猫が食欲不振に!水を飲む場合は様子を見ても大丈夫?
『愛猫が食欲不振で
フードを食べないけれど水を飲む』
こんなとき、たまにありますよね。
動物の体は水分を余分に貯め込むことは
できないので、生き続けるには
常に水分を摂取しなければならず、
水分が失われると食べ物が失われる場合より
早く死んでしまいます。
- 栄養素を溶かす
- 老廃物を排出させる
- 体温を維持する
など、
水は非常に重要な役割を果たすものなので
愛猫がしっかり水を飲むのは
大変喜ばしいことでしょう。
ですが一方で
飲み過ぎの場合は
病気にかかっている可能性があるのです。
「多少食欲が落ちても水を飲むなら大丈夫かな?」
「それとも病院に連れていった方がいいの?」
とお悩みの飼い主さんのために、
今回は猫が食欲不振で水を飲む場合について
解説していきたいと思います。
この記事に書いてること♪
猫が食欲不振だけど水を多量に飲む場合は危険!
猫の場合、
一日に飲む水の量が体重1kg/100mlを超えると
「多飲」になります。
愛猫が飲む水の量を量ってみましょう。
猫が食欲不振で多量に水を飲む場合、
以下の病気にかかっている可能性があるので
危険です。
- 腎不全の可能性
- 糖尿病が悪化している可能性
次からの項目でそれぞれ詳しくお伝えします。
愛猫の症状に当てはまるものが見つかったら
すぐに病院へ連れていきましょう。
ただし、病気が原因ではなくて
普段からの飲水量が増えるのは
喜ばしいことです。
「給水器を使うと水を飲む量が増えた」との
飼い主さんの声がこちら。
▼給水器で飲水量が増えた猫の動画
1.腎不全の可能性
腎機能の75パーセント以上が損なわれ、
腎機能が低下することを腎不全といい、
数時間から数日のうちに起こる急性腎不全と
数ヶ月以上にわたって徐々に腎機能が
低下して起こる慢性腎不全に分けられます。
高齢猫の死因No .1が慢性腎不全です。
慢性腎不全の初期はほとんど無症状で、
多飲多尿がみられる程度ですが、
症状が進行すると
- 元気消失
- 食欲不振
- 体重減少
- 貧血
などの症状が現れてきます。
さらに進行すると
- 嘔吐
- 口臭
- 口内炎
- けいれん
などの尿毒症の症状がみられます。
残念ながら
腎臓の組織は一度壊れると再生しません。
つまり、
失われた腎機能は回復することはないのです。
そのため治療は
症状の進行を遅らせることを目的に
- 食事療法
- 薬物療法
を行います。
高齢猫では
生死を左右することにもなるので、
早期発見・早期治療が重要です。
「猫がいつもより水をよく飲む」
と感じたら病院で診察を受けることを
おすすめします。
猫の食欲不振の原因について
詳しく知りたい方はこちらの記事をどうぞ。
病気以外の原因もたくさんあるので
知識を蓄えておきましょう。
2.糖尿病が悪化している可能性
糖尿病は膵臓から分泌される
インスリンの分泌量が低下するI型糖尿病、
インスリン分泌はあっても作用しない
II型糖尿病があり、
糖分を細胞内に取り込めず
血液中の血糖値が異常に高くなる病気です。
10歳以上の歳をとった猫や肥満の猫が
なりやすい傾向がありますが、
原因は
- 肥満
- ストレス
- 薬の投与
- 病気
などさまざまです。
糖尿病になると
- 元気がない
- 多飲多尿
- たくさん食べるのに太らない
などの症状がみられ、進行すると
- 嘔吐
- 下痢
- 脱水
- 食欲不振
- 睡眠時間の増加
などがみられ、衰弱していきます。
愛猫に糖尿病が疑われる場合は
すぐに病院へ連れていきましょう。
治療は毎日のインスリン注射や食事療法など。
太らせないこと、
ストレスをためさせないことで
予防しましょう。
水を飲む量に異常はなくても全く餌を食べない
猫が飲む水の量に異常がなくて
フードを全く食べない場合は
以下のように対処しましょう。
- 様子を見ても大丈夫なのは1日だけ
- 子猫や高齢猫の場合は半日様子を見て病院へ
様子を見ても大丈夫なのは1日だけ
猫は元々ムラ食いをするので
多少食べないこともある動物です。
1歳を超えた成猫の場合は1日様子を見て、
フードを食べ始めた場合は
そのまま様子見を続けましょう。
ただし1日を超えてフードを受け付けない場合
なんらかの異常を抱えている可能性が
あるため、
病院へ連れていき診察を受けさせましょう。
また下痢・嘔吐・元気がないなど
他の症状がみられた場合も
すぐに受診することをおすすめします。
子猫や高齢猫の場合は半日様子を見て病院へ
子猫や高齢猫の場合は半日様子を見て、
症状が変わらなければ病院へ行きましょう。
子猫や高齢猫は体力や免疫力が低いため、
なんらかの病気にかかっていた場合
重症化してしまうおそれがあるので
早めに診察を受けさせてください。
また下痢・嘔吐・元気がないなど
他の症状がみられた場合も
すぐに受診することをおすすめします。
まとめ
猫の場合、
一日に飲む水の量が体重1kg/100mlを超えると
「多飲」です。
猫が食欲不振で多量に水を飲む場合、
- 腎不全の可能性
- 糖尿病が悪化している可能性
があるので危険です。
疑わしい症状がみられたときは
すぐに病院へ連れていきましょう。
水を飲む量に異常がなくて
フードを食べないときは
- 成猫で1日まで
- 子猫や高齢猫は半日まで
様子を見て、症状が変わらない場合、
その他の症状が出た場合は
病院で診察を受けてください。
このほか猫の食欲不振対策については
こちらの記事がおすすめです。
5つの対処法を実践し、
愛猫の食欲を取り戻してあげましょう。
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