猫の皮膚病の原因とは!治らないのはストレスも関係してる?
皮膚病から愛猫を守るため、
その原因について知識を蓄えるのは
飼い主としてとても大切なこと。
猫の皮膚は
- 体の表面を覆って保護
- 体内の水分を調節
- 病原菌の侵入を防ぐ
- ビタミンDの合成
- 脂肪の貯蔵
などの役割を持つ非常に重要な器官です。
ですが常に外界に接しているために、
汚れや菌、ノミ・ダニといった寄生虫、
アレルギーなどを原因とする皮膚病が
起こりがち。
また精神的ストレスの影響で
皮膚トラブルを抱えることもあります。
そこで今回は
猫の皮膚病の4大原因について
詳しく解説していきたいと思います。
愛猫の皮膚病予防や、
皮膚病が疑わしいときの参考に
是非してくださいね。
この記事に書いてること♪
猫の皮膚病の4大原因を紹介!
猫が皮膚病になる4大原因は次のとおりです。
- ノミ・ダニの寄生
- アレルギー
- 真菌(カビ)の感染
- ストレス
次からの項目で
それぞれ詳しくお伝えしますので
猫の皮膚病の原因を知るとともに
予防に役立ててください。
また愛猫の皮膚に
該当する症状が見つかった場合は
早めに病院へ連れていきましょう。
1.ノミ・ダニの寄生
猫が皮膚病にかかる原因の1つに
ノミ・ダニの寄生が挙げられます。
皮膚病に種類にもよりますが、
- 強いかゆみ
- フケ
- 脱毛
などの症状がみられます。
ノミアレルギー性皮膚炎
皮膚表面に寄生虫が寄生して起こる皮膚病を
外部寄生虫症といいますが、
その中でもっとも多いのがノミによって
起こるものです。
ノミアレルギー性皮膚炎は
ノミの唾液に対するアレルギーで、
ノミの数に関係なく激しいかゆみが出ます。
激しいかゆみとともに舐めたり、
引っ掻いて脱毛したりも。
治療はノミの駆除剤を使って行いますが、
再び寄生させないようにするには
生活環境からノミを排除する必要があります。
丁寧に清掃し、
ノミの糞や卵が見つかった場所には
駆除剤をまくなどしましょう。
また予防として駆除薬を猫に
定期的に投与するのもおすすめです。
疥癬
ネコショウセンコウヒゼンダニという
ダニが寄生することによって
引き起こされる皮膚病「疥癬」。
この皮膚病になると猫は
強い痒みを感じて体をひどく引っ掻き、
顔や耳のふちが脱毛してかさぶたが
できます。
夜も寝られないほどのものすごい痒みなので
子猫の場合は発育不良になることも。
治療はダニ駆除剤を使って行います。
再び寄生させないようにするには
生活環境からダニをできるだけ
排除する必要があります。
- 掃除の徹底
- 猫ベッドの洗濯
- 駆除剤の定期的な投与
などのケアを行いましょう。
またネコショウセンコウヒゼンダニは
非常に繁殖力が強く、あっという間に増え、
感染した猫に接触することで
次から次にうつっていきます。
多頭飼いの場合は
他の猫への感染を避けるため、
完治するまでは感染した猫を
完全に隔離しましょう。
また疥癬は人にもうつる皮膚病なので
飼い主さんは疥癬の猫と触れ合ったあとは
