。

つまり猫にとってたくさん眠ることは、
自分の命を守るためのリスクヘッジなのです。

実に効率的な体の仕組みですね。

この習性は、
食べる物も水も用意された環境で暮らす
現代の室内猫にも強く残っています。

眠っている猫を起こして睡眠を邪魔すると
心身にストレスを与えて
健康を害することにつながるので、
存分に眠らせてあげましょう。

「猫はいつも
家で寝てばっかりいられていいな」

と思う方もいると思いますが、
猫自身は古来より受け継がれる
習性に従って多くの時間を睡眠に
費やしているのです。

そして、眠る時間帯についても
その習性が大きく関係しています。


猫の睡眠時間帯はいつ?

ハンティング対象の小動物が
活動し始めるのに合わせ、
猫は明け方や夕暮れといった薄暗い時間に
狩りをするので、それ以外の時間の
昼間と夜間が睡眠時間になります。

明け方元気よく走り回って飼い主さんを
起こしたりするのはその名残りでしょう。

現代では、食糧を用意してくれる
飼い主の生活リズムに合わせ、同じ時間に
眠るようになる室内猫も多いです。

 

猫の睡眠時間が増える原因

猫が人の2倍の時間眠ることは
先程ご説明しましたが、
健康面の変化によって睡眠時間が
増加することがあります。

考えられる原因は以下の2つです。

  • 年齢によるもの
  • 病気によるもの

年齢によるもの

猫は10歳くらいの老齢になると、
体力が落ちて眠っている時間が多くなります。

20時間以上眠ることも珍しくありません。

好奇心や聴力の低下も
体を動かさなくなる間接的な原因です。

できるだけ体への負担を少なくするため、
寝床を快適なものに工夫してあげる必要が
あるでしょう。

またシニア期の猫のためには
フードの見直しも重要になってきます。

シニア猫におすすめのキャットフード10選!

低カロリー高タンパクなシニアフードは
愛猫の健康な食生活に欠かせないので
是非参考にしてみてください。

病気によるもの

病気や体調不良の場合、猫は眠ることで
自己回復力を高めようとします。

いつもと違う場所に隠れるように
じっと身をひそめることもあります。

病気の猫は寝ている時間が長い以外にも
なんらかのサインを出しているので
見落とさないよう注意しましょう。

以下は猫に特徴的な病気とその症状です。

鼻汁が出る
→感染症の呼吸器疾患、蓄膿症

抱かれるのを嫌がる
→皮下脂肪が変性する黄色脂肪症

便が出ない
→便秘症

頻繁にトイレに行く
→膀胱炎、尿路結石

このほか猫の異常をいち早く発見して
治療するためにセルフチェック方法を
知っておきましょう。

猫の元気がなく寝てばかり!セルフチェックの方法を紹介

 

まとめ

猫の睡眠時間の長さは人の2倍と大変長く、
その理由は、単独ハンターである猫が
生きながらえるべく体力を温存する、
という古来よりの習性がもたらすものでした。

猫にとって睡眠は
なくてはならない大切なものなので、
もし猫が眠っていたら無理に起こさず
そのまま寝かせてあげましょう。

また、睡眠時間の増加は
猫の老化や病気のサインの1つです。
愛猫との健康で幸せな毎日のために、
猫の睡眠時間を健康チェックのバロメーターに
していきましょう。


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ライター紹介 ライター一覧

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舟坂 ちよみ

猫2匹と暮らすライターです。

日々ニャンズから幸せをもらっているので、
そのお返しができるよう勉強したくて愛玩動物飼養管理士になりました。

我が家のニャンズと触れ合うことはもちろん、
猫マンガや猫映画を楽しむことも大好きです!

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