猫が避妊手術後に吐く!放っておくのは危険な理由とは?
愛猫の避妊手術がおわった飼い主さん、
お疲れ様でした。
手術後の猫ちゃんは
気力体力ともに消耗しているので、
2~3日元気がないのはよくあることです。
心配ですが安静に過ごせるよう
見守ってあげてくださいね。
ただし、吐く場合は注意が必要。
避妊手術後に猫が吐くのには
いくつかの理由があり、
中には重篤な病気が潜んでいる可能性も
あるので放置してはいけません。
そこで今回は
避妊手術後の猫が吐く場合の理由について
解説していきたいと思います。
術後に愛猫が吐いて心配な飼い主さんは
是非参考にしてくださいね。
この記事に書いてること♪
猫が避妊手術後に吐く3つの原因を解説
猫が避妊手術後に吐く3つの理由は
こちらです。
- 感染を予防する抗生物質の副作用
- 全身麻酔により食道炎を起こしている
- 避妊手術後の大きなストレス
お薬や麻酔の影響、
そして猫のメンタルの問題などさまざまですが
次からの項目で詳しくお伝えしていきます。
1.感染を予防する抗生物質の副作用
猫が避妊手術後に吐く理由の1つに、
抗生物質の副作用が挙げられます。
避妊手術後の猫は細菌感染によって
炎症や化膿を起こさないようにするために
抗生物質を服用する必要があります。
この抗生物質には
- 嘔吐
- 下痢
- 食欲不振
といった副作用が出ることがあります。
抗生剤の副作用は
基本的に服用をやめない限り続くので、
獣医師と相談の上で抗生剤を変更したり、
場合によっては服用を停止するなどの
処置を行いましょう。
2.全身麻酔により食道炎を起こしている
避妊手術後の猫が吐く場合、
全身麻酔によって食道炎を起こしている
という理由も考えられます。
麻酔により下部食道括約筋が緩み、
胃液が食道内に逆流することで
食道炎は起こります。
症状は長時間の麻酔後1週間前後で
よだれや吐出がでてくるもので、
麻酔直後には症状が出てこないのが特徴。
抗生物質や抗炎症薬を投与しての治療が
必要になります。
食事などで胃に物が入っていると、
食道炎は起こりやすいようです。
避妊手術前は前の晩から絶食なので
これを守るようにしましょう。
3.避妊手術後の大きなストレス
避妊手術後に猫が大きなストレスを受け、
その結果として吐く場合もあります。
猫は元々神経質なところがある生き物です。
- 麻酔から覚めた後の不快感
- 術後服
- エリザベスカラー
- 抗生剤を飲まされる
などなど、
術後の猫にかかるストレスは
相当なものでしょう。
こちらの動画の猫ちゃんも、
エリザベスカラーが相当なストレスに
なっているようです。
こういったストレスが猫の体に影響を及ぼし、
猫は吐いてしまいます。
通常の生活に戻り
ストレスがなくなっていくにつれて
改善していくはずなので様子を見ましょう。
ただしずっと嘔吐が継続する場合は
病院へ連れていってください。
このほか猫が吐く原因について詳しく
知りたい方はこちらの記事をご覧ください
愛猫の嘔吐の原因をぜひ突き止め、
適切な対処を施してあげましょう。
猫の避妊手術後の嘔吐を見逃さないで!稀にある重篤な病気とは?
猫が避妊手術後に嘔吐する場合、
稀に重篤な病気が潜んでいることがあります。
猫は日常的に吐く動物ですが、
サインを見落とさないでください。
考えられる重篤な病気は2つです。
- 腎不全
- 肝炎
1.腎不全
避妊手術は猫に全身麻酔をかけて行いますが、
その麻酔が原因で稀に急性腎不全を
起こすことがあります。
猫の急性腎不全は、
数時間~数日という短期間で急激に
腎臓の機能が低下することで悪化し、
以下のような症状があらわれます。
- 嘔吐
- 食欲不振
- 口の中が乾く
- 水を飲まない
- 口からアンモニア臭がする
ただちに猫を入院させ、
24時間の点滴、血液透析などの
治療を受けさせる必要があります。
2.肝炎
また急性肝炎も手術で使用する麻酔の影響で
起こることがある病気です。
麻酔をかけると肝臓は
解毒するためにフル稼働を始めます。
そのため、もともと肝臓の悪い猫や
高齢猫で肝臓の機能が弱っている場合は
麻酔後に肝臓の状態がさらに悪化して
急性肝炎を起こすことがあります。
- 食欲不振
- 元気消失
- 嘔吐
- 黄疸
- 下痢
- 震えなどの神経症状
などの症状がみられ、
治療は症状の軽減を目的とした対症療法を
行います。
具体的には、輸液、
抗生物質・肝庇護剤・ビタミン剤投与、
安静、食事療法(病態によっては絶食)などが
挙げられます。
まとめ
避妊手術後に猫が吐く理由は
- 感染を予防する抗生物質の副作用
- 全身麻酔により食道炎を起こしている
- 避妊手術後の大きなストレス
です。
治療が必要なケースの場合は、
すぐに猫を病院へ連れていきましょう。
また稀にですが麻酔の影響で
急性腎不全、急性肝炎になって
その結果吐くこともあるので、要注意。
愛猫の健康状態を、
吐く以外の症状も合わせてチェックし、
罹患が疑われる場合はすぐに病院へ連れていき
診察を受けさせてください。
このほか猫が吐いたときの対処法については
こちらの記事がおすすめです。
実際に効果があった対処法なので
是非トライしてみてくださいね。
またフードを変えることで猫が吐くのを
予防することも可能です。
⇒猫が吐くのを予防するキャットフード!おすすめランキングTOP5!
愛猫にぴったりな一品を選んであげましょう。
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