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猫が元気がないのは病気だから?考えられる5つの病気を解説

病気  

猫に元気がないとき、
ストレス・暑さや寒さ・フードの問題・
ワクチンや薬の副作用など
思い当たることはありませんか?

上記のどれも原因として考えられない場合、
猫は病気にかかっている可能性があります。

そんなときは病院に行く前に

  • 毛玉が出来ている
  • よだれが出ている
  • ジャンプに失敗する
  • 尿の回数が異常
  • 嘔吐や下痢

といった、「元気がない」以外の症状を
よく観察しましょう。

獣医師にその内容を伝えることで、
正確かつ迅速に病気の特定・治療を
行うことができます。

愛猫の不調に飼い主さんは動揺しがちですが、
大切な家族のためにできることを
やっていきましょう。

今回は猫が元気がないときに考えられる
5つの病気について解説していきたいと
思います。


猫の元気がないだけでは病気を特定できない!他の症状から考えられる病気を紹介

猫の元気がないとき、
他の症状もあわせて観察し、
以下の5つの病気にかかっていないか
チェックしましょう。

  • 毛玉が出来ている【毛球症】
  • よだれが出ている【歯周病・口内炎】
  • ジャンプができない・失敗する【関節炎・怪我】
  • 尿の回数が多いまたは少ない【糖尿病・膀胱炎】
  • 嘔吐や下痢をする【内臓疾患・便秘】

次からの項目でそれぞれ詳しくお伝えします。

愛猫の症状に当てはまるものが
見つかったときはメモをとったり
写真を撮ったりをしましょう。

症状を詳しく獣医師に説明することで、
正確かつ迅速に病気の特定・治療を
行うことができます。

1.毛玉が出来ている【毛球症】

猫と暮らしてる人なら
一度は目にしたことがあるのが毛玉を吐く様子。

「ケコッケコッ」という独特の音をさせて
時々吐いていますよね。

これはグルーミング(毛づくろい)で
飲み込んだ毛を吐き戻す、正常な行動です。

ですが、

  • 飼い主のブラッシング不足
  • ストレスによる過剰グルーミング
  • 吐き出し不足

などが原因で
胃に毛が溜まってしまうことがあります。

このようにして溜まった毛が消化器官内で
大きい毛玉になって、
体外に排出できなくなる病気を
毛球症といいます。

それが原因で胃や腸の粘膜が炎症を起こし
傷ついて出血することがあり、
そのような場合は猫はピンク色の液体を
吐きます。

「ケコッケコッ」という音をさせて
吐くそぶりを見せても毛玉を吐かなかったり

  • 食欲不振
  • 吐き気
  • 便秘
  • 下痢

などの症状がみられたら
体内に大きな毛玉が出来ている可能性があり
毛球症が疑われます。

早めに病院へ連れていきましょう。

症状が軽い場合は毛球除去剤を服用させて
便と一緒に排出させますが、
毛球除去剤の効果がなく症状が重い場合は
開腹手術によって直接毛玉を除去します。

毛球症の予防には、
よくブラッシングをしてあげることが一番です。

1日1回のこまめなブラッシングで
無駄な毛をとり、
猫が飲み込む毛の量を減らしてあげましょう。

春先と晩秋の換毛期は
特に抜け毛の量が増加するので、
この時期は特に念入りにブラッシングを
行なってください。

2.よだれが出ている【歯周病・口内炎】

猫は健康な状態では
よだれを垂らさない動物なので、
よだれを垂らしていたら
病気にかかっている可能性が高いです。

口腔内の病気などが原因で
口の中に痛みや異物感を感じると
猫はよだれを垂らします。

猫のよだれは飼い主さんが
気付きやすいサインなので
見落とさないようにしましょう。

口腔内の病気として代表的なものとして
歯周病と口内炎があります。

歯周病

歯茎に炎症が起こる「歯肉炎」、
歯肉炎がひどくなったものを「歯周炎」といい
「歯肉炎」と「歯周炎」をまとめて
「歯周病」と呼びます。

  • 歯茎の腫れ
  • 出血
  • 歯の根元がおかされて抜ける
  • ひどい口臭
  • よだれを垂らす
  • 食欲不振
  • 口をくちゃくちゃさせる
  • 元気消失

