猫の口元に黒いぶつぶつのできものが!病気の可能性はある?
猫ちゃんの口元に、
黒い斑点のようなものが・・・?
そんなことに気付いたとき、
この症状は異常なの?
どこまで心配すべきなの?と、
少し判断に迷ってしまうことが
あるかもしれません。
猫ちゃんの口元は、
けっこうデリケートなようで
実は皮膚トラブルを
起こしやすい個所でもあるのです。
口元に起きた謎の異変には、
どう対処すれば良いのでしょうか。
ここでは、考えらる原因と共に
お手入れ方法や治療について
ご紹介していきましょう。
この記事に書いてること♪
猫の口元の様子がおかしい!病気が原因の可能性はある?
猫ちゃんの小さな口元に現れる症状には、
意外と気付けないこともあるようです。
発見に遅れてしまうと、
症状が悪化してしまうこともあるでしょう。
口元は触られるのを嫌がりやすいですが、
これを機に、コミュニケーションを取りつつ、
口元、顎、口内などをチェックする
癖を付けてみて下さいね。
気になる症状の原因は一体何なのでしょう!
それでは、症状別に考えられる原因を
突き止めてみましょう。
イボやニキビのような黒いできものができている
猫ちゃんの口元をよく見てみると、
黒くイボのようなできものを
発見することがあります。
考えられる原因として、
多くは猫ニキビの可能性があります。
症状によっては炎症を伴うこともあり、
医学名では猫座瘡(猫ざそう)
と呼ばれていて、
猫ちゃんの発症しやすい皮膚病の1つです。
このような猫ニキビは、
主に顎の下に発症するものです。
猫ニキビの特徴は、胡椒のような
黒いものがポツポツと
広がっていることがほとんどですが、
イボのようなできものとして
発症することもあるようです。
毛穴に詰まった皮脂や汚れが
黒ずんでしまうもので、
ニキビが出来るサイクルは
人間とほとんど変わりません。
顎にニキビが出来やすいと言うのも、
意外にも猫ちゃんの顎は
不衛生な環境になりやすいことに
原因があります。
顎には、皮脂腺がたくさんあり、
食事のときの食べカスやヨダレが
付着しやすくなっています。
その上、猫ちゃんにとっても
顎のお手入れは難しいのです。
皮脂はバクテリアの餌に
なってしまうために、
このように不衛生な環境に
なりがちなのでしょう。
他にも原因まとめてみましょう。
- プラスチック容器での食事
➡多孔性として目に見えない小さな穴が
たくさん存在するプラスチック
そこには、バクテリアが繁殖しやすく
食事のときに付着しやすい - アレルギー性
➡食べ物そのものや、食器の素材に
アレルギー反応を起こす - 毛繕い不足
➡猫自身が顔まわりのお手入れを
サボりがち - ストレス
➡ストレスによって免疫力が低下すると、
バクテリアの繁殖を抑えきれない - ホルモンバランスの乱れ
➡避妊、虚勢手術によって
ホルモンバランスが崩れることがある - 皮脂過剰分泌
➡食事などが体質に合わないと
皮脂が過剰分泌されて、
バクテリアが繁殖しやすくなる - 不衛生な環境
➡水の交換や食器を洗わないなど、
不衛生な環境がバクテリアを
繁殖しやすくしてしまう
などが考えられます。
食事の見直しや食器を陶器に替えてみたり、
お手入れを手伝ってあげるなどの
対処もしてみてはどうでしょうか。
しかし、イボのようなできものが
全て猫ニキビとは限りません。
小さなイボやできものの原因を
自分で判断するのはやめましょう!
例えば、好酸球性肉芽種症候群
という病気の中でも、
口唇などに出来やすいもので、
無痛性潰瘍という病気があるそうです。
無痛性とは言え、
痛みや出血を伴うこともあり、
病気としては決して
安心出来るものではありません。
黒いイボではなく、
口の粘膜などが膨らみ白い潰瘍が
みられるのが特徴です。
また、肉芽腫ではなく、
悪性の腫瘍ということも
可能性としてはあるでしょう。
どんなものでも、
イボやできものが悪いものではないという
判断はとても難しいことです。
もし、猫ちゃんの口元に
そのような異変を発見したら
念のため病院に行きましょうね。
ぶつぶつと斑点状に黒い粉や粒がついている
猫ニキビのほとんどが、
このような黒い斑点状のものが
顎に広がっているという症状です。
ところで、このようなニキビでも
病院に行くべきなのか
迷うところでもありますよね。
少量の黒いポツポツが確認できるくらいの
軽い症状であれば、飼い主さんの方で
清潔を心掛けてケアをしながら
様子を見ても構いません。
それでも改善が見られない場合は
病院に行くのがおすすめですよ。
ニキビで病院に行くなんて
大袈裟だと思ってしまいますが、
皮膚病となると独断で治療をするのは
難しいことなのです。
もし、症状が悪化してしまえば
炎症を起こし痒みを伴います。
猫ちゃんが顎をしきりに掻きむしれば
炎症が悪化し、出血などを
起こしてしまうこともあります。
痛み出してからでは、
治療にもかなりの時間が
必要になってしまうでしょう。
なので、症状が悪化する前に
病院に行きましょうね。
病院に行けば、
抗生剤や塗り薬などで治療を行います。
場合によっては、部分的に
薬用シャンプーをしてみたり、
消毒薬で顎を拭くようなケアを
薦められることもあるでしょう。
それでは、黒いブツブツがある・・・?
