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猫の10歳は人間に例えると56歳!老化に伴う変化や病気を紹介

病気  

「この子とずっと一緒にいたい」

これは猫と暮らす人が持つ共通の願いですね。

ですが命のスピードや長さが人と猫では
違うということを私たちはしっかり
受け止めなくてはいけません。

そして、どのように老い、
どのようなケアが必要になってくるか
これらを知ることは愛猫のこれからの
健やかなシニアライフに欠かせない要素です。

  • 猫の平均寿命は?10歳は人間だと何歳?
  • 老化に伴う変化とは?
  • 10歳から気をつけたい病気

これらを参考に、シニア期の入り口に立った
愛猫に必要なケアを考えていきましょう。


猫の平均寿命は10~15歳!10歳は初老の入り口

人の平均寿命が80歳くらいなのに対し
猫の平均寿命は10~15歳。

私たちの数倍もの速さで
一生を駆け抜けていくのです。

1歳でもう大人、7歳で中年、そして
10歳が猫の初老の入り口とされています。

人間に換算して56歳くらいと言うと
わかりやすいでしょうか。

猫の10歳は、元気に見えても
不都合な部分が出始めても
おかしくない時期
というわけです。

 猫の老化に伴う5つの変化

では次に老化にともなって出始める変化
ついてご説明します。

人間と似通ったところがあるので
比較的わかりやすいでしょう。

「うちの子は元気な子」という思い込みを
とっぱらって年齢に即した目線で
見つめてあげることで、
老化のサインを見つけやすくなりますよ。

 1.物音がしても反応が鈍い

猫の五感の中で最も優れているのが聴力ですが
10歳を過ぎると衰えはじめます。

耳が遠くなることで
物音への反応が鈍くなったり、
名前を呼んでも気づかなかったり
するようになります。

 2.睡眠時間が長くなる

猫は元々14~16時間くらい眠りますが、
10歳を超えて老化が進むにつれ
睡眠時間が増えていき、
20時間以上眠ることも不思議ではありません。

体力が低下し、
疲れやすくなっているためです。

居心地の良い寝床を複数用意し、
眠っているのを無理に起こしたりしないように
しましょう。

3.遊びに誘ってもそっけない

老化に伴う変化は遊びの面にも現れます。

先に触れた体力の低下、
そして好奇心の減退により、
それまで食いついていた遊びにも
興味を示さなくなります。

無理のない範囲で少しでも体を動かすよう
工夫してあげたいですね。

 

4.食欲が減り水もあまり飲まなくなる

これまで述べたように、
猫は10歳を境に老化し始め、
活動量が少なくなります。

これは体が必要とするエネルギー量の減少を
意味し、食欲や飲水量も落ちていきます。

食事場所や水飲み場へ行くのが
億劫に感じている場合があるので、
それらは出来るだけ寝床の近くに
設置するようにしましょう。

シニア期用の高タンパク低カロリーなフードに
切り替えることは言うまでもありません。

5.お腹がたるんで肥満になる

10歳以降の猫はお腹の筋力も衰え、
たるんで下がって見えます。

また動かないことにより肥満になる場合も
あります。

そうするとただでさえ運動量の少ない
シニア猫がさらに動こうと
しなくなってしまうので
猫の食欲と運動量の両方を鑑みて
フードを与える量を調節しましょう。


10歳から気を付けたい4つの病気

以上が猫の老化に伴う変化の紹介でした。

ここからは
10歳以降の猫に気をつけたい病気4つについて
説明していきます。

どれも老化によって発症しやすい病気なので
網羅して知っておきましょう。

1.腎臓病

老猫がもっともかかりやすく、
また最大の死亡原因となるのが腎臓病です。

  • やせてくる
  • たびたび水を飲み頻繁に排尿する
  • 食欲が低下する
  • 苦しそうに呼吸する

などが症状です。

ただしこれらの症状が出たときには
かなり進行しているので、
猫が10歳以上になったら一度病院で
検診を受けることを強くオススメします。

2.がん

猫が年をとるとがんになる確率が
高まっていきます。

シニア猫のがんで大変多いのはリンパ腫ですが
他にも乳がん、肝臓がん、膀胱がん、
皮膚がんなど様々です。

発症すると、がんの種類で変わりますが
食欲不振や痩せ、嘔吐・下痢などの症状が
あらわれます。

猫の体を触ると分かるもの、
触っても分からないものがあり、
確定診断には血液検査ほか、患部を一部
切り取って検査する生検が必要になります。

3.心臓病

猫は高齢になると心臓の筋肉が
変性することがあり、心臓病(心筋症)に
なりやすくなります。

心臓の働きが悪くなり、

  • 呼吸が苦しそうになる
  • 胸や腹に水がたまる(胸水・腹水)
  • 後ろ足が麻痺する

などの重い症状を示します。

発症の原因がはっきりわかっておらず、
治療が困難な病気です。

4.口腔内の病気

猫は元々歯垢がたまりやすく、年をとると
これが原因で歯周病や口腔内の病気を
発症しやすくなります。

  • 口臭がある
  • よだれが出ている
  • 口が痛くて食べ物をうまく食べられない
  • 食欲が低下した

などの症状があればこの病気が疑われます。

症状が判明したら早めに治療して
病気の進行をおさえましょう。

また、若い頃から定期的に病院で
歯石除去を受ければ予防できます。

まとめ

平均寿命が10~15歳の猫にとって
老化が始まるのは10歳頃です。

普段は元気に見えても、
生活の様々な場面で
老化のサインを出しています。

今回紹介した以外では
トイレの失敗もサインの1つです。

猫のトイレの失敗は病気や高齢が原因?対策も合わせて紹介

サインをいち早く見つけ、
適切なケアをしてあげたいですね。

また、
これからのシニア期にかかりやすい病気に
しっかり備えることも大事です。


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舟坂 ちよみ

猫2匹と暮らすライターです。

日々ニャンズから幸せをもらっているので、
そのお返しができるよう勉強したくて愛玩動物飼養管理士になりました。

我が家のニャンズと触れ合うことはもちろん、
猫マンガや猫映画を楽しむことも大好きです!

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