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猫のおしっこの色でわかる!体調チェックの方法とは?

病気  

『愛猫がいつまでも健康で長生き
できますように』

私を含め、猫を飼っている人であれば
だれもが願うことではないでしょうか

愛猫の体調チェックには、

  • 目ヤニは出てないか?
  • 毛並みがごわついていないか?
  • 排便はしっかりあるか?
  • おしっこは出ているか?

など様々な方法があります。

今回はその中でもおしっこの色で
分かる体調チェックの方法ついて
調査しました。

  • 緑色や黒色?おしっこの色で分かる病気
  • おしっこが薄くなったら要注意
  • ベタベタ・キラキラするおしっこは病気のサイン

についてご紹介します。

猫のおしっこの色や濃さをチェック
して、病気を早期発見しましょう。


 猫のおしっこの色でわかる!体調のチェック方法をご紹介!

健康な愛猫のおしっこの色を見たことが
ありますか?

見たことがない人は、一度愛猫の
猫のおしっこを取ってみましょう

健康な猫のおしっこの色は、
黄色~琥珀色の間くらいで、
濁った感じではなく透明です。

出典:http://www.npf.co.jp

健康な人間の尿とあまり変わらない
ので、覚えていきましょう。

では、病気の可能性のあるおしっこの
色は何色でしょうか?

1つ1つ見ていきましょう。

 1.おしっこが赤い時

猫のおしっこが赤い時は
血尿が出ています。

「血尿」は膀胱や腎臓などの
臓器に異常がある場合に出るもので、

  • 膀胱炎
  • 尿路結石
  • 中毒症
  • 急性腎不全
  • 腎・尿管・膀胱・尿道腫瘍
  • 交通事故などの外傷

などの可能性があります。

特に注意したいのが、急性腎不全で、
血尿が出る以外にも

  • 腹部が膨らんでいる
  • 血尿をしているけれど尿は出ていない

などの症状が出ます。

急性腎不全になると、短時間で重症化し
死に至ることもあるので、血尿が出たら
すぐに病院へ行きましょう。

2.おしっこが茶色の時

猫のおしっこが茶色い時は、
血尿が出ていると勘違いしがちですが、
これは血尿ではなく、
『血色素尿(けっしきそにょうしょう)』
と呼ばれます。

この血色素尿は、尿にヘモグロビン(血色素)
が混じっている状態で、血管内で赤血球の
破壊(溶血)が起きています。

溶血が起きる原因として

  • たまねぎ中毒
  • 寄生虫による感染
  • アレルギー症状
  • 薬の誤飲

が考えられます。


 3.おしっこがオレンジの時

おしっこがオレンジ色の時は、肝臓や
胆道系の病気の可能性があります。

肝臓や胆道系の病気にかかると、
おしっこの色がオレンジ色になる
だけでなく、

  • 白目や口の粘膜が黄色になる(黄疸)
  • 全身状態がぐったりする
  • 食欲不振
  • 嘔吐、よだれ

の症状が起きます。

肝臓は沈黙の臓器なので、かなり
悪化しないとこれらの症状は出てきません。

これらの症状が出た場合は、
命に係わる危険な状態なので、夜間でも
休診であってもすぐに病院へ行きましょう。

4.おしっこが白濁の時

猫のおしっこが白濁していると時は、
泌尿器系の病気にかかっている可能性
があります。

泌尿器系の病気には、

  • 尿路感染
  • 尿結晶
  • 尿結石

があり、いずれも尿路が炎症や結石で
詰まることによって、尿が出にくくなり、
老廃物がたまることから白濁した尿が
出てきます。

5.おしっこが緑色の時

猫が緑膿菌(りょくのうきん)という
緑色の色素を作りだす菌に感染した場合、
猫のおしっこが緑色になります。

この菌は、膀胱炎の原因となる菌
なので、緑色のおしっこが出た場合は、
膀胱炎にかかっている可能性が高いでしょう。

まれに、飲んでいる薬によって、
おしっこが緑色になることがあります。

いずれも、病院で医師に診てもらうと
安心です。

6.おしっこが無色透明の時

おしっこが無色透明な時は、糖尿病
にかかっている可能性があります。

糖尿病を発症すると大量に水を
飲むため、おしっこが薄まり
無色透明になるのです。

糖尿病になると、

  • 食欲が増す
  • 食べるけれども体重が減る
  • 下痢
  • 脱水症状
  • おしっこから甘い匂いがする

などの症状があらわれます。

肥満気味な猫ほどかかりやすい
病気なので、愛猫の体重管理には
気を付けましょう。


 7.おしっこが黒い時

猫が激しい運動をした後、脱水症状に
見舞われて、
黒色のおしっこが出る
場合があります。

軽い脱水症状の場合は、
水を飲んでしばらくすると
尿の色は元に戻ります。

脱水症状がひどい場合は、口から
水が飲めないときも
ありますので、
病院へ連れていき点滴を打って
もらいましょう。

猫のおしっこの色の濃さで見えてくることとは?

