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猫がくしゃみで鼻水や涙が止まらない!原因&対処法は?

病気  

おうちの猫がなんかくしゃみしてるなあ・・・
と思っていたら、徐々に鼻水や涙も
ひどくなってきた。

猫を飼っていると、1度は遭遇する症状です。

よくあるのは風邪ですが、
他にもあり得る原因は色々あります。

くしゃみしてても元気に動き回っていると、
病院に連れていこうかも迷いますよね。

そこで、猫がくしゃみをして
鼻水や涙が止まらない時の
原因や対処法について紹介します。

風邪と他の原因の違いを知って、
猫に適切な治療を受けさせましょう。


猫のくしゃみで鼻水・涙が止まらない!原因は何?

猫のくしゃみだけなら大したことないかなと
見逃してしまいそうですが、
鼻水や涙も伴っているとちょっと心配。

1番よくあるのは感染症によるものです。

数ある感染症の中でも、ヘルペスウイルスと
カリシウイルス、クラミジアによるものが
ほとんどを占めます。

他ではアレルギーや腫瘍なども考えられます。

猫のアレルギー反応は皮膚症状が多いんですが、
花粉症のような症状が出る子もいます。

腫瘍は、猫では鼻の腫瘍というと
リンパ種を心配します。

猫のくしゃみで鼻水・涙が止まらない場合の対処法は?

対処法は原因により違うので、
よくある原因別で見ていきましょう。

原因1.感染症

猫の風邪症状を起こしやすいのは、
ヘルペスウイルスやカリシウイルスという
ウイルスです。

極論は体力を維持すればいつかは治りますが、
放っておくと肺炎になったり角膜潰瘍が起きる
可能性があるのであまりに危険。

早めに薬を使って治しましょう。

ただしこのウイルスたちは症状が治まった後も
身体に潜伏し、体調が悪くなると
また顔を出すというやっかいな性質!

似た症状を起こすものにクラミジアがあり、
これは上記のウイルスと混合感染することも
あるので診断が難航します。

こいつも、潜伏感染する性質があるうえに
人獣共通感染症。

抗生物質が効くとはいえ、飼い主さんは
猫と濃厚な接触をしないようにしましょう。

もちろん普通に可愛がるぶんには
問題ありません♪

濃厚接触とは、食べ物の口移しなどのこと。

神経質になる必要はありませんが、
ちょっとだけ気を付けましょう。

原因2.アレルギー

猫のアレルギー反応は、
実は皮膚症状が多いんです。

呼吸器症状を起こしているということは、
鼻に接触するアレルゲンが原因ということ。

部屋の掃除をしたり、空気清浄機で

花粉などが飛散しないようにするのが対処法です。

アトピーの子供がいると思って
環境を整えてみてください。

原因3.腫瘍

鼻の中に腫瘍ができると、それによる炎症や
鼻の閉塞でくしゃみが出ることがあります。

高齢猫によくある鼻腔内腫瘍は、
ダントツでリンパ腫

リンパ球という細胞がガン化する腫瘍で、
これは身体中に存在するのでどこでもできます。

高齢猫のくしゃみに鼻血という症状が
加わってくると、鼻炎もあり得ますが
腫瘍も心配になります。

リンパ腫は予防法がないので、日ごろから
猫の様子を観察していることが重要です。

対処法は病院に行き治療をしてください。

抗がん剤を使うか緩和治療にするか
人それぞれ。

猫ちゃんにとって1番幸せだと思う
方法を選んでください。


猫のくしゃみ!正常な場合と異常な場合の見分け方とは?

正常と異常の1番分かりやすいポイントは、
続くか続かないかです。

ホコリなどが一時的に入っただけなら、
くしゃみも一時的で済みます。

でも風邪などで鼻に炎症があると、
一時的どころか日に日に悪化していく
ことが多いです。

あとは鼻水、目やに、咳などの症状が
加わってこないかを注意して見ましょう。

特にただの生理的なくしゃみの場合には、
目やにや咳は出ないです。

猫のくしゃみで鼻水・涙が止まらない場合はすぐに病院へ行くべき?!