手洗いをしっかり行うようにしましょう。
また予防として駆除薬を
猫に定期的に投与するのもおすすめです。
耳疥癬
耳疥癬とは、
おもに外耳道の皮膚の表面に
ミミヒゼンダニというダニが
寄生することによって起こります。
この皮膚病にかかった猫には
- 耳を痒がる
- 頭を振る
- 後ろ足で耳を引っ掻く
- 耳をなにかにこすりつける
- 耳の毛が抜ける
- 黒褐色の乾燥した大量の耳垢が出る
などの症状がみられます。
ミミヒゼンダニは伝染するので
多頭飼いの場合は、
1頭感染したらすぐに治療をする必要が
あります。
治療は耳道に溜まっている耳垢の除去し、
殺ダニ剤の外用薬を塗布して
ダニを駆除します。
また抗炎症薬を併用してかゆみを抑えます。
ダニの寄生が原因で起こる皮膚病
「疥癬」についてはこちらの記事が
おすすめです。
⇒猫の皮膚病の疥癬はダニが原因!かかりやすい時期についても紹介
ダニが発生しやすい梅雨の時期は
特に注意が必要ですよ。
また予防として駆除薬を
定期的に猫に投与するのもおすすめです。
2.アレルギー
アレルギーも
猫が皮膚病にかかる原因の1つです。
食物アレルギーによる皮膚炎や
ノミアレルギー性皮膚炎などが
挙げられます。
食物アレルギーによる皮膚炎
キャットフードやおやつなどの
特定の食べ物がアレルゲンとなって
引き起こされる食物アレルギーは
- 嘔吐
- 下痢
- おなかが鳴る・張る
- 発熱
などの症状が起こり、
皮膚への症状としては
- 全身のかゆみ
- 引っかきや脱毛
- 赤くなる
- 小さなブツブツが出る
- 表面がポロポロはがれる
などがみられます。
しきりにかゆがって体を舐めたり
手足でこすったり引っ掻いたりし、
かき傷が悪化してただれや潰瘍が
できることもあるので要注意です。
エリザベスカラーをつけるなど対処しましょう。
残念ながら
アレルギーの原因となる食物の成分を
つきとめることは困難です。
獣医師に診察してもらった上で
低アレルギー食への切り替えなど、
食生活の見直しをしましょう。
猫の皮膚病予防でフードの切り替えを
検討する際はこちらの記事が
参考になりますよ。
⇒猫の皮膚病を予防するキャットフード!おすすめランキングTOP5
愛猫にぴったりな一品を選んであげましょう。
ノミアレルギー性皮膚炎
ノミの唾液に対するアレルギーで、
ノミの数に関係なく激しいかゆみが出ます。
激しいかゆみとともに舐めたり、
引っ掻いて脱毛したりも。
治療はノミの駆除剤を使って行いますが、
再び寄生させないようにするには
生活環境からノミを排除する必要があります。
丁寧に清掃し、
ノミの糞や卵が見つかった場所には
駆除剤をまくなどしましょう。
また予防として
駆除薬を定期的に投与するのもおすすめです。
このほか、
花粉やハウスダストなどによるアレルギーも
猫の皮膚炎の原因になり得ます。
アレルギー性皮膚炎について詳しく
知りたい方はこちらの記事をどうぞ。
⇒猫の皮膚病はアレルギーが原因?急に症状が現れたら命の危険も!
