猫の元気がない!それに食欲がない場合は病気を疑うべき?
愛猫に元気がない、食欲がない、
こんなときはとても心配ですよね。
猫が異常や病気を抱えている可能性が
あるので注意が必要です。
- 猫風邪
- 腎不全
- 猫免疫不全ウイルス(猫エイズ)
- 口内炎
など、なんらかの病気を抱えている場合は、
元気がない、食欲がない以外に
他の症状が伴うので、
それらを見落とさないよう
健康状態をしっかり観察しましょう。
子猫や高齢猫の場合は
体力・免疫力ともに低いため
重症化しやすいので
特に目を光らせましょう。
今回は猫の元気がない、食欲がない、
こんなときに疑われる病気について
解説していきたいと思います。
愛猫の症状に当てはまるものが
見つかったときはすぐに
病院へ連れていきましょう。
この記事に書いてること♪
猫の元気がない!食欲がないときに考えらえる4つの病気
猫の元気がない、食欲がない、
そんなときは以下の4つの病気が考えられます。
- 猫風邪
- 腎不全
- 猫免疫不全ウイルス(猫エイズ)
- 口内炎
次からの項目でそれぞれ詳しくお伝えします。
愛猫の症状に当てはまるものがないか
チェックしながら読んでみてください。
1.猫風邪
猫の元気がなく食欲がないときに
考えられる病気の1つに猫風邪があります。
これは猫が咳をしたり鼻汁を出したりして
風邪のような症状を見せるもので、
主に喉や気管などの呼吸器にウイルスが
感染したことが原因です。
代表的なのは
- 猫カリシウイルス
- 猫ヘルペスウイルス
どちらに感染した場合も
同じような症状を起こします。
- 鼻汁
- くしゃみ
- 咳
- 声が出なくなる
などのほか、
- 緑や黄色の目やにが出る
- まぶたが腫れる
といった結膜炎の症状が現れたりもします。
軽い感染症では特に治療をしなくても
3~4日で回復してしまいますが、
重いときには40度以上の熱を出して
食欲がなくなって何日も食べないこともあり、
体力のない幼猫や高齢猫はそのために
死亡してしまうこともあります。
治療は抗生物質や抗炎症薬などを内服させ、
点眼薬や点鼻薬を併用して行います。
猫カリシウイルス、猫ヘルペスウイルス、
共にワクチン接種することで予防が可能です。
他の猫への感染防止のため、
猫風邪にかかっている猫と触れ合ったあとは
手洗いをしっかり行いましょう。
2.腎不全
猫の元気がなく食欲がないとき、
腎不全を患っていることも考えられます。
腎機能の75パーセント以上が損なわれ、
腎機能が低下することを腎不全といい、
数時間から数日のうちに起こる急性腎不全と
数ヶ月以上にわたって徐々に腎機能が
低下して起こる慢性腎不全に分けられます。
猫の急性腎不全は、
以下のような症状があらわれます。
- 嘔吐
- 食欲不振
- 口の中が乾く
- 水を飲まない
- 口からアンモニア臭がする
ただちに猫を入院させ、
24時間の点滴、血液透析などの治療を
受けさせる必要があります。
そして、高齢猫の死因No .1なのが
慢性腎不全です。
慢性腎不全の初期はほとんど無症状で、
多飲多尿がみられる程度ですが、
症状が進行すると
- 元気消失
- 食欲不振
- 体重減少
- 貧血
などの症状が現れてきます。
さらに進行すると
- 嘔吐
- 口臭
- 口内炎
- けいれん
などの尿毒症の症状がみられます。
残念ながら
腎臓の組織は一度壊れると再生しません。
つまり、
失われた腎機能は回復することはないのです。
そのため治療は
症状の進行を遅らせることを目的に
- 食事療法
- 薬物療法
を行います。
高齢猫では
生死を左右することにもなるので、
早期発見・早期治療が重要です。
「猫がいつもより水をよく飲む」
と感じたら病院で診察を受けることを
おすすめします。
3.猫免疫不全ウイルス(猫エイズ)
猫の元気がなく食欲がないときに
考えられる病気の1つに
猫免疫不全ウイルス(猫エイズ)があります。
発症すると抵抗力がなくなり、
様々な感染症を併発しやすくなり、
悪性腫瘍の発生率も高くなります。
症状としては
- 口内炎
- 鼻炎
- 皮膚炎
- 下痢
- 嘔吐
などさまざまです。
残念ながら
猫エイズの根本的な治療法は見つかっておらず、
対処療法のみとなります。
外猫の10%は
感染していると言われていますが
完全室内飼いを徹底することで予防が可能です。
4.口内炎
猫の元気がなく食欲がないときは、
口内炎を患っていることも考えられます。
口内炎とは、歯茎・舌・口腔などが
炎症を起こす病気のことで、
高齢の猫や体の弱った猫によくみられます。
猫免疫不全ウイルス(猫エイズ)や
猫白血病ウイルス感染症にかかった猫は
口内炎になりやすく、
その場合は難治性になります。
口内炎の症状は
- 口腔内の粘膜の腫れ・ただれ
- 口をくちゃくちゃさせる
- よだれを垂らす
- 口臭が強くなる
- 食欲不振
- 口や頬を触られるのを嫌がる
などがみられます。
こちらの猫ちゃんたちの様子が参考になります。
▼口内炎が痛い猫の動画
口内炎の原因は
- 病気
- 歯垢・歯石
- 異物の刺激
- 栄養不足
などさまざま。
治療の方法は、口の中を洗浄し、
歯石や歯垢がたまっている場合は
麻酔をした上で除去を行います。
真菌に感染している場合は抗真菌薬の投与。
栄養不足の場合は点滴を行います。
炎症がひどくなって壊死している部分は
手術で除去することも。
歯磨きを定期的に行うとともに、
栄養バランスのとれた食事を与えるなどして
予防しましょう。
猫が元気がなくてご飯を食べないときは
こちらの記事を参考にどうぞ。
愛猫が気に入るフードを与えて
元気を取り戻してあげたいですね。
猫の元気がなく食欲がない状態が3日間以上続く場合は病院へ!
猫の元気がない、食欲がない、
このような状態が3日間以上続く場合は、
他の症状が出ていなくても
まずは病院へ連れていってください。
猫が衰弱している場合は
点滴や強制給餌が行われるでしょう。
また検査によって
なんらかの病気が見つかるかもしれません。
また猫が元気がないときは
まず自宅でセルフチェックしてみましょう。
⇒猫の元気がないのは原因不明が多い!病院へ行く前に試したいセルフチェック
元気がない原因をしぼりこんで、
適切なケアをしてあげたいですね。
猫の元気がない、食欲不振以外の症状が病気を見つけるヒントに!
猫の元気がない、食欲がない、
こんなときに病気を見つけるヒントは
「その他の症状が出ていないか」です。
- 嘔吐・下痢
- くしゃみ・鼻水
- 体重減少
- けいれん
- 発熱
- 口臭
などどいった、他の症状を伴っているときは
病気を疑いましょう。
まとめ
猫の元気がない、食欲がない、
そんなときは以下の4つの病気が考えられます。
- 猫風邪
- 腎不全
- 猫免疫不全ウイルス(猫エイズ)
- 口内炎
猫の元気がない、食欲がない、
こんなときに病気を見つけるヒントは
「その他の症状が出ていないか」です。
ただし、猫の元気がない、食欲がない、
このような状態が3日間以上続く場合は、
他の症状が出ていなくても
まずは病院へ連れていきましょう。
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