猫のダニ感染は市販薬で治るの?効果的な駆除方法はある?
愛猫をグルーミングしていたら…
ダニを発見!!
早く取らなきゃ!
って思うかもしれませんが、
ダニは通常、血を吸うために
頭部を皮膚に埋め込むようにして
しっかりと皮膚に付着しているので
簡単には取れません。
そのため、むやみに
手でつまんで取ろうとすると
口と頭が皮膚に残ってしまう
場合があります。
また、皮膚の上で潰してしまうと
卵が飛び散りその後の駆除が厄介になるので、
きちんと駆除する事が大切です。
ダニは適切な方法で行えば、
市販薬でも駆除することが可能です。
今回はそんな市販薬を利用したダニの駆除方法を
ご紹介したいと思います。
この記事に書いてること♪
猫のダニ感染は市販薬で治るの?
ダニ感染は早めに発見すれば
市販薬でも治すことが可能です。
しかし、動物病院で処方されるものと
比べて効き目は弱いので、
効果がでない場合もあります。
市販薬を購入するときの注意
市販薬を購入する時には、
よくパッケージを見て
使用方法や持続時間などを確認する
必要があります。
市販薬は通常「医薬部外品」
と書いてあり動物病院で
処方されるものは「動物用医薬品」
と書いてあります。
「医薬部外品」と書いてあるものは
ほとんどがダニを「忌避」するだけの
ものが多く駆除は出来ないものが多いです。
ダニがすでに寄生している場合には
「駆除薬」が必要となるので、
パッケージをしっかりと確認して
駆除できるものを選びましょう。
また、最近ではペットショップや
インターネットでも動物病院で
処方されるものと同じ商品が買えるものが
多くあります。
有名なものではフロントラインや
レボリューションなどがあります。
使い方も簡単ですが、もし初めての場合は
動物病院でしっかりと説明を聞いてから
購入するようにしましょう。
レボリューションについては
こちらの記事で詳しく説明しているので
参考にして下さい。
市販薬で効果が出なかった場合は病院へ
一度ダニが寄生してしまうと、
徹底的な駆除が必要となります。
市販薬では効果が弱く、
雨に濡れると効果が
消えてしまうものも多いため、
特に外に出る猫ちゃんの場合は
駆除がとても困難です。
市販薬をパッケージに書いてある通りに
使っても効果が現れなかった場合は、
すぐに動物病院で診てもらい
徹底的に駆除する必要があります。
猫のダニの効果的な駆除方法5つ
ここで効果的なダニの駆除方法を具体的に
紹介したいと思います。
ダニを駆除するには猫自体の治療に加えて、
猫の行動範囲である室内外すべてを徹底的に
掃除する必要があります。
そのポイントは以下の5つになります。
- 室内外の掃除
- クッションなどを乾燥機にかける
- 同居猫や犬のダニ駆除を行う
- ダニ駆除用のシャンプーで洗う
- 病院へ行きダニの駆除薬をもらう
1.室内外の掃除をする
一度寄生してしまうと、
そのダニの卵が家中に
散乱している可能性があります。
特にカーペットやクッションなどは
毎日掃除機をしっかりとかけることや、
可能ならばスチームクリーナを使うと
効果的です。
バルサンなどの燻煙剤も
成虫を駆除するのには効果的です。
燻煙剤を使ったあとは
しっかりと掃除機をかけて
死骸や糞を取り除くことが大切です。
ただし、燻煙剤はダニの幼虫や卵には
効き目がないため、完全に駆除できるまで
掃除して取り除いていく必要があります。
ダニは草むらに潜んでいるので
庭の雑草を取ったり、猫が外に
出かける場合は猫が出入りする場所を
徹底的にきれいにする必要があります。
可能ならば、ダニの駆除ができるまでは
猫を外に出さないほうが早く駆除できます。
2.クッションなどを乾燥機にかける
ダニは湿度が高いところを好み、
湿度が55%以下ではほとんど生き残れません。
また、50度以上では20~30分で死滅、
60度以上では即死滅します。
クッションなど乾燥機にかけられるものは
マメに乾燥機にかけると効果的です。
コインランドリーなどを利用すれば
掛け布団や敷布団のような大きいものでも
使えるものがあります。
とても効果的ですが、布団の素材によっては
乾燥機にかけられないものもあるので、
きちんと確かめてから使用して下さいね。
干した後はしっかりと掃除機をかけて
ダニの死骸を取り除きましょう。
3.同居猫や犬のダニ駆除も行う
他にも猫や犬を飼っている場合は、
