1. TOP
  2. 病気
  3. 猫の避妊手術後はどんなケアが必要!?傷口の注意点とは?


猫の避妊手術後はどんなケアが必要!?傷口の注意点とは?

病気  

猫ちゃんの避妊手術を控えている方は、
手術の心配はもちろんですが、
術後のケアについても
気になるところだと思います。

特に、メス猫の場合は
開腹手術によって、オス猫よりも
傷口などの負担は大きくなりますからね;

「きっと痛々しい姿で
帰ってくるのだろう・・・」
と、飼い主さんも気が気ではありません。

しかし、猫ちゃんの術後を
しっかりとサポート出来るのは、
いつもそばにいるあなただけですよ^^

そこで、今回は避妊手術後のケアとして
必要なこと注意点など
まとめていきたいと思います!


避妊手術後にはどんなケアをすればいい?

猫 術後のケア 3
術後のケアとして、

主に注意して欲しいことは

傷口の管理
食欲排泄のチェック
・処方薬を飲ませること

この3つは、
猫ちゃんが帰ってきてからの数日間は
特にサポートやケアが
必要になってくるでしょう。

基本的に体調の変化はないかなどは、
よく観察して欲しいと思います。

それでは、どのようにケアをしていくのか
より詳しく説明していきましょう!

傷口の注意点は?特別な服やカラーは必要?

猫 術後のケア 11

避妊手術の場合、開腹手術となるので
一般的には3~4㎝ほどの
手術創が出来てしまいます。

傷口からバイ菌が入らないか、
傷口が開いてしまわないかなど
一番神経を使うところかもしれません。

術後は、そんな傷口から
出血はなく痛がっていないか
マメにチェックしてあげましょう!

それでは、術後はどのように
傷口を守った方が良いのでしょうか?

猫ちゃんが傷口を気にして
しきりに舐めてしまったり、
糸を器用にちぎってしまったり
することもあるので、
その子の反応次第
対処は変えていきましょう。

血が滲むこともあるようですが、
やはり心配なので、念のため
病院に連絡をした方が良さそうです!

しかし、多少舐めたくらいでは
傷口は開くことはないそうです。

あまり気にしていない様子であれば、
化膿止めとして処方してもらう
抗生剤などを飲ませておけば、
問題はなさそうですね。
時間と共に腫れも落ち着いてきますよ。

もし、頻繁に舐めてしまう場合
傷口が化膿したり、開いてしまうリスクが
上がってしまうでしょう。

そのようなケースでは、
エリザベスカラーの着用など
ある程度の傷口保護
必要かもしれません
ね。

しかし、
エリザベスカラーがあることによって
上手く食事が出来なかったりと、
何かとストレスはかかってしまいます。

なので、飼い主さんの監視の元
必要に応じてカラーを外す時間
作ってあげると良いかもしれません

また、エリザベスカラーで
対処することが一般的ではありましたが、
現在では動きやすさを重視して
術後専用の服などで
カバーをする飼い主さんも
増えているようです!

猫の術後専用として、
伸縮性の優れた素材で
開発された服もあれば、
飼い主さんの手作りを
着せることもあります。

腹巻きで
創部を保護したりすることもあるので、
要は傷口が舐められない用に
工夫対処をしてあげれば
良いと言うことですね。

手作りもとても簡単です^^
伸縮性のある生地に
足を通す穴を4つ空けるだけ!
動画で見ると分かりますよ♪

 


 

エリザベスカラーなのか、
専用の服や包帯なのかは
獣医さんによって勧めるものは違います。

判断は任されると思いますが、
術後の傷口対策については
獣医さんと相談した上で
その子に合った方法で決めましょう!

