猫の涙が茶色に!色から考えられる原因&対処法を紹介
お家の猫の目から涙が出ていないか、
いつもチェックしていますか?
ふと見たときに猫の涙が茶色だったら、
驚きますよね。
人間では茶色の涙を
流すことはまずないので、
驚かれる方がほとんどだと思います。
ではこの茶色の涙は
病的なものなのでしょうか。
それともそのままにしておいて
問題のないものなのでしょうか。
茶色の涙を発見したときに、
どう対処すべきか調べてみました。
この記事に書いてること♪
猫の涙が茶色!色によって考えられる原因を紹介
猫も人間と同様で
何も無いときに涙は出ません。
猫も涙を流す際は原因があるのです。
ではどんな原因が
あり得るのでしょうか。
猫の涙の原因は以下のことが考えられます。
- 外傷、感染症などによる炎症
- アレルギー
- 涙の出る管が詰まることにより起こる流涙症
これらが原因となり、
生理的な少量の涙とは異なり、
多量の涙が出るようになってしまうのです。
ではこれらの場合どのように
対処をしたら良いのでしょうか。
【茶色・赤い涙】外傷や感染症による結膜炎
猫の涙が茶色いなと感じた場合、
まず疑われるのが何かによって
炎症が起こっている可能性です。
外傷によって
眼のしぱつきが多くなったり
細菌が感染して猫の結膜が炎症を起こすと、
涙の量は増えます。
涙の量が増えると、
その出口の部分に涙を餌に
細菌がさらに集まってしまい、
より炎症を起こしたりすることが原因となり、
その皮膚の部分の色が涙にうつり、
涙の色は茶色になることがあります。
この原因が疑われる場合、
流水で眼を洗うなどをして、
清潔に保った上で、
動物病院を受診することをお勧めします。
【茶色・赤い涙】食べ物や埃によるアレルギー反応
猫が茶色い涙を流している場合、
同様に炎症反応ではあるのですが、
原因が食べ物や埃による
アレルギー反応によって、
涙の出口が炎症を起こしている場合も
原因として考えられます。
涙が赤や茶色に感じる場合、
涙自体が着色されていると言うよりも、
涙の出口部分が炎症を起こすことで
皮膚に着色汚れが起こり、
その部分を涙が通過するために、
赤や茶色の涙が出ているように
感じることが多いです。
アレルギー反応の場合、
片目だけで無く、
体内で起こる反応の結果なので、
両眼で起こることが多いといえるでしょう。
実際の涙だけで無く、
目頭付近の毛の色が
茶色や赤くなっている場合、
炎症が起こっている可能性が高いので、
その際も気づいたら、
お家では流水などで定期的に清潔に保ち、
続くようであれば動物病院に受診することを
考えた方が良いと思います。
【透明な涙】涙の管が詰まる流涙症
猫の涙が透明であれば正常ですが、
量が多すぎる場合も問題となります。
鼻涙管と呼ばれる涙の管があり、
目頭のあたりに出口があるのですが、
その猫の涙の管が詰まってしまう場合も
流涙症と言って涙があふれ出てしまう
病気の可能性が出てくるのです。
鼻涙管の閉塞は、生まれつき細くて
詰まりやすい猫の場合もありますし、
結膜炎や周囲の腫瘍などで
物理的に圧迫したり閉塞したりするせいで
起こっている場合もあります。
透明な涙が多く出ている場合、
この病気が疑われ、
閉塞の有無を確認する検査などを
行う必要があります。
疑わしいなと感じたら、
動物病院を受診すべきでしょう。
猫が色付きの涙を流す時に試したい5つの対処法
猫の涙の異変に気づいたら、
どのように対処をしたら
良いのでしょうか?
