猫が食欲不振で下痢!寄生虫感染の可能性があるって本当?
猫はムラ食いをする動物なので、愛猫が
フードをあまり食べてくれないからといって
すぐに病気に結びつけるのは
早計かもしれません。
ですが、食欲不振に加えて
下痢まで起こしてしまったら
猫の健康状態は
あきらかにおかしいといえるでしょう。
- 猫を外飼いしている
- 猫を外に出す時間がある
そんな場合は
寄生虫に感染されている可能性があるので
まずは猫の便をチェックしてみましょう。
今回は
猫が食欲不振で下痢を起こしたときに
可能性がある寄生虫症について
解説していきたいと思います。
愛猫が食欲不振で下痢を起こして
不安な飼い主さんは是非参考にしてくださいね。
この記事に書いてること♪
猫が食欲不振で下痢のときにチェックすべきこと
猫が食欲不振で下痢の場合、
以下の3点をチェックしましょう。
- 便の中に寄生虫や異物が混ざっていないか
- 便の色がいつもと違っていないか
- 便の形状
1.便の中に寄生虫や異物が混ざっていないか
猫の便の中に
寄生虫や異物が混ざっていませんか?
寄生虫が入っている場合は
寄生虫に感染しているので
すぐに病院へ連れていきましょう。
また異物が発見された場合は
まだおなかの中に
残りがあるかもしれないので
病院で処置してもらいましょう。
異物誤飲は腸閉塞を起こしかねない
危険なものです。
2.便の色がいつもと違っていないか
猫の便の色が
いつもと違っていないかチェックしましょう。
血が混じっている場合、
- 寄生虫感染
- 他の病気(消化器官の炎症など)
- ストレス
- 異物誤飲
などが考えられるので
すぐに病院へ連れていって
適切な治療を受けさせてください。
3.便の形状
便の形状を見てみましょう。
健康な状態の便は
- 細長い
- 硬過ぎず柔らか過ぎず
といった特徴があります。
形状が
- 柔らかい
- 水っぽい
などの場合は、
- 寄生虫感染
- 他の病気
- ストレス
などさまざまな原因が考えられます。
治療のためにまずは病院で
獣医師による診察を受けさせましょう。
外猫の場合寄生虫感染の可能性!
食欲不振と下痢に陥っているのが
- 外で飼っている
- 外で過ごす時間がある
こんな猫の場合は
寄生虫感染が原因である可能性があります。
猫が感染する寄生虫症で代表的なものが
こちらです。
- 回虫
- 疥癬(かいせん)
- ジアルジア症
- 瓜実条虫症
次からの項目でそれぞれ詳しくお伝えします。
愛猫の症状に当てはまるものがないか
チェックしながら読んでみてくださいね。
1.回虫症
回虫症は猫回虫や犬回虫が
小腸に寄生して起こる病気で、
猫にもっともよくみられる寄生虫症です。
- 食欲不振
- 下痢・血便
- 嘔吐
- 元気消失
- 腹部のふくらみ
- 貧血
- 毛つやがなくなる
などの症状がみられます。
便や吐いたものの中に虫が入ることも。
大人の猫はあまり症状が出ませんが
子猫の場合重症に陥って
命を落とすこともあるので要注意です。
治療は駆虫薬を使って行い、
下痢や嘔吐などがある場合は
それらの薬も与えます。
2.疥癬(かいせん)
疥癬はヒゼンダニというダニが
寄生することによって引き起こされる
皮膚病です。
- ひどいかゆみ
- 体の引っ掻き
- 脱毛
- 発疹
- かさぶた
- 食欲不振
などの症状がみられます。
夜も寝られないほどのものすごい痒みなので
子猫の場合は発育不良になることも。
治療はダニ駆除剤を使って行います。
感染してそれほど時間が経っていなければ
治しやすいでしょう。
多頭飼いの場合は
他の猫も同時に駆除をしないと
再感染してしまうので注意。
再び寄生させないようにするには
生活環境を清潔に保ち、
ダニをできるだけ排除する必要があります。
3.ジアルジア症
ジアルジア症とは
原虫の一種であるジアルジアが
猫の小腸に寄生することによって起こる
病気です。
- 下痢
- 腹痛
- 食欲不振
- 吐き気
- 脱水症状
などの症状がみられます。
大人の猫の場合は
症状がみられないことが多いですが、
子猫の場合は症状が悪化すると
発育不良になることも。
治療は抗原虫薬を投与して行います。
4.瓜実条虫症
条虫はいわゆる
サナダムシと呼ばれる寄生虫のことで、
瓜実条虫は成虫になると60センチにもなる
寄生虫です。
感染しても
ほとんど症状はあらわれませんが、
多数の条虫に寄生されると
- 食欲不振
- 元気消失
- 嘔吐
- 下痢
- 腹痛
などを示します。
肛門の周辺に虫の体の一部が
米粒のように付着しているのを
飼い主さんが発見して気づくことが多いです。
治療は駆虫薬を与えて行います。
またこの寄生虫症は
卵を食べたノミが猫の体内に入ることで
感染するので、
ノミの駆除も同時に行います。
猫の食欲不振の原因について
詳しく知りたい方はこちらの記事をどうぞ。
病気以外の原因もたくさんあるので
知識を蓄えておきましょう。
寄生虫感染の予防は完全室内飼いへの移行
寄生虫感染は
すでに感染している猫と接触することで
起こることがあります。
そのため外で飼っている猫、
外で過ごす時間がある猫の場合は
非常にリスキーといえるでしょう。
寄生虫感染を予防するためには
完全室内飼いへ移行することを
強くおすすめします。
寄生虫だけでなくその他の病気、
交通事故なども防ぐことができます。
外猫だった猫を室内飼いする場合、
初めはこちらの動画の猫のように
外に出たがりますが、
時間をかけて慣れてくれるのを待ちましょう。
▼外に出たがる猫の動画
このほか猫の食欲不振対策については
こちらの記事がおすすめです。
5つの対処法を実践し、
愛猫の食欲を取り戻してあげましょう。
まとめ
猫が食欲不振で下痢の場合、
以下の3点をチェックしましょう。
- 便の中に寄生虫や異物が混ざっていないか
- 便の色がいつもと違っていないか
- 便の形状
食欲不振と下痢に陥っているのが
- 外で飼っている
- 外で過ごす時間がある
こんな猫の場合は
以下のような寄生虫症にかかっている可能性が
あります。
- 回虫症
- 疥癬(かいせん)
- ジアルジア症
- 瓜実条虫症
早めに猫を病院へ連れていき、
駆虫してもらいましょう。
寄生虫感染は室内飼いをすることで
予防が可能です。
寄生虫だけでなくその他の病気、
交通事故なども防ぐことができるので、
現在外猫として飼っている場合は
完全室内飼いへの移行を強くおすすめします。
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