☆おすすめの術後服☆

個人的にですが、
エリザベスウェアと言う

術後服もおすすめです!
詳細は販売店のHPをご覧下さい。

Life with Dogs 犬と生活・猫の暮らし HP”へ移動する 

 

しかし、中にはエリザベスカラーなし、
抗生剤なしという病院もあるそうです。
猫ちゃんが糸をちぎってしまうことも度々・・・

それでも経過に何の問題もなく
過ごせる子もいるようなので、
猫ちゃんの自然治癒力は
案外強いのかもしれませんね。

もちろん、術後は傷口が開かないよう、
激しい運動外出は控えさせましょう。

安静第一で考えるのは当然ですが、
無理に狭いゲージなどに入れて、
行動を制限する必要もないんですよ。

猫ちゃん自身が、
自分の体調に合わせながら行動するので
本来の動きは徐々に
取り戻していくものです。

とは言え、興奮させないように
静かに過ごすことぐらいの配慮は
しておきましょうね^^

傷口の管理については、

・傷口を舐めさせないこと
しきりに舐めるようであれば、
 エリザベスカラーや術後服などで対応
処方薬を飲ませること
激しい運動は控えること

病院によって対処は異なりますが、
この3つのことを意識して過ごしましょう!

状態が良好であれば、
1、2週間ほどで抜糸が可能です。
傷口が開いてしまい、再縫合と言う
最悪の自体は避けたいものです!

なので、最低でも抜糸までの期間
傷口へのケアを怠らないように
して下さいね。

えさはどうすればいい?

猫 術後のケア 9
手術が終わると、麻酔から覚めてから

胃腸が活動し始めるのに
少々時間がかかります。

もし、消化管機能が十分に戻る前に
食事をとってしまうと、
嘔吐などを引き起こす可能性もあるので
術後は半日ほどの絶食
必要になるそうです。

術後しばらくは、獣医の元で
様子を見てもらうのが一般的です。

避妊手術の場合は、
基本的には1泊入院ですが、
場合によって日帰りが可能のようですね。

術後のケアとして、
食事で気を付けることがあれば
事前に獣医に確認しておきましょう。

食事はいつも通りのものを与えますが、
術後初めての食事のときは
量を少なめにしてあげた方が
良いかもしれません!

消化器官などへの負担も減らせますし、
嘔吐なども軽減出来ると思いますよ。

1泊入院の場合、
夕飯は与えてくれますが、
やはり食べない子が多いそうです。

1日経過して、家に帰ると
徐々に食欲も戻ってくるでしょう^^

術後まる1日は食欲が低下気味ですが
しばらくは様子を見て大丈夫そうです。

しかし、食欲不振が2、3日以上
続くとなると心配なので、
獣医に相談しましょう!

食欲不振の原因としては、

・術後のストレス
・麻酔や処方薬の影響を受けている

などです。

術後は傷口などの違和感もあり、
緊張や不安も抱えているので、
非常に神経質になっているでしょう。

家に帰ってからは、いつも通りに接して
少しずつ緊張を解いてもらいましょう。

また、メス猫の場合は
お腹を切り開く手術のため、
オス猫よりも深く麻酔をかけるそうです。

もちろん、本調子に戻るのには
時間もかかってしまうでしょう。

そして、処方された薬が合わない場合にも
食欲不振の原因になることがあります。

下痢、または便秘に至っても
処方薬が合わないことも考えられます。
なので、
同時に嘔吐や便などの症状にも
注意しておきましょう!

このような不調が3日以上続く時には、
獣医に連絡してください。

逆に食欲が増してしまうケースも
あるので、与えすぎには注意しましょう!
肥満の原因にもなってしまいますよ。

術後のえさについて気を付けることは、

・術後半日は絶食をする
・初めて与えるときは少量から
・食欲不振が2、3日続いたら病院へ行く
・同時に下痢や嘔吐もしていないか

 チェックする

 

この4つのことに注意して下さいね。

食欲不振下痢嘔吐
生命にも関わってくることなので、
体調の変化には
よく目を向けておきましょう!