対処法としては以下のことが挙げられます。
- ホウ酸水や猫用洗眼液でごみや汚れを取るケアをする
- 市販用の猫用目薬を点眼する
- キャットフードを切り替える
- 外猫の場合は完全室内飼いにする
- 病院へ連れていき病気や感染症がないか診てもらう
まず猫の涙の異変に気づいたら、
お家で出来るところは眼を清潔にすること、
そして原因の可能性があるものを
考えることです。
専門的な検査や診察は
獣医さんに任せましょう。
上記のもののほとんどは応急処置となり、
やはり最終的には診察が
必要と思っておいた方が良いと思います。
1.ホウ酸水や猫用洗眼液でごみや汚れを取るケアをする
猫の涙に異常があった場合、
また透明な涙でも猫種によっては
炎症につながりやすい
顔の構造の子もいるので、
その猫たちは特にお家でのケアが必要です。
ケアの方法は涙や、
そのまわりについたごみや汚れを
拭き取ることになります。
ケアはこんな風に行うと
嫌がらずにさせてくれる可能性が高いです。
ホウ酸水や洗浄液は、
汚れを洗浄する成分が含まれており、
良いとされていますが、
無い場合は生理食塩水や蒸留水などでも
問題ありません。
コットンなどに浸して拭く場合、
眼球に触れてしまうと
傷がつく恐れもあるので気をつけましょうね。
2.市販用の猫用目薬を点眼する
市販の猫用目薬というのもあります。
抗炎症作用や充血を抑える成分が
入っているものなのですが、
応急処置として
点眼していただくものとしては
問題は無いと思います。
ただ、原因がわからない場合、
細菌感染が原因であれば抗生剤の点眼薬が、
傷がある場合は
傷を修復するための点眼薬が必要となり、
まずは原因を判明させる必要があります。
お仕事や時間帯で、
動物病院にかかることが難しい場合、
一時的に使用することは問題無いと言えますが、
涙の異常が続く場合、受診を検討しましょう。
3.キャットフードを切り替える
実は食べ物によって、
涙の性質も変わります。
含まれる油の成分などで、
涙が詰まりやすくなったり、
炎症を起こしにくくするような
性質の涙に変わると言われています。
涙やけになりにくいフードや、
皮膚が敏感な猫のために
不飽和脂肪酸がよいとされているので、
含まれているフードなどにすると
目元が茶色くなりにくいといわれています。
他にも原料が魚のフードに変えたら
あまり茶色くならなくなったという説や、
他のフードでも
その子にたまたま合っていなかったために
茶色くなっていたが、
変えたことであまりならなくなった
という話も聞いたことがあります。
いきなり変えるという選択をしなくても、
まずは見直してみても良いかもしれません。
4.外猫の場合は完全室内飼いにする
涙が多くなる原因として、
お外によく出る猫の場合、
他の野良猫とのけんかで傷を作ってしまったり、
結膜炎など細菌やウイルスを
うつされてしまって、
涙が多く出たり炎症を
起こしていることがあります。
そういった感染を防ぐためにも、
本当はずっと室内飼いのみの生活環境にした方が、
他からの影響で眼に異常が起こる可能性は
低くなるでしょう。
ストレスなどの兼ね合いで難しい場合、
涙の異常が一時的なものなのであれば、
治まるまでの間、
完全室内飼いにした方が良いでしょう。
5.病院へ連れていき病気や感染症がないか診てもらう
猫の涙の異常に気づいた場合、
何が原因か突き止めることが
早く直す近道になります。
まずは病院へ連れて行き、
細菌感染によるものなのか、傷なのか、
それとも体の中から来るものなのか、
診察してもらうことがとても大切です。
繊細な猫はとても多く、
なかなか病院に連れて行くことが
難しい場合もありますが、
そのためにも日頃から病院になれるよう、
体重だけを量りに病院へ行くなど、
ストレスにならずに受診できるよう、
飼い主さんも努力できたら良いでしょう。
どうしても病院に連れて行くことが難しい場合、
せめて写真などに涙の異常の状態を撮って、
獣医師にみせるなどできたら
よいかもしれません。
猫の涙を放置すると失明の恐れも!早めの対処を!
たかが涙と思って、
様子を見てしまいがちですが、
実は原因によっては
失明してしまう恐れもあり、
とてもこわいのです。
結膜炎など、細菌感染も、
病気としては怖い病気ではありませんが、
ずっと続くことによって、
眼球の状態が悪くなったり、
失明につながる可能性もあります。
あくまでも上記のものは
応急処置にとどめて、
数日で治らなかったり、
程度がどんどん悪化する場合は
速やかに受診することをお勧めします。
まとめ
生活するために、
視覚は大切な役割を果たします。
その視力を失うことにつながってしまう
サインの一つである涙の色や状態は、
チェック項目として
是非毎日見ていきたいものですね。
できるだけ早く気づくには、
毎日見ている飼い主さんの
「あれ?おかしいな」が
とても大切になってきます。
日々のケアもかねて
コミュニケーションを取りながら
毎日チェックしていけたら良いですね。
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