猫の癌の進行速度は速い?早期発見するためのセルフチェックを紹介
猫を飼う上で理解しておかなければ
ならない病気は多々ありますが、
そんな中でも
飼い主の理解度が重要になる病気に、
猫の癌があります。
猫の癌、
聞いただけでとても恐ろしく
感じてしまいますね。
猫も人間と同じように
癌にかかります。
さらに猫の癌は
進行速度が速いといわれています。
なぜ進行速度が速いのでしょうか。
また癌には
早期発見・早期治療が重要ですが、
そのためになにか飼い主が
できることはあるのでしょうか。
今回は猫の癌について、
進行速度と早期発見するための
セルフチェックをご紹介します。
簡単なセルフチェックなので、
毎日のスキンシップの際に
行なうことができますよ。
飼い主が癌への
理解度を高め、
癌の早期発見・早期治療に繋げましょう。
この記事に書いてること♪
猫の癌の進行速度は速い!
そもそも癌とは何か、
少しだけご説明します。
がん細胞は人間でも猫でも、
体内で毎日たくさん
生まれています。
日々健康な生活が送れるのは、
人間や猫の体に
備わっている免疫機能が、
そのがん細胞を
退治してくれているからです。
しかしその免疫機能を無視し
体内で成長してしまうがん細胞があり、
その細胞が
不必要に繁殖することで腫瘍となります。
増殖することで
体に悪影響を及ぼしてしまうのです。
腫瘍の中にも良性と悪性があり、
悪性腫瘍のことを癌と呼びます。
良性腫瘍も細胞が不必要に
増殖する状態ですが、
体へのダメージが比較的少なく、
早期治療で完治できることが
多いといわれています。
それにくらべ悪性腫瘍は、
- 増殖するスピードが早い
- 周りの組織に浸潤しながら広がる
- 様々な臓器に転移をし、
転移したがん細胞も大きくなる
というような特徴があり、
体に与えるダメージが大きく
治療が難しいことも特徴です。
人間と同様に
このような癌になる猫ですが、
猫や犬は人間の5倍くらいの
スピードでその一生を終えますので、
癌の進行スピードも人間のおよそ
5倍になるといえるでしょう。
また猫の場合、
体にできた腫瘍のうち
80%が悪性で20%が良性
とも言われています。
犬の場合は半々と言われているので
猫は犬に比べて悪性腫瘍に
なりやすいといえます。
早期発見・早期治療が
できれば良いですが、
症状が出ていても少し
様子を見ているうちに
みるみる大きくなったり
転移してしまいます。
進行してしまった場合には、
手術をしても再発をする可能性や、
転移しているために
手術が不可能な場合もあり、
完治は非常に難しいと言えるでしょう。
そんな状態にならないためには、
何よりもまず飼い主が
猫の異変に早めに気づいて
あげることが大切です。
次に猫の癌を早期発見するためにできる
セルフチェック5つをまとめました。
猫の癌を早期発見するためのセルフチェック5つ
癌はできる場所がさまざまなので
症状もさまざまですが、
主な症状として
- 体重減少
- 食欲不振
- リンパ節の腫れ
- 運動を嫌がる
- ぐったりして元気がない
- 貧血症状(ふらつきなど)
- 微熱が続く
- しこりができる
などが挙げられます。
それ以外にも飼い主が、
日々の観察や
セルフチェックを行なうことで、
癌の早期発見に繋がります。
ぜひ習慣化し、
異変に気づいてあげましょう。
1.目のチェック!白目の色を確認
まず1つ目のセルフチェックに
白目のチェックがあります。
癌のなかには
肝臓や血液の異常のために、
黄疸の症状が出ることがあります。
黄疸の症状は
癌の中期頃の症状です。
猫の場合は
黄疸の症状として白目が黄色くなる
ことがあります。
その場合、目視でも
分かるほどのことが多いです。
2.口のチェック!口臭や口の腫れを確認
2つ目のセルフチェックは口臭です。
猫の口臭は、
何らかの口内トラブルのサインです。
口臭がきついと