アレルゲンになり得るものを
遠ざけて予防しましょう。
3.真菌(カビ)の感染
猫が皮膚病にかかる原因の1つに
真菌の感染が挙げられます。
真菌性の皮膚炎は、
カビの仲間である真菌が皮膚に感染して起こり、
主に「皮膚糸状菌症」(真菌症)が
挙げられます。
猫の皮膚が真菌に感染すると、
- 顔の周りに円形脱毛症と紅斑
- 脱毛した皮膚の周囲にかさぶた
- 水ぶくれ
- フケ
などの症状がみられます。
治療は
抗真菌剤の内服薬の投与や薬浴などを行い、
1ヶ月から4ヶ月かかります。
真菌症は
猫から猫への感染はもちろんのこと、
- 人から猫への感染
- 猫から人への感染
の両方があり得ますので要注意です。
猫から猫への感染は、
完全室内飼いを徹底することで
リスクを減らせます。
猫から人への感染は、
感染している猫と触れ合ったあと
石鹸を使ってしっかり菌を洗い流すことで
予防しましょう。
大半の人は感染しても症状を示しませんが、
子供や免疫が下がっている人、
皮膚が弱っている人の場合は
かゆみや赤くて丸い発疹などの症状を示します。
感染した場合は皮膚科を受診し、
適切な治療を受けましょう。
人が真菌に感染している
(水虫になっている)場合は、
スリッパやバスマット、また水虫の患部を
猫に触らせないようにしましょう。
真菌症(皮膚糸状菌症)について
詳しく知りたい方はこちらの記事をどうぞ。
かかりやすい猫の特徴も記載してあるので
是非読んでくださいね。
4.ストレス
ストレスも
猫が皮膚病にかかる原因の1つです。
猫は強いストレスを感じると
体をしきりに舐めるようになります。
特に前足や腰や背中など一箇所を
繰り返して舐めることが多く、
その部分に脱毛が起こります。
また痒みが起こって
体を引っ掻いたりもするように。
猫は自由奔放に見えて繊細な動物なので、
私たち人間にとっては些細なことも
大きなストレスに感じてしまいます。
- 飼い主に冷たくされた
- 他の猫にいじめられた
- 生活環境の変化
- 安眠できる場所がない
などなどのストレス要因が
猫を苦しめていないかチェックしてみましょう。
そしてできるだけ
ストレス要因を解消してあげてくださいね。
猫のストレスが皮膚病の原因になる理由とは?
猫が受けた精神的ストレスは
皮膚病の原因になり得ます。
その理由は以下の2つです。
- 過剰なグルーミングによる脱毛
- 身体を引っ掻くことによる感染
次からの項目でそれぞれ詳しくお伝えします。
1.過剰なグルーミングによる脱毛
猫は強いストレスを感じると
過剰にグルーミング(毛づくろい)を行う
ことがあります。
これは代替行動(転位行動)と
呼ばれるもので、
不安やイライラを落ち着かせようとする
行為です。
皮膚の同じ箇所を
繰り返し舐め続けることで脱毛し、
皮膚の炎症や、ひどい場合は
皮膚のめくれや骨の露出などが
起こることもあります。
こちらの猫ちゃんはグルーミングしすぎて、
おなかや足の内側の毛が
薄くなってしまったようです。
このような状態を見つけたら
すぐに病院へ連れていき、
患部の治療をしてもらいましょう。
また一時的に
エリザベスカラーを装着して
患部を舐めさせないようにするとともに、
猫のストレスの元を解消してあげてください。
- 飼い主に冷たくされた
- 他の猫にいじめられた
- 生活環境の変化
- 安眠できる場所がない
など、猫が何にストレスを感じているのかを
推察して見直してみましょう。
2.身体を引っ掻くことによる感染
また猫は強い精神的ストレスを感じて
体をしきりに掻くこともあり、
掻き傷から細菌や真菌などに感染して
皮膚病になってしまう可能性があります。
病院で患部の治療を受けた上で、
上の項と同じようにストレス要因を探し出し、
解消してあげましょう。
まとめ
猫が皮膚病になる原因は次の4つです。
- ノミ・ダニの寄生
- アレルギー
- 真菌(カビ)の感染
- ストレス
完治まで時間がかかるものや、
人にうつるものもあるので注意が必要です。
できるだけのケアをして予防し、
皮膚病が疑わしいときは
すぐに猫を病院へ連れていきましょう。
また猫は強い精神的ストレスを受けると
- 過剰なグルーミングによる脱毛
- 引っ掻き傷からの感染
によって皮膚病になることがあります。
生活環境の変化や他猫との関係、
飼い主さんとの関係などを見直して
ストレス要因を解消してあげましょう。
このほか猫の皮膚病対策については
こちらの記事がおすすめです。
5つの対処法を実践し、
愛猫を皮膚病から守ってあげましょう。
また毎日のサプリメント摂取で
体内の環境を整えて免疫力をつけ、
皮膚病にかかりにくい体を作っていくのも
おすすめです。
どれも人気なので
口コミも是非参考にしてみてください。
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