猫がティッシュを食べる!止めさせる効果的な3つの対処法
いつも様々な行動で癒してくれる猫ちゃん。
でも、時にはイタズラに困ってしまうことも
あるのでは?
そんなイタズラ中で最も耳にするものの一つに
「ティッシュ」があります。
ティッシュの箱からごそっと中身を出したり、
1枚ずつ爪に引っ掛けて取り出したり…
そして、取り出されボロボロに噛みちぎられた
ティッシュを目にして、
飲み込んでしまったかも…と、不安になった
経験がある方も多いのでは?
お掃除も大変ですし、何よりも健康への影響を
考えると何としても止めさせたい行動ですよね。
今回は、ティッシュを食べてしまうことについて
お話します。
この記事に書いてること♪
猫がティッシュを食べる理由3つ
止めさせるために、まずは理由を知ることから。
基本的には、遊びや本能的行動の延長で
起こる行為ですが、遊び不足や運動不足から
やり始めることもあるようです。
具体的には以下の3つの理由になります。
1.好奇心で食べてしまう
元々猫は狩りをして生きる生き物ですので、
ハンターとしての本能があります。
ひらひらと動くティッシュの動く様子は、
狩猟本能を刺激することもあるようです。
また、ティッシュを噛みちぎる行為は、
鳥の羽を毟る動作に似ていると言われます。
2.いたずらで誤って食べてしまう
「いたずら」というのは、
人間の立場から見て迷惑な行為なので
「いたずら」と表現されますが、
猫の立場から見ると「遊びや本能」であって、
当たり前の行動です。
一緒に生活しているうちにダメな行為だと学び、
申し訳なさそうな表情をする犬や猫はいますが、
猫には、それが「迷惑な行為」であるという
文化が元来ありません。
外国に行って「普通にした行為」が、
実はその国ではとても「非礼な行為」だった
というのと同様です。
この考え方は「動物のしつけ」を考える時に
重要になるのですが、本題から逸れるので
また別の機会に。
話を戻しますが、というわけで「イタズラ」と
「好奇心」はほぼ同義なのですが、
最初に始めたきっかけが、
飼い主さんに構って欲しい、遊びが足りない
という気持ちからくることもあるので、
好奇心と区別しています。
3.猫草感覚で食べてしまう
ティッシュを猫草の代わりに食べようとする
猫もいるそうです。
猫が猫草を食べる理由ははっきりしていませんが
おやつ、便秘や毛玉の対策と言われています。
ただし、ティッシュが猫草の代用になるわけでは
ありません。
猫がティッシュを食べるのを止めさせる効果的な3つの対処法
上述のとおり、猫にとっては本能的な行為で、
ごく当たり前の行動です。
ですので、止めさせるには…
- いけない行為だと教える
- 強制的にできないようにする
(飼育環境を変える)
の2点になります。
しかし、一般的に猫をしつけることは困難です。
しつけ方の一つに、「その行為をすると自分に
不利益なことが起こるということを教える」
というのがありますが、ティッシュに関しては
一般的に確実な方法を挙げるのは難しいです。
ですので、後者の方法をとることが確実で、
具体的には、以下の3つになります。
1.ティッシュを隠す、または蓋つきのティッシュケースに入れる
ティッシュに触れないようにすることです。
ただし、隠す場合は、かなり確実に隠さないと
見つけてしまうこともあります。
また、ティッシュボックスにするだけでなく、
プラスで場所も変更しないと、開けようと
意地になり、ボックスをボロボロにすることも…
2.飼い主の留守中は猫をケージに入れる
お家の中には猫の興味を惹く物が多くあるので、
ティッシュが触れられないだけだと、
他のものに対象が代わるだけのこともあります。
ですので、最も確実な方法が
「ケージでお留守番する」ことになります。
ある程度若いうちから慣らしていれば、
ケージに入ることはストレスになりません。
猫は、高さで遊ぶ生き物ですので、ステップなど
高さを使って動けるケージはより好ましいです。
3.ゴミ箱を開けられないようにする
ゴミ箱からティッシュを…という子も多いので、
蓋付のゴミ箱等に代えることも一つです。
蓋付のゴミ箱はほんの一例で、
その子の行動に応じて環境を変えることは、
いたずら対策には効果的です。
特に猫は、前述のとおりしつけが難しいので、
環境を適応させていくことは重要です。
ところで、また話は逸れますが…
「間欠強化」という言葉をご存知ですか?
常に上手く行為より、失敗もある行為の方が
より一層やりたくなるという法則のことで、
ヒトがギャンブルにハマる感覚と同じです。
動物のしつけなどでも使われる法則ですが、
動物の問題行動に関して言えば、
100%じゃない方法
(見た時に止める、頑張れば開けられるゴミ箱の蓋など)
で問題行動を防ごうとすると、
動物は余計にその行為をしたくなります。
多少生活に不便が生じるかもしれませんが、
確実な環境変化で対応することをオススメします
(蓋の話なら、人の面倒になるかもしれないが、
絶対に猫が取れないような蓋にするなど…)
猫がティッシュを食べたときの病気のリスク
ティッシュは柔らかく切れやすいので、
少量なら、まず心配はありません。
多くの場合、うんちとして出てきます。
大量だった場合は、嘔吐をすることがあります。
この嘔吐は、心配な場合とそうでもない場合の
両パターンがあります。
前者は、ティッシュは吐かず、後から食べた物や
液体だけを頻回に吐き、元気食欲がない場合。
ティッシュが消化管に詰まった可能性があり
開腹手術が必要かもしれません。
後者は、飲み込んだティッシュを吐きだし、
その後は元気で食欲もある場合。
これは、胃からティッシュが流れなくて
吐き出すのですが、
原因の異物が口から外に出てしまうので、
もう大丈夫なことが多いです。
一部だけ吐いて、残りは胃から流れて行って、
後で腸を閉塞させる場合も考えられますが、
閉塞した場合は、前者のような症状がでます。
どの程度の量が危険かは、個体差が大きいので
一概には言えません。
消化管に詰まった場合は、開腹手術が必要ですが
食べてすぐなら催吐(吐かせる)処置で済む
場合もあります。
腸に詰まるまでは無症状のことも多いので、
食べて数日は無症状で、その後症状がでることも
あります。
いずれにしても、食べた直後の様子だけでは、
大丈夫かどうか判断はできないので、
大量に食べてしまった場合は、すぐに動物病院へ
行きましょう。
まとめ
- ティッシュを食べるのは本能的行為
- ストレスが原因の場合も
- しつけでの対応は困難⇒確実にできないようにすることで対応を
- 大量に食べると腸閉塞のリスクも
ティッシュを食べようとする気持ちを
変えることは困難かもしれません。
最悪の場合、開腹手術のリスクもあるので、
環境を変えることで、
確実に「できない」環境にしてあげてください
具体的にベストな方法は、その子の性格や
ライフスタイルによって異なると思います。
よく検討して、それぞれのご家庭にあった
対策を選んでください。
少量なら心配いりませんが、
大量に食べた場合はすぐに病院に行くことで
手術を避けられるかもしれません。
最初は無症状のことも多いので、
食べてすぐの様子だけでは大丈夫かどうかの
判断はできません。
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