と、症状がまだ軽いうちに
自宅でも出来るケアをご紹介しましょう!
猫ニキビが取れるかもしれませんよ。
1:ノミ取りコームなどで、
直接皮膚に当たらないように
優しくブラッシングをします。
ブラッシングの様子が
動画でUPされていました。
2:コットンやガーゼなどを
人肌くらいのお湯に湿らせます。
ニキビをふやかすイメージで、
じっくりと時間をかけて
ニキビの個所を拭いてあげましょう。
3:しっかり拭き取って、乾かしましょう。
濡れたままでは、症状が悪化してしまう
可能性があります。
このお手入れを、
食事の後にしてあげると、
清潔を保つ意味でも効果はありますよね。
注意点として、
ブラッシングをするときに、
柔らかいからと思って歯ブラシを
使用する例もあるそうですが、
ブラシの部分が皮膚に当たると
小さな傷がつく恐れもあるようです。
なので、歯ブラシはおすすめしません。
また、イソジンを5~8倍に薄めて
コットンなどにつけて
拭いてあげるのも効果的のようです。
人間用のニキビ用塗り薬は
使用出来ませんのでご注意下さい。
ここで紹介したお手入れ方法は、
症状が軽いうちのみ効果があるものです。
ニキビを発症しやすい猫ちゃんには、
このようなケアをこまめに
してあげると良いかもしれませんね。
症状の状態を画像でもみてみましょう。
軽度の症状
中度の症状
重度の症状
写真で見ても分かる通り
症状が酷くなると
とても痛々しいですよね・・・
あまりに症状が長引く場合は、
放っておかずに病院に行きましょう!
このような、皮膚の問題は
気長にケアをしてあげるのがポイントです。
この頃、
顎の下が汚れてる?と気になる方は
是非、猫ちゃんのニキビ対策を
してみましょう。
もし、
体中に黒い粒のようなものがあったら
ノミの糞の可能性もあります!
猫ニキビはニキビダニやノミによる
アレルギーが原因となることもあります。
猫ニキビ自体は
顎に発症することが多いですが、
健康チェックも兼ねて
体の皮膚の状態も観察してみて下さいね。
黒い点が散らばってシミになっている
猫ちゃんの口元には、
シミのような色素沈着が
みられることがあります。
キレイなピンク色の唇や歯茎、舌などに
小さな黒いシミがポツポツと出始めると
何か病気ではないのか?と
少し不安になってしまいますよね。
舌が黒ずむと言うのも
よく見られる症状のようです。
しかし、
猫ちゃんでも人間と同じように
年齢を重ねると共に
そのようなシミが出現することがあります。
言わゆる、普通の“ホクロ”であれば
病気ではないので心配は要りません。
このような色素沈着は、特に茶トラ系、
赤毛やオレンジの毛色をした猫ちゃんに
出やすいようです。
遺伝的なことが考えられているようですね。
なので、若くてもシミのようなものが
出てしまうこともあるのです。
そのシミが、著しく成長していたり、
膨らんだり、痛がる痒がるなどの
症状がなければまず安心して良いでしょう。
しかし、
ごく稀ですが、メラノーマ(悪性黒色腫)
という悪性度の高い癌を
発症してしまうこともあるようです。
進行するとリンパ節にも
転移してしまうほどです・・・!
このメラノーマは、シミなどが
急速に広がっていくのが特徴です。
もし、シミを発見した場合は、
口臭や食欲のチェックなどをして
シミの状態もマメに確認してみましょう。
口臭チェックはこちらを参考に。
”猫のあくびがくさい!口の臭いを消す方法とその理由は?”へ移動する
少しでも心当たりがあったら
獣医に相談してみて下さいね。
まとめ
あなたの猫ちゃんは、
ニキビを発症していませんか?
意外にも、猫ちゃんの顎は
不衛生な環境に陥りやすいことが
分かりましたね。
もし、猫ニキビだと思ったら、
軽い症状のうちに
ケアをしてあげましょう。
口まわりは目がいくところでもありますが、
しっかり観察しないと、
見逃してしまいそうですよね。
これからは、口元のケアも
忘れずに行っていきましょう^^
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