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猫が毛布をもみもみする理由は?その時の気持ちについても

様々な動作で飼い主を癒してくれる猫ちゃん。
計算されてない動きだからこそ
余計に癒されますよね。

そんな、思わず微笑んでしまう動作の中でも、
最も人気な動作の一つとして、「もみもみ」
挙げられではないでしょうか?

まるで修行僧のように、
一心不乱に毛布をもみもみ

お母さん猫を思い出させるような、
フワッと手触りいい感触を好む猫が多いですが、
パリッとノリがきいているものや、
硬い物などを「もみもみ」する猫もいます。

今回は、「もみもみ」する理由や気持ちに
ついてご紹介します。


猫が毛布をもみもみする理由3つ

一般的には子猫の頃の名残と言われています。

この行動は「ウールサッキング」と呼ばれ、
子猫がおっぱいを吸う時、
両手で母猫のお腹を
揉むように押し、
おっぱいの出を良くする行動
です。

離乳後も、母猫の柔らかさを思わせるものに
反射的にもみもみと動かすことがあります。

基本的に、
子猫時代の名残とクセからくる行動ですが、
特に多い子は3つの理由があります。

1.母猫からの愛情が足らなかった

一般的に、母猫から離された時期が早い子は
大人になっても、もみもみすることが多い

と言われています。

猫は生後2ヵ月間は母猫と一緒に過ごすべきと
言われて、一般的にも2ヵ月齢で離乳が終わる
と言われています。

ただ、実際に子育てをする母猫を見ていると、
もう少し長い期間おっぱいをあげることが
多いようです。

生後2、3カ月くらいを過ぎると、
子猫がおっぱいを欲しがっても
無視することが増えるようですが、

それでも
かなり大きくなるまで、
子猫はおっぱいを欲しがります。

実際には必ずしも乳を飲んでいるわけではなく、
単に甘えているだけのことも多いようです。

日本で飼われている猫の8割は雑種と言われ、
まだ小さい子猫の頃に
保護された子であることが多いです。

また、ブリーダーでも2ヵ月齢を大きく過ぎて
母猫と一緒に過ごす子はなかなかいませんが、
十分に母猫と一緒に育った子は、
成長後には
ほとんどふみふみをしないようです。

とっても可愛らしい行動ですが、
こんな理由も隠されていると思うと
何だか切ないです。

2.飼い主に甘えている

基本的に、
子猫の頃に母猫に甘えている行動の名残なので、
成長後に行う時も甘えている時に行う行動です。

もみもみしている時の猫は
リラックスして幸せな気分です。

そのまま眠くなってきて…
でも眠気と戦うように必死に
もみもみし続ける姿は、

母猫の愛情に包まれていた時を
思い出しているのかもしれませんね。

ただ、誰にでもみせる行動ではなく、
信頼した相手ではないと見せない行動です。

信頼されている証拠で、悪い癖ではないので、
妨げずそっと続けさせてあげてください。

3.気持ちいいから

基本的にリラックスして安心している時にでる
行動ですので、心地いい気持ちであることは
間違いありません

毛布などにしている時は、
フワッとした毛布を触って、
母猫のフワフワと暖かい感覚を思い
出しているのかもしれません


猫が毛布をもみもみしているときの気持ち

前述のとおり、
リラックスして甘えている時の行動で、
飼い主を信頼している証
です。

また、遊びたくて走りまわったりしている時に
突然見せるような行動ではないので、
眠たい時に見られることが多いです。

過剰に触ったり激しく遊んであげる必要はなく
そっと優しく見守ってあげましょう。

また、ふみふみしているクッションや毛布は
お気に入りのものです。

なくなるとストレスになってしまうため
取り上げてはいけません。

ただ、モミモミと一緒におっぱいを吸うように
そこにある物をチューチューと
かじったりする子もいます。

セーター等ほつれてしまうものやビニール袋を
かじったりする子もいて、
これらのものは、万一飲み込んでしまった場合、
消化管に詰まることもあるため、要注意です。

猫が全くもみもみをしないのはどうして?

前述のとおり、子猫時代に長く母猫と一緒に
過ごした
子はあまりふみふみをしません。

また、精神的に自立してくると、
行為の回数や頻度、
長さも段々と減ってきますし、
元々の性格によっても様々です。

ふみふみしなくなってしまったら、
残念かもしれませんが、
全く気にする問題ではありません。

また、オスはしないとの意見もあるようですが、
オスでもする子はいますし、

避妊去勢手術や発情期による変化はなく
ホルモン性の行動ではないので、
個人的には性別による傾向は
あまりないと思います

まとめ

ふみふみをする理由は…

  • 子猫の名残で母猫の愛情不足に由来
  • リラックスや甘え、信頼の証
  • そっと見守るのが正しい対応

元々は、「母猫と過ごす時間が短かったから」
という切ない理由から起こる行動ですが、
行動自体はいい感情の現れです。

過剰なスキンシップや
激しく遊んであげる必要
はなく
そのままそっと見守ってあげてください。

ふみふみしているものを取りあげたり、
変えることはよくありませんが、
誤食による腸閉塞の原因にもなる可能性
があるので、素材等には注意が必要です。

ビニール袋などは、
誤食に気を付ける方は多いですが、
細いひも状のものは、
猫では最も
多い腸閉塞の原因異物の一つです。

ふみふみと一緒に物をかじっている場合は
注意してください。


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辺銀 歩

関西の動物病院で獣医師として働いています。動物の病気等に関する専門的知識だけでなく雑学的な知識も併せてご紹介していければ...と思っています。
日々の仕事の中で、「知らなかった」ことから不幸を感じてしまう動物や飼い主さんの姿を数多く見てきた経験から、読んで頂いた方々が、動物に関する正確な知識を得ることで、後悔することない人生を送ることができることを目指しています。
「一つの答え」ではなく、動物と飼い主さんのライフスタイルに応じた「選択肢」をご提案していきたいです。

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