 

✍術後に気を付けたい肥満ケア


猫 避妊手術 費用1
避妊手術をすると、

肥満になりやすくなると言うのは
よく聞きますよね。

やはりその通りで、
避妊手術を受けると必要な摂取カロリーが
10~30%ほど減少するそうです。

そのため、今まで通りの食事だと
その分余計にカロリーを
摂取してしまうことになるのです。

食欲も増す傾向にありますので、
肥満にさせないためにも、
避妊手術後はいかにカロリー制限
出来ているかが重要です!

対策として、低脂肪・低カロリーや
避妊手術した猫専用のフードに
切り替えることも検討して下さいね。

正しい餌の与え方も
理解しておきましょう!
猫の餌の量と回数はどれくらいが適正?大きさや年齢別に紹介”へ移動する

ただし、
避妊手術を受けた時期が子猫だった場合は
まだまだ栄養価の高い食事が
必要なこともありますので、
急いで変えることもありませんよ。

頃合いをみて、
専門科のアドバイスを受けながら
徐々に切り替えるようにして下さい。

避妊手術に適した時期などは
こちらを参考にご覧下さい!
猫の去勢時期はメスの場合いつ?時期によって方法がちがう?”へ移動する

また、完全な置きエサは
食べ過ぎの原因にもなりますので
食事の与え方にも注意しましょう。

そして、遊び相手になってあげたりして、
適度に運動をさせましょう♪

このように、避妊手術後は、
日常的に肥満防止
努める必要があります!
是非、心懸けて下さい^^

 

避妊手術後にはどんな症状が出やすいの?

猫 術後のケア 4
これまでにお話してきたことで、

食欲不振下痢便秘など
よく起こりがちな症状です。

しかし、何日も続く場合は
迷わずに獣医に相談して下さいね。

術後の症状について、
対処法なども確認しましょう!
猫の去勢!術後は下痢をしたり吐くって本当?対処法は?”へ移動する

また、傷口の腫れについては
抗生剤などの服薬で
徐々に落ち着いて来るものてすが、
注意して欲しいのは化膿の状態です。

通常、避妊手術をした傷は
化膿などを起こしません。

もし、赤くジュクジュクと化膿していたら
早めの処置をとってあげましょう!

再び、縫合手術が
必要になるかもしれませんが、
よりキレイに治すには
その方が良いこともあります。

何度も言いますが、
体調の変化や傷口の変化は
見逃さないように過ごして下さいね^^

ここで1つ、
猫ちゃんの行動の様子
よく観察して欲しいと言うことで、
抗うつ状態についても
お話しさせて下さい。

✍抗うつ状態とは?


もともと神経質な性格だったり、

デリケートな性質の猫ちゃんであると、
手術後に“抗うつ状態”に
陥ってしまうこともあるそうです。

猫 術後のケア 10
精神的ダメージを受けていることで、
行動が何となく沈んでいる・・・?
と言うような状態です。

例えば、

  • 遊ぶことに無関心になる
  • 食欲がない
  • 毛繕いをしない

などの症状です。

このような症状が、2週間以上続く場合は
獣医と相談した方が良いですよ。

そして、術後は体調や傷口だけではなく、
精神的ケアにも十分に気を配りましょう。



こんな症状が出たら要注意!

猫 術後のケア 8
ここからは、

例として少ないかもしれませんが、
特に注意したい症状を
お話していきましょう。

あなたは、猫の保有する
コロナウイルス”についてご存知ですか?

おそらく、多くの猫ちゃんが
感染しているウイルスの1つですが、
無症状のことがほとんどのようです。

しかし、そのコロナウイルスが原因となり
FIP(猫伝染性腹膜炎)
発症してしまうことがあるのです。

これは、ウイルスが体内で突然、
悪性変異してしまうことで起こります。

血管に炎症を起こし、
多臓器に悪影響を及ぼし、
致死率も高く
とても恐ろしい病気なのです。

何故、ここでそんな話を?
と思ってしまいますよね。

このFIPの原因は
不明なことも多々ありますが、
ストレスと大きく関係している
考えられているからです・・・!

