猫が吐く原因とは!病気の可能性もあるってホント!?
愛猫が吐いてしまうと「まさか病気?」と
とっても心配になりますよね。
ですが元来猫は病気でなくてもよく吐く動物。
「吐く」からといってすぐに
原因が病気に結びつくわけではありません。
ですがその一方で
嘔吐はさまざまな病気のサインであることも
確か。
このサインを見落として
猫の健康を害することは
絶対に避けなければいけません。
そのために飼い主さんは、
愛猫の嘔吐が様子見で大丈夫なものなのか、
病気の可能性があるものなのかを
知っておく必要があるでしょう。
そこで今回は
- 猫が吐く原因
- 原因が病気かを見極めるポイント
についてお伝えしていきたいと思います。
愛猫が吐く原因や対処に悩んでいる方は
是非参考にしてくださいね。
この記事に書いてること♪
猫が吐く7つの原因とは?
猫は病気ではない健康な状態でも
しばしば吐くことがあります。
まずはその場合の原因を7つご紹介。
- フードの早食い
- 空腹で胃液や胆汁が逆流
- 便秘
- ワクチン後の副作用
- 誤飲・誤食
- 換毛期で毛を飲み込んだ
- ストレス
次からの項目で
それぞれ詳しく説明しますので、
愛猫の嘔吐に当てはまるものがないか
チェックしながら読んでみてください。
1.フードの早食い
猫が健康でも吐く理由の1つに挙げられるのが
フードの早食い。
勢いよくガツガツと食べた直後に、
未消化のままの餌を吐き戻すことがあり、
この場合猫はケロリと元気にしています。
空腹時間が長いと慌てて早食いしてしまうので、
1回に与える量を少なくする代わりに
与える時間間隔を今より短くし、
回数を増やしてあげましょう。
また、中に障害物をもうけて食べにくくした
早食い防止用の皿の導入もよいでしょう。
実際に使って食べている猫ちゃんの動画が
こちらです。
またフードを変えることで
猫が吐くのを予防することも可能です。
⇒猫が吐くのを予防するキャットフード!おすすめランキングTOP5!
愛猫にぴったりな一品を選んであげましょう。
2.空腹で胃液や胆汁が逆流
空腹で胃液や胆汁が逆流することも、
猫が吐く原因の1つです。
空腹の時間が長いと
猫の胃の中がからっぽになり、
胃液や胆汁が逆流して吐いてしまうことが
あります。
強い酸性の強い胃液が
食道に炎症を引き起こすことがあるので、
空腹時間が長くなりすぎないよう
気をつけてください。
愛猫に与えているフードの量は適正ですか?
与える時間間隔は空き過ぎていませんか?
フードの規定量や猫の体格や食欲と
相談して量を増やしてあげてください。
またフードを与える時間間隔を短くするなどの
ケアをしてあげましょう。
3.便秘
猫は便秘をして、
それに伴って吐くこともあります。
便秘の際に吐く猫は少なくありませんが、
吐いたものや猫の口が
ウンチの臭いがする場合は要注意です!
腸閉塞を起こし、
その結果として便秘や嘔吐といった症状が
出ている可能性があります。
腸閉塞は
- 異物が入った
- 毛球症
- 腫瘍ができた
などが原因で
腸の内容物が滞って動かなくなった状態です。
内科療法だけで治ることもありますが、
たいていは緊急手術が必要になります。
便秘による嘔吐が考えられる場合は
吐瀉物や猫の口の臭いを確認しましょう。
このほか猫が吐いた液体に臭いがある場合の
詳細はこちらの記事をご覧ください。
⇒猫が吐くのは便秘?吐しゃ物からウンチの臭いがしたら危険なの?
このような場合は
すぐに病院へ連れていく必要があるので
しっかり把握しておきたいですね。
4.ワクチン後の副作用
猫の健康管理のために必要不可欠なのが
年に1回のワクチン接種(予防接種)。
このワクチン後の副作用で
猫が吐くことがあります。
ワクチンとは毒性を無くしたか、
あるいは弱めた病原体から作られ、
これを注入することで
体内に抗体を作り、
以後感染症にかかりにくくするというもの。
そのためワクチン接種を受けると
猫の体は一時的に病気に罹患した状態になり、
「吐く」症状などの副作用はこのために
起こるのです。
ただし副作用が出るか出ないかは
猫の個体差があるので、
ワクチン後に必ずしもすべての猫が
吐くわけではありません。
生ワクチンは
病気の予防効果が長く続きますが
反面副作用が大きい面もあります。
効果が短く副作用が少ない不活性ワクチンと
どちらを接種させるかは
よく検討する必要があるでしょう。
5.誤飲・誤食
猫が吐く原因として、
誤飲・誤食も挙げられます。
人間は食べられないものや飲めないものの
判別がもちろんつきますが、
猫はそうではありません。
興味があれば何でも口に入れ、
じゃれているうちに
飲み込んでしまうことがあるのです。
- ひも
- ビニール
- 噛みちぎれるおもちゃ
- 輪ゴム
- 洗剤
- 薬品
などなど、
私たちには思いもよらないものを
誤飲・誤食するおそれがあります。
普段から部屋の中をきちんと整理整頓し、
猫の口に入りそうな小さなものは
特にしっかり収納しておくことが大切です。
猫が誤飲・誤食して吐く場合、
ひもなどが口から出ていても
無理に引っ張ったりせず、
すぐに病院へ連れていってください。
6.換毛期で毛を飲み込んだ
猫はグルーミング(毛づくろい)の際に
飲みこんだ毛を排出するために
吐くことが多々あります。
そして猫は一年中毛玉を吐きますが、
その頻度が増えるのが
春先と晩秋の換毛期の時期。
春先には夏の夏さに備えて
アンダーコート(下毛)が抜け、
晩秋には冬の寒さに備えて
オーバーコート(上毛)が抜け代わって
アンダーコートが増えます。
猫はこれら大量の毛を舐めとって飲み込み、
毛玉の形で吐き戻します。
これは正常な生理現象ですが、
油断対敵です。
消化器官の中で毛が塊状態になると
口から吐き戻したり、
便と一緒に排出したりができなくなる
毛球症になるおそれがあります。
症状が軽い場合は毛球除去剤を服用させて
便と一緒に排出させますが、
毛球除去剤の効果がなく症状が重い場合は
開腹手術によって直接毛玉を除去することに。
このようなリスクを負わないためにも、
こまめにブラッシングを施して
飲み込む毛の量を減らしてあげましょう。
7.ストレス
自由気ままに見える猫ですが、
実はとても繊細な生き物です。
なんらかのストレスを受けたことが原因で
吐くことがあります。
- 引っ越した
- 家具の置き場所を変えた
- 家族が増減した
- 同居猫が増減した
- トイレが汚い
- フードが気に入らない
- 自由に行動できない
など思い当たることはありませんか?
