猫のくしゃみ!アレルギーと風邪を見分ける5つのポイント
おうちの猫がくしゃみをすると、
風邪なのかと心配になりますよね。
でも、くしゃみは鼻の粘膜に
刺激があった時の生理的な反応なので、
アレルギーなどの他の原因でも起きます。
「くしゃみ」だけだと、
なんでくしゃみしているのかという
根本的な原因は分かりません。
そこで、猫がくしゃみをしている時に
アレルギーと風邪を見分けるポイントを
紹介します。
何が原因かによっても治療が変わってくるので、
おうちの猫を観察してみましょう。
この記事に書いてること♪
猫のくしゃみ!アレルギーと風邪を見分ける5つのポイントをご紹介!
くしゃみにも色々あって、原因別に
細かい特徴の違いがあります。
その違いをチェックすることを心がけておけば、
いつもとどういう違いがあるのかを
獣医師にも伝えやすくなるので、
頭の隅に入れておきましょう♪
でも、細かく見ていくと挙げきれないくらいの
違いがあります。
分かりやすいポイント5つをご紹介しますね。
1.元気の有無
食欲も含め、普段の元気とどのくらい違うかを
見ていきます。
風邪の時
風邪の場合発熱することもあるので、
元気や食欲がなくなり普段よりも
じっとしていることがあります。
39.0℃くらいまではみんないつも通りですが、
40℃を超えると明らかに元気がなくなります。
アレルギーの時
くしゃみなどのアレルギー反応以外は元気なので、
食欲や動き方には普段との違いが
みられないことが多いです。
ただしアレルギー症状が重めだと、
元気がなくなることもあります。
2.何日も止まらないか
くしゃみがずっと続くのか、
その日により違うのかを観察します。
風邪の時
何日もくしゃみが続き、
段々頻度も程度もひどくなっていきます。
上部呼吸器感染症なので、
重症化すると肺炎になることも。
放置はしないほうが良いです。
アレルギーの時
花粉などの環境の変化によって
くしゃみが出ない日やマシな日があります。
ハウスダストなどに反応していると、
ずっと同じくらいのくしゃみが
継続したりもします。
3.膿状の鼻水を伴う
鼻水が出ているかを確認します。
くしゃみが続いていると、最初は風邪でも
アレルギーでも透明な鼻水が出てきたりします。
風邪の時
風邪の時は、透明だった鼻水が
徐々に膿のような色になってきます。
猫の風邪はウイルス性ですが、鼻腔内で
細菌感染が起きることもあるため
鼻水がクリーム色になるんです。
アレルギーの時
くしゃみがずっと続いていると、
透明な鼻水が出てきます。
花粉症の人はイメージしやすいですよね。
4.目やにを伴う
目やにの有無や性状を見てみましょう。
風邪の時
黄色い目やにが大量に出ることが多いです。
その子によっては、目やにが固まって
目を開けられなくなる子もいます。
放っておくと角膜にもダメージを受けてしまう
ことがあるので、早期の治療が大切です。
アレルギーの時
目やにが出ることが少ないです。
マブタが腫れるなどの症状があるときには、
涙を大量に出すことがあります。
アレルゲンを涙で流そうとしてるんです。
5.くしゃみをする時に植物やホコリなどの条件がある
花粉、香り、部屋の水分量など、
くしゃみの条件があるかどうかを観察します。
また、数日以内に外界と接点がなかったかも
思い出してください。
風邪の時
脱走したり外に散歩に行ったりした場合、
野良猫から風邪を貰ってしまうことがあります。
猫風邪ってものすごく移りやすいんです・・・。
レアなケースでは、網戸の外に来る
懐っこい野良猫から風邪とノミが
感染した子がいました。
お友達も一緒に治療はいかがでしょう?
アレルギーの時
雨の日はあまりくしゃみをしなかったり、
最近部屋の中でアロマを焚いていたりという
くしゃみをする前との違いや条件を見ていきます。
ハウスダストに反応している時は、
痒みも出ることが多いです。
いわゆるアトピーですね。
また、猫にとっては基本的に
エッセンシャルオイルは刺激物なので、
個体差はあれど部屋中に香りが充満していると
あんまり良くありません。
猫のくしゃみは花粉症の可能性もある!?
猫にも、実は花粉症があるんです。
アレルギー体質の子は食べ物以外にも
反応することがあるので、
花粉やハウスダストでくしゃみをします。
猫は呼吸器症状と皮膚症状を併発することが
多いので、痒がっていないかもチェック。
おうちの子が血統書付きで
アレルギーの好発品種の場合には、
掃除や空気清浄機などを駆使して
アレルゲンに沢山接しないようにしたほうが無難。
アレルギーになるかならないかは
最終的には運ですが、
ひとつのものに暴露され続けていると
比較的アレルギーを発症しやすいんです。
花粉症の確定診断にはアレルギー検査が
必要ですが、原因が明らかならまずは
その花粉なり香りなりを猫から離しましょう。
猫のアレルギーでくしゃみに効果的な食べ物はある?
アレルギーに対して、確実に効果があるような
食べ物はありません。
ポイントは栄養バランスの良い食事を
することです。
人間も体調の悪いときや栄養不足の時って、
普段だと大丈夫なものでも
アレルギー反応が出たりしませんか?
ちなみに私は、弱っていると
化粧品に含まれているコラーゲンがダメです。
そのため、たんぱく質主体で
タウリンやビタミンもしっかり計算された
フードを与えましょう。
プレミアムフードと呼ばれるフードが
推奨されます。
アレルギーは免疫が暴走している状態なので、
免疫を活性化させるのではなく整えることを
目的として管理します。
猫のくしゃみと咳が止まらない場合は危険サイン?
猫のくしゃみに加えて咳まで出ている場合には、
炎症が鼻よりも奥に広がっていることが
考えられます。
猫の咳の特徴は、「ケーッケーッ」というような
乾いた声であることで、
何かのどに詰まったような声です。
「ゴホゴホ」のような湿った声ではありません。
風邪なら肺炎、アレルギーなら喘息のような
呼吸器疾患が重症化した症状であることも
多いため、病院に行っていないなら
早く連れていってあげてくださいね。
治療費も重症度に伴い高くなりますよ~。
咳が止まらないって、経験がありますが
ものすっごく苦しいんです。
「もしかしたら死ぬかも?」とすら思います。
心臓の拍動と呼吸は、命に直結する部分なので
重症にならないように注意したほうが良いです。
猫のくしゃみは人へ感染する?
猫のくしゃみは、人には感染しません。
猫科とサルでは同じような症状であっても
原因となるウイルスが細かいくくりでは
違うので、猫のウイルスが人に移って
同じ風邪をひくことはありません。
ウイルスは動物の好みがうるさいんです。
ただしインフルエンザはヒト→猫で
感染した報告があるので、猫のために
手洗いうがいを徹底しましょうね。
人間は色々な場所に移動するので、
色々な病原体を運んでしまいます。
逆に人間以外の哺乳類は自分ではそこまで
長い距離を移動しないので、伝染病の面を考えると
そこまで心配することはありません。
コンテナ船のそばにいるネズミなどには
注意した方が良いかもですが・・・。
まとめ
猫のくしゃみは直接命にかかわることは
ないですが、放っておくと気管の奥まで
異常が起こることがあります。
ずっとくしゃみを続けているなら、
早めに原因を突き止めて治療しましょうね。
- 目やにや鼻水が出ていないか
- 重症化すると命に関わる可能性
- 栄養をしっかり摂ることが免疫を整える
初期のうちに治療した方が、どんな病気だって
身体にもお財布にも優しいです。
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