などの症状がみられます。

歯周病は歯垢・歯石が原因で起こるほか
病気で免疫力が低下することによっても
起こります。

治療は、

  • 麻酔をした上で歯垢・歯石の除去
  • 抗生物質の投与

など。

予防のためには
普段から歯磨きを定期的に行い、
歯石がたまらないようにしましょう。

口内炎

口内炎とは、歯茎・舌・口腔などが
炎症を起こす病気のことで、
高齢の猫や体の弱った猫によくみられます。

猫免疫不全ウイルス(猫エイズ)や
猫白血病ウイルス感染症にかかった猫は
口内炎になりやすく、
その場合は難治性になります。

口内炎の症状は

  • 口腔内の粘膜の腫れ・ただれ
  • 口をくちゃくちゃさせる
  • よだれを垂らす
  • 口臭が強くなる
  • 食欲不振
  • 口や頬を触られるのを嫌がる

などがみられます。

こちらの猫ちゃんの様子を
参考にご覧ください。

▼口内炎の猫の動画

口内炎の原因は

  • 病気
  • 歯垢・歯石
  • 異物の刺激
  • 栄養不足

などさまざまです。

治療の方法は、口の中を洗浄し、
歯石や歯垢がたまっている場合は
麻酔をした上で除去を行います。

真菌に感染している場合は抗真菌薬の投与。

栄養不足の場合は点滴を行います。

炎症がひどくなって壊死している部分は
手術で除去することも。

歯磨きを定期的に行うとともに、
栄養バランスのとれた食事を与えるなどして
予防しましょう。


3.ジャンプができない・失敗する【関節炎・怪我】

猫はジャンプなどの上下運動を好む動物ですが、

  • ジャンプできない・失敗する
  • 高い所に登らない
  • 走らない
  • 足をひきずる
  • 触られるのを嫌がる

といった症状をみせるときは
関節炎を患っていたり、
怪我をしていたりという可能性が高いです。

早めに病院へ連れていきましょう。

関節炎は老猫の多くがかかる病気です。

原因としては

  • 加齢による軟骨の減少
  • 肥満による関節への負担
  • 怪我した傷口からの細菌感染

などが挙げられます。

治療は、

  • 鎮痛剤の投与
  • コンドロイチンなど猫用サプリの投与

などを行います。

予防として、
衝撃を吸収するマットや絨毯を敷いたり
クッションや座布団を置いて、
猫の関節に負担をかけない生活をさせましょう。

また肥満させないよう、
体重管理に気を遣うことも大切です。

4.尿の回数が多いまたは少ない【糖尿病・膀胱炎】

猫が元気がないとき、
尿の回数が多いまたは少ないという
症状もみせる場合は、

糖尿病や膀胱炎にかかっている可能性が
あります。

すぐに病院へ連れていきましょう。

糖尿病

糖尿病は膵臓から分泌される
インスリンの分泌量が低下するI型糖尿病、
インスリン分泌はあっても作用しない
II型糖尿病があり、

糖分を細胞内に取り込めず血液中の
血糖値が異常に高くなる病気です。

10歳以上の歳をとった猫や肥満の猫が
なりやすい傾向がありますが、
原因は

  • 肥満
  • ストレス
  • 薬の投与
  • 病気

などさまざまです。

糖尿病になると

  • 元気がない
  • 多飲多尿
  • たくさん食べるのに太らない

などの症状がみられ、進行すると

  • 嘔吐
  • 下痢
  • 脱水
  • 食欲不振
  • 睡眠時間の増加

などがみられ、衰弱していきます。

愛猫に糖尿病が疑われる場合は
すぐに病院へ連れていきましょう。

治療は毎日のインスリン注射や食事療法など。

太らせないこと、
ストレスをためさせないこと
予防しましょう。

膀胱炎

膀胱に炎症が起きる病気が膀胱炎で、
細菌に感染して起こる細菌性のものと、
はっきりとした原因が特定できない
突発性のものがあります。

  • 頻繁にトイレに行く
  • なかなかおしっこが出ない
  • 1回のおしっこの量が少ない
  • 排尿時に辛そうにしている
  • おしっこの色が濁る
  • おいっこに血が混じる