猫は病院に行くのを嫌がる子が多いので、
迷いますよね。

でも!なるべくすぐに病院に行くことを
おすすめします。

猫は鼻で呼吸する動物で、
人間や犬のように口では呼吸しません

そのため鼻水で鼻が詰まると
呼吸がし辛くなってしまうので、
猫にとってはとても辛い状況なんです。

つまり、口を開けて呼吸しているということは
とても苦しがっているということ。

感染症の場合には重症化すると肺炎にまで
発展したりするため、命の危険も出てきます

くしゃみくらいの時点で治療した方が、
猫にとっても楽なんです。

涙はそこまで問題にはなりませんが、
涙やけといって肌荒れの一因には
なってしまいます。

また、猫には人間の風邪薬を
飲ませてはいけないことは、
猫を飼っている人はご存知ですね?

もし知らなかった場合は、
しっかり覚えておきましょう。

人間の感冒症の薬には、たいてい
アセトアミノフェンが配合されています。

猫はこの薬を代謝することができないので、
ちょっと飲んだだけで中毒になります。

猫には猫に合った治療をしましょうね。


猫のくしゃみで鼻水・涙がとまらない!治療費はどれくらいかかるの?

動物は保険がきかないので気になりますよね。

原因によって差があります。

すぐ治りそうなものと、
持病になるかもしれないものがあるからです。

原因を大きく分けて紹介します。

感染症

病院ごとに違うので絶対とは言えませんが、
再診(初診)代、注射代、内服薬代、
外用薬(目薬とか)代などがよくある処置代。

内服薬を1週間分と仮定して、
合計で1回大体5000円くらい。

弱り切っていたりすると点滴なども行うため、
もう少し高くなります。

アレルギー

再診(初診)代、注射代、内服薬代などが
よくある処置です。

内服薬を1週間分と仮定して、
合計1回5000円くらいです。

アレルギーはこの後も治療が長く続き、
調子が安定したら維持治療に入るので
長い目で見ると費用は風邪よりも高くなります。

アビシニアンやソマリなど、
アトピーが比較的多い品種を飼っている人は
ペット保険に加入しておくのがおすすめ。

維持期に使うことの多い
シクロスポリンという薬が特に高いんです。

良い薬なんですよ?

腫瘍

経過や治療内容により大きく違います。

抗ガン剤による化学治療や放射線治療を行うと、
特殊な治療なので費用もかかります。

大体1回20000~30000円くらいで、
何回やるかはプロトコルによります。

基本の検査は再診(初診)代、血液検査代、
レントゲン代、超音波検査代などで、
合計14500円位ですが、病院や猫の状態により
違いがあります。

治療には家族の頑張りが必要なので、
どんな治療をするか、どのくらいの予算で考えるか
などを獣医師とよく相談してください。


猫のくしゃみや鼻水はアレルギーの可能性もある?

花粉症で、1年中辛い思いをしている人も
多いですよね。

猫にもアレルギーによるくしゃみがあります。

鼻に入ったアレルゲンを出そうとするため、
くしゃみと鼻水が出ます。

鼻に症状が出るアレルゲンは、花粉やホコリなど
細かなものであることが多いです。

そのため部屋の湿度が高いと
アレルゲンが床に落ちやすいため、
くしゃみや鼻水がマシになります。

部屋中に飛んでいるものが原因なら、
空気清浄機や掃除などでアレルゲンを
除去してあげましょう。

アレルゲンを避けることで症状が
緩和されるなら、薬を使う量も抑えられます。

まとめ

鼻水が止まらないと、鼻が詰まって
猫はとても苦しいはずです。

でも、症状は同じでも原因が同じとは
限らないのが難しいところ。

ポイント
  • 同じ症状でも、原因は様々
  • 原因により治療費も治療期間もかなり違う
  • 風邪かと思ったら、アレルギーのこともある

症状が軽いうちに病院に連れていって、
治療してもらいましょう。

 


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比嘉 恵

動物が好きで、小動物病院で5年間勤務していました。
今興味があるのはホリスティックと皮膚科なので、どんどん勉強していきたいです。

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