猫のダニは人間にも悪影響?原因と対策についても
暖かい時期になると気になるものの一つが
猫ちゃんのダニ。
「完全屋内飼いの子だから大丈夫」って
思っていませんか?
ノミやダニは色んな経路で入ってきて、
猫に寄生してしまいます。
そして、猫だけでなく、ヒトにも悪影響を
及ぼします。
単に痒いだけでなく、猫にもヒトにも様々な
病気を媒介するダニ。
今回は、ダニについてお話します。
この記事に書いてること♪
猫のダニは人間にも悪影響を及ぼすの?
猫のダニは人間にも悪影響を及ぼします。
猫に寄生し、人間にも影響を与えるダニは
主に以下の4種類。
- マダニ
- ヒゼンダニ
- ミミダニ
- ツメダニ
多くのダニは、ヒトに長くとどまる事は出来ず
症状は一時的となる場合が多いですが、
中には命に関わる重大な病気を媒介する
場合もあります。
例えば、マダニが媒介する日本紅斑熱、
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)、
ツツガムシ病、回帰熱などは
日本でも発生が見られており、
死亡することもある重大な病気です。
特にSFTSは、発生は多くないですが、
10~30%と致死率が高く、
確立された治療法もありません。
西日本中心に死亡例が散発していることから、
近年大きく注目されている感染症の一つで、
厚生労働省も大きく注意喚起を行っています。
他のダニは、主に皮膚の痒みや紅斑などの
皮膚疾患中心で、命に関わることはないですが、
激しい痒みでかなり辛い思いをすることも。
ヒトにも様々な病気を媒介するダニ、
外に出ない猫なら大丈夫と思っていませんか?
答えは「NO」で、リスクは減りますが、
完全ではありません。
次の項では、ダニが寄生してしまう原因について
お話します。
猫のダニの原因4つ
ダニの原因は主に次の4つ。
外で直接付いてしまうことから、
他の動物や人を介して…
「外に出ないから安心」なんてことはなく、
様々な経路で、猫ちゃんに寄生します。
そして、虫卵による再発も要注意です。
1.外に出て持ってきてしまう
最も多いのがこのパターンと言われています。
ダニは、主に草むらの地上30cmくらいの葉裏や
根元の土に潜んでいて、動物や人の体温や
呼気を感知して取りついて吸血します。
ですので、猫が外に出てしまった時に、
草から直接や、他の猫ちゃんから
気付かない内にダニがついてしまう
可能性があります。
2.犬と同居している
猫自身が外に出ない場合でも、他のペット、
特に外出する機会の多いワンちゃんは、
家にダニを持ち込むリスクがあります。
ほとんどお家の中にいるワンちゃんでも、
お外に散歩に行くことは、極めて普通の行動です。
街中でのお散歩でも、わんちゃんは、公園や
植え込みなど、ちょっとした草むらに
興味を示すことはよくあります。
この時、ワンちゃんの体にダニがついて
家に持ち帰り、そのダニがお家の猫ちゃんに
ついてしまうということも珍しくありません。
3.飼い主が外から持ち込んでしまった
犬は飼ってないから…という方も、犬と同様、
人に付着してダニがお家に持ち込まれる
ことも多いです。
4.ダニの卵が残っていて再発した
ダニは、食いついたまま1週間近く血を吸い続け、
限界になると猫の体から離れて卵を産みます。
一度ダニに寄生されると、その時のダニの卵が
室内に残っていることがあります。
その卵が孵化し、再度ダニに寄生されてしまう
というのはよくあることです。
猫のダニを駆除したあとも、掃除を徹底して
ダニ予防を続けていかなければなりません。
愛猫をダニから守る対策とは?
- マダニを無理にとると牙が残る
- 部屋に残った卵で再発する
- マダニ以外のダニは治療に時間がかかる
以上の理由で、ダニは「寄生されてから駆除」
ではなく、「寄生される前に予防」すること
が大切です。
第一は予防薬を定期的につけること。
動物病院等で入手できるスポットタイプ
(背中につける)予防薬が主流で、ほぼ100%
マダニの寄生を予防することができます。
同時に、完全屋内飼育でも寄生リスクが
非常に高いノミ予防も同時にできます。
ペットショップ等で類似のノミダニ製品も
多数ありますが、動物用医薬品ではないものは
効果も乏しいです。
第二は外に出さないこと。
マダニ以外のダニは薬で完全に予防することは
難しいため、外に出さないことが大切です。
マダニは、皮膚にしっかりと口器(牙)を
突き刺し吸血します。
吸血中のマダニに気が付いた際、
無理に取ろうとすると口器が皮膚内に残って
化膿したり、マダニの体液が逆流するおそれが
あるので、必ず病院で処置を受けてください。
予防薬については、以下のページもご参照を。
まとめ
- ダニはヒトの命に関わる病気を媒介
- 屋内飼育でも完全に予防はできない
- 犬など他のペット、人の持ち込みに注意
- マダニは予防薬の定期塗布が確実
- 万一寄生した場合は、人も猫も病院へ
ダニが媒介する病気は猫だけでなく、
人にとっても非常に危険です。
ですので、普段からの予防が最も重要です。
外にでなければ安心と思っている方も多いですが、
そんなことはありません。
予防薬と屋内飼育が確実な予防法です。
ダニを見つけた場合は、動物病院で駆除をして
もらいましょう。
猫の皮膚にダニの口が食い込んでいるので、
無理やり取ってしまうと体内にダニの口が残り、
感染が起こることがあるからです。
また、むやみにつぶすと卵が散らばってしまい、
さらに被害が大きくなります。
何よりも、猫にダニを寄せ付けないことが
一番大切です。
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