猫の腎臓病の症状とは?原因と予防についても
猫の腎臓は犬よりも弱りやすいということは、
猫好きの間では有名ですよね。
猫の死因のTOP3に慢性腎不全が入ってくるほど、
高齢猫はかなりの確率で
腎臓が弱ってしまいます。
これはある意味猫の宿命です。
仕方ないこととは思えど、可愛いわが子と
なるべく長く一緒にいたいですね。
そこで、猫の腎臓病の症状や原因、
予防について紹介します。
たとえ罹患してしまっても初期に気づけば
長く安定することもあるのが腎臓病なので、
できるだけ早く気づけるようにしましょう。
この記事に書いてること♪
見逃さないで!猫の腎臓病の症状4つ
猫の腎臓病の症状とは
どんなものがあるのでしょうか。
ひとくちに腎臓病といっても慢性腎不全から
腎臓癌まで色々あるのですが、
腎臓が弱ったときに共通して発症しやすい
症状があります。
そのかすかな猫の変化を感じ取り、
早期に検査をして異常を発見しましょう。
腎臓は機能を失った組織が再生しない臓器なので、
残った組織が多いほど
長期管理できる可能性があります。
特に慢性腎不全の場合には
初期発見であればあるほど余命が長くなることが
多いので、少しでも怪しいなと思ったら
病院で相談してみることをオススメします。
腎臓病の時に見られる症状は、
以下の4つが特に多いです。
1.水を多く飲む
猫の腎臓病は、ほとんど腎不全と
セットになっています。
人間と違い水分がどんどん失われていくのが
猫の腎不全であるため、当然脱水をして
喉が乾きます。
そこで出てくるのが多飲多尿。
そんなに気持ち悪くない時期だと
やたらと水を飲んだり、お風呂場など
普段飲まない場所で水を飲んだりという行動を
とることが多いため、いつもよりも水の減りが
激しい時にはその原因を考えましょう。
ごはんを塩分の多いものに変えても
飲水の量は増えますし、熱い時期でも
飲水量が増えます。
何もきっかけがないのに
ガブガブ水を飲んでいたら、腎不全を
疑ってみましょう。
2.トイレの回数や量が多い
猫の腎臓病が腎不全にまで移行すると、
腎臓のろ過機能が低下してきます。
普段は血液中の老廃物質を
濃縮した尿と一緒に排出しているんですが、
これがやり辛くなります。
結果、なるべく多くの尿を出して
老廃物を流そうとするのが多尿に繋がるのです。
尿が濃縮できないので、いつもよりも
薄い色の尿をします。
おうちでわかりやすいのは
トイレシートを変えるのが頻繁になった、
いつもよりも色の薄い尿を沢山する、
トイレ砂の塊が大きくなったなどです。
多頭飼いだと中々分かり辛いですが、
トイレ掃除の時に違和感を感じたら
だれの尿か特定した方が無難です。
腎不全以外にも尿崩症などの
脳の病気のこともあるので、異常は
放っておかないようにしましょう。
3.食欲がない
腎臓は肝臓とともに、
血液の解毒をしてくれる臓器です。
そのため腎臓病になると老廃物が
排出できなくなり、身体に
たまりやすくなります。
老廃物がどんどん溜まっていったら、
気持ち悪くなると思いませんか?
元々猫は犬に比べると
食欲旺盛な動物ではありません。
また、脱水によっても気持ちが悪くなります。
この2重の気持ち悪さから、腎臓病が進行すると
食慾減退や廃絶を示す猫が大多数です。
4.嘔吐の回数が多い
嘔吐も、腎臓病による腎不全で
気持ちが悪くなったことが原因です。
また、末期になるとアンモニアなどが
蓄積することで消化管内や口腔内が
荒れてしまい、ムカムカして嘔吐することも
多いです。
嘔吐まで症状が出ているということは、
血液検査結果もかなり悪いかもしれないと
覚悟する必要があります。
猫の腎臓病の原因とは?
腎臓病の原因は色々あります。
膀胱炎からの腎盂腎炎、子宮蓄膿症からの
腎盂腎炎、腎臓癌、リンパ腫、嚢胞腎、
糸球体腎炎、慢性腎不全などなど。
これら腎臓に関する病気を
まとめて「腎臓病」って呼んでいるんです。
1番気になる慢性腎不全は、尿細管という管の
再吸収機能が落ちてしまったことが
主な原因です。
これは難しい言い方だと尿細管の間質の
繊維化が起きているのですが、
要するに老廃物のろ過ができず
水の再吸収もできない状態。
はっきりした根本的な原因はいまだ不明で、
大多数の腎臓病は最終的に慢性腎不全へと
行きつきます。
猫は元々砂漠で暮らしていた動物で、
尿を濃くしたり水分が少なくても
生きていられるよう腎臓を酷使する
身体の仕組みを持っています。
これが腎臓の負担になっていると
考えられていますが、何をすれば
絶対に防げるかは判明していないんです。
猫の腎臓病は予防できるの?
猫の腎臓病は、絶対に防げるというものでは
ありません。
でも、予防ならできます。
まず、猫を脱水させない。
猫は犬に比べると水が少なくても良い動物ですが、
水が少なければ少ないほど腎臓を酷使します。
気が向いたときにいつでも水が飲めるよう、
猫の居場所の側に水を設置しておきましょう。
また、過剰なストレスも禁物です。
猫はストレスから膀胱炎になることも多く、
それがきっかけで腎盂腎炎になったりと
いうこともあります。
腫瘍など予防もできないものはありますが、
腎臓にやさしい生活を猫にさせてあげることを
心がけましょう。
中毒などをきっかけに急性腎不全から
慢性腎不全へ移行する猫もいるので、
誤食などは絶対ないように観葉植物などに
注意してください。
球根系の植物やユリは、急性腎不全の
原因になり得ます。
毎日食べるキャットフードで腎臓病を予防しよう
普段のごはんでも、高品質のものを与えることで
腎臓病を予防できます。
ホームセンターなどで売っている
安売りフードは、金銭的に余裕があるなら
買わないようにしましょう。
嗜好性を高くするために味はおいしいんですが、
原料の肉が不明だったり
酸化しやすい油を使っていることも多いです。
確かな品質のフードを与えることで、
猫のアンチエイジングにもつながります。
高品質なフードをひとつご紹介します。
ドッグフードで有名なカナガンのスタッフが
開発したフードで、白身魚を主原料として
オーガニック材料で構成されたフードです。
タンパク質が多いので
慢性腎不全になってしまった子には不向きですが、
抗酸化物質が多く配合されているため
アンチエイジングにはもってこいです。
食欲のない猫にどうしてもごはんを
食べさせたい場合にも、匂いが強めなので
食べてくれるかもしれません。
まとめ
猫の腎臓病についてなんとなく分かりましたか?
- 腎臓病は、腎臓に関する病気の総称
- 猫は元々腎臓が弱りやすい体質
- 脱水、多飲多尿、食欲不振を見逃さない
早く見つけることでそれだけ治療効果が
高くなるので、予防はもちろんですが
不安を感じたら早めに病院へ行きましょう。
瀕死の状態で病院へ来て、後悔している
飼い主さんを何人も見ました。
「まさかうちの子が」という気持ちは
痛いほど分かりますが、症状があるのに
放っておくと悪いことしか起きません。
頭の片隅にでも良いので、
腎臓病の特徴を置いといてくださいね。
猫の腎臓病の治療費についても紹介しているので、
そちらの記事もチェックしてみてください↓
治療費はみなさん気になるところだと思うので、
知っておくことで覚悟することができますよ。
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