口腔内の癌の疑いがあります。
口の中に癌が発生し、
それが壊死したりすることで
腐ったような強烈な臭いがします。
猫の癌で多い、扁平上皮癌という
皮膚癌の症状としても、
よだれが増えたり
口臭がきつくなったりします。
口が腫れていたり
気にするしぐさが現れたら
要注意です。
口内の異常は
気づきやすい特徴でもありますので、
こまめにセルフチェックし
気にしてあげるようにしましょう。
3.お腹のチェック!しこりはないかを確認
3つ目はお腹のしこりのチェックです。
猫の体の表面近くにできた
腫瘍やしこりは、
手で触れたり目で見て確認できる
ことがあります。
主にお腹にしこりが確認できる癌に
- 胃癌
- 膵臓癌
- 肝臓癌
- 大腸癌
などがあります。
セルフチェックで
早期発見してあげましょう。
4.排便・排尿のチェック!血尿・色、下痢などはないか確認
4つ目は排便・排尿のチェックです。
便や尿は健康のバロメーターで、
異常がみられた場合には
何らかの病気が疑われます。
猫の癌の場合にも
便や尿に変化があります。
特に
- 大腸癌
- 膀胱癌
- 腎臓癌
などの場合、
血尿や血便がみられます。
肛門や尿路からの近さで
その程度は変わってきますが、
毎日のトイレのお掃除の際に
セルフチェックを行ないましょう。
5.リンパ節のチェック!コリコリしたしこりはないか確認
5つ目は
リンパ節のしこりのチェックです。
猫の癌の30%を
占める悪性リンパ腫は、
血液の癌ともいわれています。
発生する部位によって
症状はさまざまですが、
共通してリンパ節に発生し、
初期の症状として
こりこりとしたものが確認できます。
- 顎の下
- 首の付け根
- 脇の下
- 内股
などを触り、
しこりがないか
セルフチェックをしましょう。
猫が癌にかかってしまったら…治療法を紹介
猫の癌の早期発見のためにできる
セルフチェックを紹介してきました。
もし愛猫が癌になってしまったら、
どんな治療法や予後があるのか、
先のことがとても心配になりますよね。
猫の癌の治療法はさまざまで、
癌の種類や進行具合、
また飼い主の意向なども聞き、
合ったものを選んでいきます。
治療法としては下記のものがあります。
- 手術療法
- 化学療法・薬物療法(抗がん剤)
- 放射線療法
- 免疫療法
- 代替療法
最近では多くの癌治療は、
手術・抗がん剤・放射線治療を
組み合わせて行われています。
かつては不治の病と
いわれていた癌ですが、
早期発見・早期治療を行えば、
かなり高い確率で延命を
実現することができるように
なってきています。
逆に、癌を放っておいて
自然治癒することは
ほとんどありません。
先ほども説明しましたが、
進行が早い猫の癌は、
すぐに成長し転移してしまい
最悪の場合は治療も施せず
死に至ります。
セルフチェックや猫の行動に異常が
みられた場合はすぐに動物病院へ行き、
精密検査を受けましょう。
まとめ
いかがでしたか?
猫の癌について、
進行速度と早期発見するための
セルフチェックをご紹介してきました。
ほとんどの癌の場合
あまり初期症状がないことが多く、
早期発見はなかなか難しいと
いわれています。
また症状もさまざまですので、
猫の異常に気づくことができるのか
不安になってしまった方も
いるのではないでしょうか?
しかし、
人と違い言葉を話す事のできない猫。
症状や痛みを伝えることはできません。
飼い主がわずかな変化に
気づいてあげることが、
癌の早期発見に繋がるのです。
何か気になる変化があった場合は
早めに動物病院を受診しましょうね。
猫の癌については、
他にもさまざまな症状や
対処法があります。
下記の記事は
猫の末期癌についての記事です。
参考になりますので
良かったらご覧ください。
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