猫の手作りごはんに生肉は効果的?選び方や与え方について解説
猫に手作りご飯を作る際、
欠かせない食材が「お肉」です。
与えるお肉は、火を通したものより
生肉のほうが良いという話も耳にします。
猫に生肉を与えても、
問題はないのでしょうか。
また、生肉を与えることは猫に
どのようなメリットがあるのかも気になります。
この記事では、生肉の効果や選び方、
与える際の注意点などをまとめました。
この記事に書いてること♪
猫が生肉を食べる3つのメリット
猫に生肉を与えることには、どのような
メリットがあるのでしょうか。
ここでは、猫が生肉を食べることで
得られる健康効果について紹介します。
1.腎不全予防になる
腎不全による尿毒性は、過剰な食物タンパク質
が分解される際に発症します。
体内のタンパク質が十分足りていれば、
毒性は生成されることはありません。
また、タンパク質のほかにも重要
なのはアミノ酸です。
このアミノ酸は肉に豊富に
含まれています。
トウモロコシなどの穀物や大豆などの
植物性タンパク質や副産物では
摂ることはできません。
また、アミノ酸は熱に弱いため、
加熱した肉よりも生肉に多く含まれます。
生肉は豊富なタンパク質とアミノ酸により、
腎不全の予防や症状緩和に適しています。
2.消化がいいため、嘔吐が少なくなる
猫は真性肉食動物で、野生では生肉を
主食として生活してきた生き物です。
そのため、猫は生肉の消化を
一番得意としています。
猫にとって消化吸収の良い生肉を
与えることは、下痢や嘔吐などの
消化不良を防ぐほか、毛玉を吐くことも
軽減することができます。
3.食欲が増し元気になる
生肉は猫にとって非常に嗜好性の高い
食べ物です。
食欲がない際にも、生肉を与えると
喜んで食べてくれる子も少なくありません。
生肉は高タンパクであり、
栄養もあるため臨時食としても
活躍します。
猫に与える生肉の選び方と与え方
猫に与える生肉は、どこで購入すれば
いいのでしょう。
スーパーで販売されている生肉は猫に
与えても良いのか、気になります。
ここでは、生肉の選び方や与え方
などを紹介します。
1.スーパーで売られているお肉で鮮度は十分
愛猫に与える肉は、スーパーで販売
されている鮮度で十分です。
ただし、購入したその日中に
与えることをおすすめします。
どうしても寄生虫などが気になる
場合には、猫用の生肉も販売されています。
高価になりますが、猫用の生肉は
通販などで購入することが可能です。
2.脂肪は取り除き、赤身を与える
脂肪部分は下痢や嘔吐の原因になります。
生肉を与える際には、脂肪部分は取り除き、
赤身の部分のみを与えるようにしてください。
3.主食ではなく、おやつや補助食として与える
肉ばかり与えていると、どうしても
栄養が偏ってしまいます。
現在の猫は室内でゆったりと生活を
しているため、運動量の多い野生の
肉食動物とは条件が異なります。
ペットとして生活している猫が、
肉ばかり食べることは、肥満の原因に
繋がります。
主食には必ずキャットフードを与え、
生肉はあくまでもおやつや補助食として
与えるようにしてください。
猫が生肉を食べることによる危険
猫に生肉を与える際に、気を付けることや
注意点はあるのでしょうか。
ここでは、生肉を与える際の
注意点や危険性をまとめました。
1.生肉に何らかの菌や寄生虫が生息している
生肉には、細菌や寄生虫が生息
している可能性もあります。
牛肉、鶏肉、豚肉の中で、
最も寄生虫のリスクが低い肉は牛肉ですが、
必ず安全というわけではありません。
どうしても寄生虫が気になる場合には、
猫用の生肉を購入するか、火を通してから
与えるようにすると安心です。
2.猫が生肉を食べることによりトキソプラズマにかかる
トキソプラズマという原虫の
感染によって起こる病気です。
生肉にはこのトキソプラズマが
生息している可能性があります。
トキソプラズマは人畜共通病の一種で、
妊娠している人間が感染すると、
胎児に影響を及ぼす可能性があります。
予防法は生肉を与えないことしかありません。
トキソプラズマがどうしても気になる方や、
妊娠中の方がいる家庭では生肉を与えることは
控えたほうが無難でしょう。
3.猫の性格が凶暴化する可能性がある
猫はもとも生肉を食べて生活していた動物です。
猫に生肉を与えることで、性格が急激に凶暴化
するというのは少しオーバーな
例えかもしれません。
しかし、生肉を多く与えていると狩りの
本能が芽生え、本能や欲求が強い猫は生肉を
とられまいとする態度に出る子もいるでしょう。
まとめ
猫に生肉を与えることは、腎不全の予防や
嗜好性が高いなどのメリットも多くある一方で、
寄生虫が生息しているなどのデメリットも
存在します。
猫の体調や状態によって生肉を与えるか
どうかを検討し、どうしても心配であれば
火を通してから与えると安心です。
肉食の猫であっても、生肉は副食として与え、
主食には栄養バランスの良いキャットフードを
与えるようにしてください。
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