などの症状がみられたら
膀胱炎の可能性があるので
猫を病院へ連れていきましょう。

治療は細菌性の場合は抗生物質の投与、
突発性の場合は対処療法がメインに行われます。

5.嘔吐や下痢をする【内臓疾患・便秘】

猫が元気がなく、嘔吐や下痢をする場合は、
内臓疾患や便秘の可能性があります。

内臓疾患

特に高齢猫の死因No .1の慢性腎不全は
要注意です。

腎機能の75パーセント以上が損なわれ、
腎機能が低下することを腎不全といい、
数ヶ月以上にわたって徐々に腎機能が
低下して起こるのが慢性腎不全です。

慢性腎不全の初期はほとんど無症状で、
多飲多尿がみられる程度ですが、
症状が進行すると

  • 元気消失
  • 食欲不振
  • 体重減少
  • 貧血

などの症状が現れてきます。

さらに進行すると

  • 嘔吐・下痢
  • 口臭
  • 口内炎
  • けいれん

などの尿毒症の症状がみられます。

残念ながら腎臓の組織は
一度壊れると再生しません。

つまり、失われた腎機能は
回復することはないのです。

そのため治療は
症状の進行を遅らせることを目的に

  • 食事療法
  • 薬物療法

を行います。

高齢猫では
生死を左右することにもなるので、
早期発見・早期治療が重要です。

便秘

猫のうんちが丸2日出ていなければ
便秘といえます。

ひどくなると嘔吐や食欲不振の症状が
でることがあるのでそんなときは
すぐに病院へ連れていき
適切な処置を受けさせましょう。

予防として、
日頃から水分摂取や適度な運動を
心がけたいですね。

猫が元気がなくてご飯を食べないときは
こちらの記事を参考にどうぞ。

猫がご飯食べない!元気がない時は餌を切り替えるべき?

愛猫が気に入るフードを与えて
元気を取り戻してあげたいですね。


猫の元気がないときは他に症状が出ていないかチェック!

猫の元気がない、そんなときは
病院へ行く前に他に症状が出ていないかを
チェックしましょう。

獣医師にその内容を伝えることで、
正確かつ迅速に病気の特定・治療を
行うことができます。

また猫が元気がないときはまず
自宅でセルフチェックしてみましょう。

猫の元気がないのは原因不明が多い!病院へ行く前に試したいセルフチェック

元気がない原因をしぼりこんで、
適切なケアをしてあげたいですね。

まとめ

猫の元気がないときは
他の症状もあわせて観察し、
以下の5つの病気にかかっていないか
チェックしましょう。

  • 毛玉が出来ている【毛球症】
  • よだれが出ている【歯周病・口内炎】
  • ジャンプができない・失敗する【関節炎・怪我】
  • 尿の回数が多いまたは少ない【糖尿病・膀胱炎】
  • 嘔吐や下痢をする【内臓疾患・便秘】

病院へ行く前に
他に症状が出ていないかを調べ、
獣医師にその内容を伝えることで、

正確かつ迅速に病気の特定・治療を
行うことができます。

猫の元気がないのを改善するために
フードの切り替えを検討する際は
こちらの記事が参考になりますよ。

猫の元気がないのを改善するキャットフード!おすすめランキングTOP5

愛猫にぴったりな一品を選んであげましょう。

また猫の元気がないときは
サプリメント摂取もおすすめですよ。

猫の元気がないときに効果的なサプリメント!人気ランキングTOP5

どれも人気なので
口コミも是非参考にしてみてください。


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舟坂 ちよみ

猫2匹と暮らすライターです。

日々ニャンズから幸せをもらっているので、
そのお返しができるよう勉強したくて愛玩動物飼養管理士になりました。

我が家のニャンズと触れ合うことはもちろん、
猫マンガや猫映画を楽しむことも大好きです!

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