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猫のくしゃみが治らない!試したい5つの対処法

病気  

いつも2~3回くしゃみしたら収まるのに、
今回は何日もくしゃみしてるなあ・・・。

そうおうちの猫に思うことありませんか?

そもそもくしゃみは鼻に入った異物を
追い出そうとする生理現象なんですが、
炎症などで粘膜に刺激があっても出てきます。

もしかしたら、おうちの猫は風邪などに
り患してるのかもしれません。

ちょっと猫のくしゃみしてる様子を
観察してみましょう。

鼻水や涙が出てないですか?

何かくしゃみする条件は無いですか?

猫のくしゃみが治らない時に、
とりあえず試してみたい5つの方法と、
考えられる病気を紹介します。

異常と正常を知っておくことで
病院での説明にも役立ちますよ。


猫のくしゃみが治らない時に試したい5つの対処方法とは?

猫は病院が嫌いな子も多いです。

そのため、民間療法でくしゃみが収まれば
ラッキーですよね。

猫のくしゃみが治らない時に、
試しにやってみたいことを5つ紹介します。

病気の場合には効果がないこともありますが、
逆くしゃみの場合には治ることが多いですよ♪

1.鼻の穴を軽く押さえる

逆くしゃみは空気を急に吸い込むことで起きます。

そのため5秒くらい鼻の穴を押さえると、
呼吸のリズムを強制的に整えることができます。

あまり長い間押さえたら
息が苦しくなっちゃうのでダメですよ。

また、鼻の皮膚はデリケートなので
強く押さえるのも禁物です。

2.胸や喉の周りをマッサージする

リラックスすることでくしゃみが止まったりも
するので、猫の胸や喉の周りを
優しくさすったり撫でたりします。

猫は大好きな人に撫でてもらうだけでも
リラックスするので、コミュニケーションとしても
マッサージをすると良いですよ♪

3.ツボを押してあげる

本当は咳を止めるツボなんですが、
「孔最」というツボがあります。

このツボを3~5回痛くないくらいの強さで
押します。

動物の体重1kgあたり100gの強さ
押すと良いと言われていますが、
猫が気持ちよさそうにしていれば大丈夫です。

位置は肘の内側から橈骨沿いに
手首側へ1/3くらい進んだところなんですが、
橈骨沿いに押していくと当たりますよ。

4.唾をのみこませる

猫の舌をちょっと触ったり、
何かを舐めさせることで
唾を飲みこむことができます。

何かを飲みこむ動きは鼻の穴をふさぐのと
同じ効果があるので、くしゃみが止まります。

5.おやつやご飯をあげる

食欲がある子なら、おやつやご飯を
あげるのも良いです。

食べ物を食べるのも呼吸を整えることが
できるので、くしゃみしながらでも
食べそうな子なら食べ物をあげてみましょう。

匂いを嗅がせるだけでも、
気管の内圧が変化するため呼吸が整います。


猫のくしゃみが続くときに考えられる病気は?

たまに2~3回くしゃみしたりくらいなら
99%は心配ないですが異様な回数の
くしゃみが続いてしまうと心配です。

もしかしたら病気でくしゃみをしているかも
しれないので、よく観察してみましょう。

1.鼻炎

風邪やアレルギー、腫瘍など鼻炎が起きるような
病気だと、鼻の粘膜の炎症により
ムズムズしてくしゃみを連発します。

炎症が慢性化してしまうとちょっとの刺激で
鼻の粘膜の炎症が起きるので、
慢性化しないうちに治療を始めましょう。

つまり、風邪、アレルギー、腫瘍など
あらゆる原因で鼻炎は起きます。

2.副鼻腔炎

副鼻腔炎は、鼻の奥にある空洞にまで
鼻炎の炎症が広がってしまう症状です。

この炎症が続くと感染が起きて膿が産生され、
結果的に蓄膿症と呼ばれる症状も引き起こし
膿状の鼻水を伴ったくしゃみを連発します。

蓄膿症は副鼻腔内に膿が溜まってしまう症状で、
この状態になると抗生剤を使っても
炎症を引かせるのには時間がかかります。

場合によっては、膿を排出させるための
手術が必要になることもあるんです。


3.猫クラミジア感染症

クラミジアという細菌の仲間による
呼吸器疾患です。

抵抗力の弱い子猫のうちに感染することが多く、
慢性鼻炎の原因になります。

重篤な呼吸器症状を引き起こすこともあります。

症状がウイルス性の風邪とも似ているので、
見分けるのがとても大変な病原体です。

治療は細菌の仲間なので抗生剤で可能ですが、
ウイルスとも混合感染することが多いので
大抵インターフェロンも併用します。

最近、5種以上のワクチンが
クラミジアに対応しています。

4.猫カリシウイルス感染症

カリシウイルスという病原体による
呼吸器疾患です。

くしゃみ、鼻水、目やにの症状が多く、
野良猫の間で常にまん延しています。

同じく猫風邪の原因となるヘルペスウイルスと
同様に、症状が治っても身体の中に
潜伏してしまうことが多いです。

治療はウイルスにはインターフェロン
使いますが、炎症により細菌感染を
起こしていることもあるので
抗生剤も併用します。

5.猫エイズウイルス感染症

猫後天性免疫不全ウイルスによる感染症です。

免疫機能を冒すため、発症していなくても
風邪を引きやすくなります。

カリシ、ヘルペス、クラミジアなどに
感染してしまうと中々症状が治まらず
鼻炎によるくしゃみが続くことがあります。

やっと収まっても、少しのストレスで
風邪症状が再発してしまいがちです。

血液・粘膜感染なので、喧嘩をする子が
感染しやすい病原体です。

治療は風邪の治療と、ストレスフリー。

ストレスは免疫の力を弱めてしまうことが
明らかになっているので、
猫をリラックスさせることが大事です。

まとめ

猫がくしゃみをしていても、
絶対に病気とは限りません。

特に逆くしゃみの時はちょっとしたコツで治る
場合もあるので、クセになってしまっている時には
おうちでの対処法を覚えておくと便利です。

ポイント
  • 逆くしゃみの時には5つの方法を試してみる
  • くしゃみが出る病気は沢山ある
  • 病気は併発することも多い

猫のくしゃみを見分けて、おかしそうな時には
早めに病院へ連れていきましょう。

特に初期症状だと、獣医師よりも
飼い主さんのほうが異常に気づきやすいので
観察してみましょう♪

他のページもチェックしてみてね↓

⇒猫がくしゃみで鼻水や涙が止まらない!原因&対処法は?


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ライター紹介 ライター一覧

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比嘉 恵

動物が好きで、小動物病院で5年間勤務していました。
今興味があるのはホリスティックと皮膚科なので、どんどん勉強していきたいです。

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