猫のおしっこの色だけでなく、
おしっこの濃さでも体調のチェックを
することができます。

ここでは、猫のおしっこが濃い場合
と薄い場合に考えられる病気をまとめました。


 1.おしっこの色が濃いとき

猫のおしっこは健康な時でも
濃縮されて出てくるので黄色に見えます。

そんな猫のおしっこが、濃い色になった
時は

  • 脱水症状
  • 肝臓や胆道系の病気
  • 溶血

が起きている可能性があります。

猫が激しい運動をした後の尿で
あればそこまで心配する必要はありませんが、
特に運動をしていなくて、濃い尿が出ている
場合は病気の可能性が高いので要注意です。

 2.おしっこの色が薄い時

先ほども述べましたが、猫は水を
あまり飲まないため、おしっこが濃縮
されて出てきます。

そのため、猫の健康的なおしっこは
黄色なのですが、猫が水を多量に
飲むとおしっこが薄まって、
無色透明に近づきます

出典:http://www.npf.co.jp

猫の尿が薄くなる病気として、

  • 腎不全
  • 糖尿病

が考えられます。

いずれも重症化すると死に至る
可能性があるので、病院へ急ぎましょう。

猫のこんなおしっこは病気のサイン!?

健康な猫のおしっこは、さらさら
していますが、何らかの病気に
かかっている場合、おしっこに
結晶や粘液が混じります

猫のおしっこがベタベタしたり、
キラキラしていたりしたときに
考えられる病気をまとめてみました。

1.おしっこがキラキラしている

おしっこがキラキラしている場合、
結晶尿の可能性があります。

結晶尿になると、膀胱の中に
ストルバイトやシュウ酸カルシウム
という種類の結晶が作られてしまいます。

おしっこがキラキラしているのは、
小さな結晶がおしっこと一緒に
排出されたから。

結晶が大きくなると、尿道に詰まって
しまい、尿が出なくなってしまいます。

結晶が大きくなりすぎると、
手術で取り除かなければいけない
こともあるので、早目に病院へ
行きましょう。


2.ゼリー状のおしっこがでている

ゼリー状のおしっこが出ている場合も
実は結晶尿の可能性があります。

結晶というと、硬くてイガイガ
しているものをイメージしがち
ですが、猫の膀胱にできる
ストルバイト結晶は粘り気があります。

粘り気があり、水分も含んでいるので、
尿も一緒に排出されるから大丈夫だと
思ったら大間違い。

尿が排出されるときに、ゼリー状の結晶が
尿道の先端部分に徐々に溜まり
最終的には尿がでなくなってしまいます。

 3.おしっこがザラザラしている

ざらざらしているおしっこは、
膀胱内にできた結晶が大きくなって
尿路結石になっている可能性があります。

この場合、結石が尿路を傷つけて
おしっこと一緒にでてくるため、
猫は排尿時にかなりの痛みを伴っています。

放っておくと、血尿が出て
結石が尿路内に詰まると、おしっこが
でなくなってしまう恐れもあります。


 4.おしっこがベタベタする

糖尿病の猫のおしっこは、
ベタベタしていて、甘ったるい匂い
がするのが特徴。

おしっこがベタベタするのは、
おしっこに糖が含まれているから。

糖尿病の猫は、血糖値が常に高く
水をよく飲むため何度もトイレ
に行きます。

5.おしっこが泡立つ

私たち人間も、おしっこが勢いよく
出るとおしっこが泡立ちますよね。

健康な場合、おしっこの泡立ちは
すぐに消えてなくなるのですが、
たんぱくが混じっておしっこに
粘り気があると、泡立ちがなかなか消えません

おしっこにたんぱくが混ざる原因は、
血液をろ過する働きをしている
腎臓の機能が低下している恐れがあります。

猫のおしっこがこのような
状態になっているときは、
急性腎不全に陥っている可能性が
あるので、すぐに病院へ連れていきましょう。

まとめ

猫のおしっこの濃さや色、形状による
病気の可能性についてまとめてみましたが
いかがでしたでしょうか。

猫のおしっこがいつもと違う場合は、
病院へ行くのが1番対処法ですが、
特に緊急を要するのが、

  • 赤色で血尿が出ている
  • 無色透明で泡立ちが消えない

場合で、このような尿が出た場合は
急性腎不全の可能性があります。

文中でも何度も述べましたが、
急性腎不全は死に至る恐ろしい病気

すぐに病院へ急ぎましょう。

このように尿の色や形状をチェック
することによって、様々な病気を
予測することができます。

今まで、尿のチェックをしてこなかった
飼い主さんは、これを機に愛猫の
尿チェックをしてみましょう。

また、猫のおしっこの回数が少ない
時も重大な病気が隠れている場合が
あります。

猫のおしっこの回数が少なくて
心配な時は、以下の記事もご参考ください。

⇒猫のおしっこの回数が少ない!出ない時の原因と対処法は?

一人でも多くの飼い主さんが
愛猫の尿チェックをして、
病気の早期発見ができますように。


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猫が大好きで、幼い頃からずっと猫と一緒に暮らしてきました。
結婚し、子どもを産んだ今も猫と一緒に暮らしています。
長年猫を飼ってきた経験を交えながら、皆さんにわかりやすい情報を提供できるよう努めてまいります。

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