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猫の皮膚病でかさぶたが!色によって病気が違うってホント?

病気  

毎日の猫の健康チェックの中で、
かさぶたを発見した場合は注意が必要!

なんらかの皮膚トラブルを
猫が抱えている可能性があります。

どんな皮膚病なのか、かさぶたの色を見れば
ある程度判別することができるので、
飼い主さんは是非この知識を
持っておきたいですね。

そこで今回は猫にかさぶたができた場合に
考えられる皮膚病をかさぶたの色別で
ご紹介したいと思います。

愛猫のかさぶたにどんな皮膚病が隠れているか
心配な飼い主さんは是非参考にしてくださいね。


猫の皮膚病でかさぶたが赤または茶色のときに考えられる病気

猫の皮膚にかさぶたができた場合、
その色が赤色または茶色のときは
以下の皮膚病にかかっていることが
考えられます。

  • 細菌性皮膚炎
  • 皮膚糸状菌症
  • 疥癬
  • ノミアレルギー性皮膚炎
  • ツメダニ症

次からの項目でそれぞれについて
詳しくお伝えしていきます。

愛猫の症状に当てはまるものが見つかったら
はやめに病院へ連れていってあげましょう。

1.細菌性皮膚炎

細菌性皮膚炎とはその名のとおり、
皮膚に細菌が侵入して起こる皮膚炎です。

ブラッシングや
引っかき傷などから感染したり、
アトピー性皮膚炎や寄生虫感染に
引き続いて起こることがあります。

  • 赤く腫れる
  • 膿疱
  • かさぶた
  • びらん
  • 潰瘍

などの症状がみられ、
ひどい場合は発熱したり
元気がなくなったりします。

治療は、消毒剤を添加したシャンプーを
使っての洗浄のほか、
抗生剤を内服することもあります。

 2.皮膚糸状菌症

猫や犬の皮膚や爪に感染して炎症を起こす、
カビの仲間である「糸状菌」による感染症です。

菌が皮膚に感染すると
皮膚が赤く円形に腫れ、
その表面に水ぶくれやフケや
かさぶたが見られるように。

また、毛が抜けやすくなるため、
毛を短く切ったときに見つかる場合があります。

治療は主に抗真菌剤の内服薬を処方します。

補助的治療として
抗真菌剤を添加したシャンプーで
洗浄するのもよいでしょう。

またこの病気は人に感染する病気なので
注意してください。

猫と接触しやすい腕や首筋などの
皮膚に円形の腫れを見つけたら、
飼い主さんは皮膚科の診察を受けましょう。

3.疥癬

皮膚に寄生する
ヒゼンダニによる皮膚炎です。

非常に強いかゆみがでます。

他の猫から感染する場合と
自然環境から感染する場合とがあり、

  • 赤く腫れる
  • フケ
  • かさぶた
  • 脱毛
  • びらん
  • 潰瘍

などの症状がみられます。

皮膚からフケ・かさぶたを採取して
虫体を検出し、治療には殺ダニ剤を投与します。

疥癬は人に感染することもあるので、
飼い猫が感染した場合は、
飼い主さんも皮膚科を受診してください。

このほか猫から人へうつる皮膚病について
詳しく知りたい方はこちらの記事を
ご覧ください。

猫の皮膚病はうつる?知っておきたい5つの感染予防法

感染を予防する方法についても
是非参考にしてくださいね。


4.ノミアレルギー性皮膚炎

皮膚表面に寄生虫が寄生して起こる皮膚病を
外部寄生虫症といいますが、
その中でもっとも多いのが
ノミによって起こるものです。

ノミアレルギー性皮膚炎は、
ノミの唾液に対するアレルギーで、
ノミの数に関係なく激しいかゆみが出ます。

激しいかゆみとともに舐めたり、
引っ掻いて脱毛したりも。

ノミ取り櫛を使ってノミを見つけたら、
殺ノミ剤による駆虫を行います。

猫の皮膚病の4大原因について詳しく
知りたい方はこちらの記事をどうぞ。

猫の皮膚病の原因とは!治らないのはストレスも関係してる?

ストレスがもたらす皮膚への
影響についても是非ご覧くださいね。

5.ツメダニ症

ダニの一種である「ネコツメダニ」が
猫に寄生すると起きる皮膚炎で、
猫の外部寄生虫症の中ではごく稀です。

猫がこれに寄生されると、
背中やおなかの周辺にフケがみられ、
小さな丘疹やかさぶたができます。

治療は薬浴や薬の投与を行なって駆除をします。

人間にこのダニに刺されると
強い痛みとかゆみが起こり、
皮膚に円形の赤い腫れ・水疱などの
症状が出ますので、皮膚科へ行きましょう。

猫のかさぶたが黒いと危険!考えられる皮膚病

猫の皮膚にかさぶたができた場合、
その色が黒いときは以下の皮膚病に
かかっていることが考えられます。

  • 日光性皮膚炎
  • 扁平上皮癌

1.日光性皮膚炎

強い日光にさらされることで
皮膚炎になる病気で、白い猫に多くみられます。

頭部・耳・目や口の周りの毛が抜け、
所々に赤い斑点ができます。

症状が進むと脱毛した皮膚がただれてきて
潰瘍ができることが多いです。

この皮膚炎は放置すると
皮膚ガンに進行することもあるので
大変危険です。

ガンが疑われる場合は
周囲の健康な皮膚も含めて皮膚炎の部分を
切除します。

なるべく猫に紫外線を浴びさせないよう、
できるだけ屋内や日陰で
過ごさせるようにして予防しましょう。


2.扁平上皮癌

上の項目でご説明した
「日光性皮膚炎」が進行したものが
扁平上皮癌です。

耳の縁にできた場合は
その後の症状がひどく、
進行すると耳の先端が欠けてきます。

高齢猫に多い悪性の腫瘍で、
早期発見すれば助かりますが、
放っておくとその部分から徐々に
広がってしまいます。

直ちに切除すれば
転移はまぬがれることができるので、
患部を見つけたらすぐに
病院で検査を受けさせましょう。

こちらの猫ちゃんのように、
穏やかな毎日が過ごせるといいですね。

猫の皮膚病のかさぶたは無理にはがさないで!

猫が皮膚病を抱えている場合、
かさぶたを発見してもはがさないように
してください。

無理にはがすと
そこから細菌などが侵入して
症状を悪化させることにつながりますし、

人にうつる病気の場合は
飼い主さんが感染してしまうリスクもあります。

猫のかさぶたは
自然にはがれるのを待ちましょう。

まとめ

猫が皮膚病にかかってかさぶたが出来た場合、
そのかさぶたの色によって
ある程度病気を推察することができます。

赤色または茶色のときは

  • 細菌性皮膚炎
  • 皮膚糸状菌症
  • 疥癬
  • ノミアレルギー性皮膚炎
  • ツメダニ症

などの皮膚病が疑われます。

また黒いときは危険な皮膚病のおそれがあり、

  • 日光性皮膚炎
  • 扁平上皮癌

などの可能性が高いです。

ただちに猫を病院に連れていき、
適切な治療を受けさせてください。

このほか猫の皮膚病対策については
こちらを記事がおすすめです。

猫の皮膚病の対策!自宅でできる5つの対処法について紹介

5つの対処法を実践し、
愛猫を皮膚病から守ってあげましょう。


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舟坂 ちよみ

猫2匹と暮らすライターです。

日々ニャンズから幸せをもらっているので、
そのお返しができるよう勉強したくて愛玩動物飼養管理士になりました。

我が家のニャンズと触れ合うことはもちろん、
猫マンガや猫映画を楽しむことも大好きです!

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