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猫伝染性腹膜炎(FIP)の症状とは?原因についても

病気  

猫伝染性腹膜炎という病気知ってますか?

多頭飼いしていたり、野良猫をお世話していると
警戒すべき名前ですよね。

英語でFeline Infectious Peritonitisといい、
これを略してFIPと呼ばれます。

漠然とヤバイ病気ということは知っていても、
どんな症状なのかや原因などは
知らない人も多いはず。

相当なやばさです。

そこで、FIPの症状や原因、発症率
紹介していきます。

猫を飼っているなら、知っておいて
損はない病気です。



猫伝染性腹膜炎(FIP)とは?


FIPとは、猫のウイルス疾患のひとつです。

消化器症状がみられることも多く、
最初は軽い下痢が慢性的に続いたり
よく分からない食欲不振などを主訴として
病院にかかる猫が多いです。

最終的には「腹膜炎」の名前通り、
重度の腹膜炎を起こします。

栄養の吸収不良や肝臓へのダメージなども
併発するので、発症した場合の予後は
決して良好ではありません

また、特効薬やてきめんに効く治療法がないので
治療は対症療法が中心になります。

つまり、本人の体力と免疫力次第。

基本的には、点滴と栄養補給です。

入院だとストレスが溜まり余計に
症状が重症になることも多い為、
通院治療が多いです。

猫伝染性腹膜炎(FIP)の症状

FIPの症状は、初期では軽い消化器症状や
食欲不振を主訴として
猫が来院することが多いです。

重度になってくると貧血や黄疸など、
様々な症状が併発してきます。

このFIPには2つのタイプがあり、
それぞれちょっと症状が違うので紹介します。



1.ウエットタイプ(滲出型)の症状

ウェットタイプと呼ばれるFIPは、
腹水が特徴的な所見です。

正直個人的には、慢性的な下痢をしていて
腹水が溜まってきた子猫がいたら
FIPを鑑別診断のかなり上のほうに入れます。

もちろんただの低タンパク血症だったり
することもあるので絶対とは言えませんが、
可能性はあります。

この腹水は炎症により滲出液が出ているので、
炎症が胸にまで波及すると
胸水も溜まってきます。

2.ドライタイプ(非滲出型)の症状

ドライタイプのFIPは、
上記で紹介した腹水が出ません

そのかわり内臓に結節ができたりします

ただ結節はエコーを見ないと分からないので、
外見からはFIPの可能性を引き出すのは
獣医師でも難しいです。

全身状態や血液検査などから、
推測していくことになります。

腹水という特徴的な症状がないので、
飼い主さんが黄疸に気づいたときには
猫がかなり弱ってしまっていることも
しばしばあります。

猫伝染性腹膜炎(FIP)の原因とは?

FIPの原因とは、FIPウイルスという
ウイルスです。

元はネココロナウイルスという、
消化器症状を主に起こすウイルスです。

人間のほうでもコロナウイルスは
ノロウイルスと並んで有名ですよね。

このネココロナウイルスが突然変異したものが、
FIPウイルスです。

ネココロナウイルスのままなら
軽い消化器症状を起こすくらいで
すぐに治癒するものですが、
この突然変異株が強毒なんです。

しかも、突然変異の原因は
いまだはっきりとは分かっていません。



猫伝染性腹膜炎(FIP)の発症率とかかりやすい年齢

FIPは発症すると恐ろしい病気ですよね。

でも、発症しなければ元気に暮らしていけます。

このウイルス疾患の発症率は、
5~10%と言われています

FIPに感染した猫の糞便と長期に接触した猫は、
ウイルスのキャリアとなっている
可能性があります。

でも勘違いしてほしくないのが、
感染=絶望的ではないということ。

ストレスをかけないように気を付けるかつ
運がよければ、天寿を全うする子だっています。

感染しやすいのは生後3ヵ月以降の子猫です。

ちょうど母親からの移行抗体が無くなり、
あらゆる感染に対して無防備な状態になります。

免疫力がまだ強くない子猫は、
FIPウイルスの恰好の的なのです。

もちろん成猫でも感染猫と濃厚接触していたり、
免疫力が落ちている子などは
感染することがあります。

まとめ

FIPとは何か、ぼんやりイメージできましたか?

ポイント
  • 消化器症状を始まりとする不治の病
  • FIPはウェット型とドライ型に分かれる
  • 元は弱いネココロナウイルスが
    突然変異して誕生する

感染猫と接触させないのが
最大唯一の予防手段なので、おうちの子は
絶対室内飼育しましょう。

運悪く感染してしまったら、
なるべくストレスをかけないよう
のびのびした暮らしをさせてあげてください。

感染症の勉強をしていると、猫の専門家たちは
いまだこの病気には頭を悩ませているのが
よく分かります。

人間のインフルエンザと同じですね。

猫の飼い主さんは、感染がなるべく
広がらないようにおうちの子を守りましょう。

FIPについて、予防や治療のことを
紹介しているのでこちらの記事も
読んでみてください↓

⇒猫伝染性腹膜炎(FIP)は予防できるの?感染したら治らない?

悩み深い病気ですが、猫の飼い主として
病気の知識は持っておきましょう。



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ライター紹介 ライター一覧

比嘉 恵

比嘉 恵

動物が好きで、小動物病院で5年間勤務していました。
今興味があるのはホリスティックと皮膚科なので、どんどん勉強していきたいです。

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