その子達にもダニが寄生している可能性大です。
もしまだ同居猫や犬に
ダニが確認されていなくても
卵が付着してる可能性もあります。
駆除薬を使う時は、
必ず他のペットも同時に
治療しましょう。
猫ならば同じ薬が使えますが
駆除薬を犬に使う時は
当然ながら犬専用のものが
必要となります。
レボルーションは
ダニの駆除に効果がありますが
抗フィラリア剤も入っています。
そのため犬が実際にフィラリアに
かかっている場合には使用できません。
初めて駆除薬を使う場合は
必ず獣医師に相談してからにしましょう。
4.ダニ駆除用のシャンプーで洗う
ダニに感染した場合は、
ダニ駆除用のシャンプーで
しっかりと洗って成虫や幼虫、
卵を取り除く必要があります。
ダニ駆除用の薬用シャンプーは
シャンプーをよく泡立てた後に
すぐに流さず、10分程度そのままに
しておく必要があります。
使用の際には効果を最大限にするためにも
きちんと説明書を読んで、
正確に使うようにしましょう。
5.病院へ行きダニの駆除薬をもらう
市販薬で効果が現れなかった場合は
速やかに病院に行って
駆除薬をもらうことが大切です。
動物病院で処方されるものは
効果も1か月ほど続き、
使用後に24時間ほどたてば
水に濡れても効果が持続します。
卵や幼虫にも寄せ付けないので、
さらなる寄生も避ける事ができます。
上述したような掃除と合わせて使うことで
駆除がしやすくなるので、
もし市販薬で効果がないと感じた場合は
早めに獣医さんに相談しましょう。
猫のダニ感染を放置するとどうなるの?
ダニが寄生した場合、ほとんどは「マダニ」
という種類になりますが、
このマダニは人間にも寄生します。
ダニが長く寄生していると
貧血になる可能性もありますし、
アレルギーや他の感染症を
引き起こすことも稀にあります。
ダニによって引き起こされる
可能性がある病気は
以下の3つです。
- 猫ヘモバルトネラ感染症
- ライム病
- 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)
猫ヘモバルトネラ感染症
猫ヘモバルトネラ感染症は、
猫伝染性貧血とも呼ばれます。
ダニやノミが媒介されると言われる
ヘモバルトネラ・フェリスという病原体が
赤血球に寄生して破壊するため、
貧血をおこします。
そのため、歯茎が白くなったり
元気がなくなる、食欲不振、
動くのを嫌がったりする
症状が現れます。
重症の場合は黄疸や
呼吸困難をおこす場合もあります。
治療は抗生物質の投与が行われます。
ライム病
マダニはライム病という
病気を媒介することもあります。
ライム病はボレリア菌という
細菌によって感染する病気で
発熱や関節痛、食欲不振などの
症状が現れます。
ライム病はダニを介して
人間にも感染するので
注意が必要です。
治療は抗生物質の投与が行われます。
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)は
マダニが媒介するウィルスによって感染します。
通常はダニに寄生される
ことによって感染しますが、
2017年7月には野良猫に
咬まれたことによって
女性がSFTSに感染し
死亡するという事故がありました。
しかしこれはあくまでも
とても稀なケースで、
通常はマダニの寄生を
避けることで予防できます。
SFTSに感染すると
発熱、嘔吐、下痢、腹痛
などの症状が現れます。
現在SFTSの有効な
予防方法や治療法はなく、
治療は出ている症状を
対処することのみになります。
まとめ
以上が猫のダニ感染に関してでした。
ダニに寄生された場合
市販薬でも治療は可能ですが
ラベルをよく見て駆除できる
ものを選ぶのが大切です。
また、寄生が長引くほど
愛猫が貧血になったり
アレルギーを起こす場合もあるので
市販薬で効果がないと思われた場合は
早めに病院で駆除薬をもらう必要があります。
ダニが一度寄生してしまった場合は
家中の掃除も含めた徹底した駆除が必要
となるので初めての場合には
獣医師と相談して速やかに
適切な処置をすることが大切です。
今回は主にマダニに関するお話でしたが
マダニと同じくらい厄介なのが耳ダニです。
そんな耳ダニについてはこちらの記事を
参考にして下さい。
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