避妊手術を受けたことにより、
不運にもこのFIPを
発症してしまったと言うケースも
何件か報告されているんです。

手術をすると言うことは、
麻酔薬など様々な薬剤の投与は
避けられません。

ほ乳類の中でも、科学的薬物には
特に弱いとされる猫にとっては
心身共に多大なストレスがかかります。

そのショックから、
突如FIPを発症してしまうのでしょう。

主な症状は、

  • 下痢
  • 嘔吐
  • 食欲低下
  • 体重減少、痩せる
  • 黄疸
  • 呼吸が荒い
  • 高熱
  • 腹水
  • 痙攣
  • 運動失調

などが見られます。

闘病生活の末に、
元気を取り戻したと言うケースは
ほとんどありません。
それくらいに、致死率の高い病気です。

この病気に有効な治療法は
確立されていないため、
予防を意識する他に手はありません。

手術に限ったことではなく、
多頭飼いや環境の変化も
ストレスの原因になるでしょう。

普段から出来ることは、
なるべくストレスのない環境にしたり、
免疫力を高めてあげることでしょうか。

ストレス軽減には
こちらを参考にご覧下さい。
猫がストレスで自傷行為!気持ちを和らげる3つの方法とは?”へ移動する

手術前に、
コロナウイルス抗体価検査を受けて
数値を確認しておく
安心かもしれません。

数値が低ければ、
FIPの発症率は低くなります。

しかし、この病気に関しては
もはや“運が悪かった”としか
言いようがないくらい稀なケースです。

そこまで心配することも
ないかもしれませんが、
猫を飼っているものとして
知っておきたい知識でもありますね。

手術を受けると言うことは、
様々なリスクを伴うことになるので
そのことを頭の片隅に置いて下さい。

そして、それを踏まえた上で
承諾書にサインをして欲しいと思います。

まとめ

猫 術後のケア 6避妊手術自体は、頻繁に行われていて
最も成功率の高い手術です。

しかし、術後のケアが整っていてこそ
初めて成功したと
言えるものではないでしょうか。

手術から帰って来た猫ちゃんを
安心させるためにも、
まずは飼い主さんが
しっかりと心の準備をして
ケアを行ってあげて下さい!

通常、2週間もあれば
以前のように元気を取り戻してくれますよ♪


\ SNSでシェアしよう! /

にゃんたんといっしょの注目記事を受け取ろう

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

にゃんたんといっしょの人気記事をお届けします。

  • 気に入ったらブックマーク! このエントリーをはてなブックマークに追加
  • フォローしよう!

    この記事をSNSでシェア



ライター紹介 ライター一覧

伊藤 千帆

初めまして♪

私は幼い頃から動物が大好きで、
以前はペット用品店に勤めていました。

3年前に子猫を譲り受け、初めて猫ちゃんとの生活をスタートしました。

現在は立派なオス猫へと成長し、
1才の息子を相手に遊んでくれる
頼もしいお兄ちゃんです^^
我ながら、よくできた猫息子!

しかし、家に来た頃を思い返すと、
噛み付き、誤飲など
いろいろな問題が発生・・・

猫ちゃんて大変ーー;;
なんて思ったこともありました。笑
私自身、もっと猫ちゃんの気持ちに近付きたいと思う今日この頃です。

でも、気分はいつでも
幸せいっぱい猫いっぱい♪
飼い主さんや猫ちゃん好きが、
もっと楽しくなれるような記事を
お届け出来るよう執筆致します。
よろしくお願いします♪

関連記事

  • 猫の結膜炎が治らない!目薬で完治するの?

  • 猫アレルギーで喘息に!手放さないための対策や治療法とは?

  • 猫がくしゃみで鼻水や涙が止まらない!原因&対処法は?

  • 猫の薬の飲ませ方!粉薬の場合のコツはどうすればいい!?

  • 猫が尿路結石になった!治療費や手術代にはいくらかかる?

  • 猫のフィラリア症の症状とは?原因についても