猫を取り巻く環境を省みて、
ストレス要因をできるだけ
取り去ってあげてください。
猫の嘔吐とストレスの関係について
詳しく知りたい方はこちらの記事をどうぞ。
何がストレスになるかを知り、
猫のメンタルのケアにつなげましょう。
また避妊手術が猫のストレスになることも
あるのでこちらの記事も是非ご覧ください。
愛猫の避妊手術を控えている方は
特に必見ですよ。
猫が吐く原因が病気かどうかを見極めるポイント
猫が吐く原因が病気かそうでないかを
見極めるには以下の3つポイントを
チェックしましょう。
- 猫が吐く液体の色を確認
- 猫が吐く頻度を確認
- 嘔吐以外の症状が見られるか確認
次からの項目で
それぞれについて解説しますので、
愛猫の嘔吐の状態をチェックしてみてください。
1.猫が吐く液体の色を確認
猫が吐く原因が
病気かそうでないかを見極めるため、
吐く液体の色を確認しましょう。
猫が抱えている異常や病気によって、
吐く液体の色は以下のように分けられます。
透明や白っぽい液体
空腹による胃液の逆流
黄色っぽい液体
胆汁の逆流、頻度が多い場合は要注意
ピンク色っぽい液体
口腔内または胃腸のトラブル
茶色・コーヒー色の液体
重い潰瘍や腫瘍の可能性
鮮血の液体
口腔内または消化器系の病気の可能性
猫が吐いた液体の色と病気について詳しく
知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
色別で危険度もわかるので、
病院に行く際の参考に是非してくださいね。
2.猫が吐く頻度を確認
猫が吐く頻度を確認することも、
病気が原因がそうでないかを探る
手がかりになります。
猫が吐く頻度が1日1回程度であれば
原因は病気ではなく、
- フードの早食い
- 空腹で胃液や胆汁が逆流
- 便秘
- ワクチン後の副作用
- 誤飲・誤食
- 換毛期で毛を飲み込んだ
- ストレス
などである可能性があります。
ですが猫が1日に何度も吐く場合は
- 猫汎白血球減少症
- 尿路閉塞
- 腎臓病
- 胃腸炎
- 内臓腫瘍
- 中毒
など数多くの病気や異常の可能性があります。
複数回の嘔吐は
さまざまな病気や異常のサインなのです。
また何度も繰り返し吐いてしまうと
体内の水分やミネラルが失われて
脱水症状を起こしてしまい危険です。
病院へ連れていき脱水症状と
大元の病気の治療を受けさせましょう。
中には命に関わる病気もあるので、
迅速な行動が大切です。
3嘔吐以外の症状が見られるか確認
猫が吐く原因が病気かそうでないかを
見極めるには、
嘔吐以外の症状が見られるか確認することも
必要です。
- 下痢
- 元気消失
- 食欲不振
- 発熱
- 体重が減少している
など、嘔吐以外の症状が伴っている場合は
なんらかの病気や異常を抱えている
可能性が大です。
特に、ゲーゲーと何度も吐いたり、
下痢や発熱を伴っている場合、
事態は急を要します。
ただちに猫を病院へ連れていき
適切な治療を受けさせてください。
また元気消失や体重減少といった、
普段から様子を観察していないと
わからない症状もあるので、
愛猫の健康チェックを習慣づけることが
大切です。
まとめ
猫は病気ではなくても
しばしば吐くことがあります。
そんなときに挙げられる原因は7つ。
- フードの早食い
- 空腹で胃液や胆汁が逆流
- 便秘
- ワクチン後の副作用
- 誤飲・誤食
- 換毛期で毛を飲み込んだ
- ストレス
それぞれの場合に即したケアを施し、
愛猫を嘔吐から解放してあげましょう。
猫が吐く原因が病気かそうでないかを
見極めるポイントは3つ。
- 猫が吐く液体の色を確認
- 猫が吐く頻度を確認
- 嘔吐以外の症状が見られるか確認
これらをチェックして
病気や異常の可能性がある場合は、
すぐに病院へ連れていってください。
場合によっては命に関わることもあるので
迅速な行動が大切です。
また猫が吐いたときの対処法については
こちらの記事がおすすめ。
実際に効果があった対処法なので
是非トライしてみてくださいね。
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