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猫の鼻はいつも濡れているの?乾いているときは病気?

健康  

お家の猫とのスキンシップと言えば
なでたり一緒にまったりしたり
というのを思い浮かべる飼い主さんは
多いかもしれません。

鼻同士をくっつけて
つんつんと「鼻キス」をするのも
スキンシップとして楽しいですよね。

そんなときに気が付くのが
猫の鼻の冷たさであったり、
濡れている感触だと思います。

そもそも猫の鼻が濡れているのは
健康なのでしょうか?
それとも病気なのでしょうか?

実は猫の鼻が濡れているのには
きちんとした理由があるのです。

きっと飼い主さんの誰もが
思ったことのある不思議について
解明すべく、調べてみました。


猫の鼻が濡れている理由5つ

ではなぜ猫の鼻は濡れているのでしょうか。

いくつか理由が言われています。

  • 味覚を敏感にするため
  • 他の猫を判別するため
  • 温度を知るため
  • 細菌を防ぐため

これらの説があります。

猫の鼻はにおいを感じ取ることが
人間よりも何倍も敏感な動物ですが、
鼻が濡れていることは、
嗅覚をより敏感にするのに
とても大切な役割を果たします

上記の3つは
猫の感覚器としての特徴が
大きく関係しています。

それだけでなく、
湿り気というのは免疫状態を
より良い状態で保つためにも
健康に大きく関係しています。

1味覚を敏感にするため

人間もそうなのですが、
味覚を感じるのは舌にある味蕾という細胞が
大きく関連しています。

猫は実は
この味覚を感じる味蕾が1000個未満で、
人間と比較してもだいぶ少ないのです。

では猫はどこで味覚を感じているかというと
嗅覚で味覚を補っているのです。

この嗅覚は
鼻が濡れているとより敏感に働き
劣った味覚を補えます。

猫はグルメな子が多く、
味にもこだわる子が多いのですが、
その味に関して鼻でにおいを
感じ取っていたのです。

よく猫のフードは
においが強いものが多いというのは、
その性質を上手く利用していたのですね。

2.他の猫を判別するため

猫は犬同様、
視覚もあまり発達している動物では
ありません。

もちろん獲物を捕獲するための
動体視力などはありますが、
個体を判別するにあたり、
視力に頼っているわけではありません

よくおしりの臭いを
かぎあっていたりするのを
見たことがありませんか?

実はにおいで
個体を判別しているのです。

猫それぞれ、
きっと人間にはわからないレベルの
臭いの違いがあり、
猫の鼻は判別できるのでしょうね。

嗅覚をより敏感にするために、
鼻の湿度は重要です。

そのわずかなにおいの違いも
鋭く判別するためには、
鼻がしっかりと濡れていて、
嗅覚の感受性が働くことが大切なのです。

3.温度を知るため

猫の鼻には
温度を感じ取るセンサーもあり、
0.5度の違いも空気の温度で
感じ取ることが出来るそうです。

この鼻にあるセンサーは、
においの感知器同様、
より敏感にするためには
湿気が必要と言われています。

猫はこの鼻のセンサーで
暑い冷たいを感じ取っているのです。

猫にとって皮膚などの温度センサーは
あまり敏感ではないこともあり、

この鼻の温度センサーは
猫が生きていくためにも
敏感である必要があり、
そのために湿気、
すなわち鼻が濡れている必要があります。

4.細菌を防ぐため

そして細菌が鼻から猫の体に
侵入するのを防ぐためにも
鼻の湿り気は必要です。

猫の鼻には呼吸をして空気を吸い込むために、
空気と一緒に害になる
細菌やウイルスの侵入口となってしまう
可能性があります。

そうならないように
猫の鼻には免疫システムがありますが、
これがきちんと働くためには湿度が欠かせず、

鼻が濡れていることは
この免疫システムが
細菌から猫の体を守るためには必要なのです。

健康のためにも鼻が濡れていることは
大切なことだったのですね。

5.交尾のため

ちょっと意外ですが
猫の交尾にも鼻が重要な役割をしています。

猫の鼻には嗅覚だけでなく
鋤鼻器と呼ばれる
フェロモンを感知する器官が備わっています。

交尾の際には、この器官で、
他の猫のフェロモンを感知し、
発情しているか否かを認識して行動します。

そのため、
猫は鼻にあるこの器官がきちんと作動しないと、
交尾が出来ません。

この鋤鼻器がきちんと作動するためにも
湿度が必要になるのです。

猫が交尾行動に移り、
自分の子孫を残すのにも
鼻が濡れていることは大きく関わっています。


猫の鼻が乾いているときは病気なの?

猫の鼻が濡れていることは
とても大切なことがわかりました。

では鼻を触ってみて乾燥していたら
病気なのでしょうか?

そんなことはありません。

この猫の鼻を濡らす謎の水分の正体は
後でお話しますが、
実はこの濡れている程度も
猫の状態によって大きく変わります。

例えば、動物病院へ行くなど
極度の緊張をしているときは
鼻水が垂れているのかと思うほど
たくさん濡れるようになったり、

逆に寝ているときなど
猫がリラックスしているときは、
鼻は乾燥気味になったりもするのです。

そのため、病気でない可能性も高いです。

ただし、どんな時もずっと乾いている場合、
何かの病気により脱水症状に陥っているなど
全身状態が良くない可能性もあるので、
その時は動物病院に相談しましょうね。

猫の鼻の湿り気は鼻水?

そしてきっと飼い主の皆さんが気になるのは、
濡れている猫の鼻の水分の正体
なのではないでしょうか。

よく、猫が緊張などして分泌量が増えた時に、
鼻水を垂らしていると
勘違いすることがありますが、
この水分の正体は鼻水とはまた違います。

猫の鼻の中には
この特殊な分泌液を分泌する細胞があり、
この分泌液によって
猫の鼻は濡れているのです。

実は鼻涙管といって
涙の管も鼻の中に開口しているので、
この分泌液だけでなく
涙によっても猫の鼻が濡れている
原因になっていることもあります。

まとめ

人間と違って
濡れている猫の鼻の仕組みについて、
いろいろなことがわかりましたね。

一見意味の無さそうな鼻の濡れですが、
猫の健康のためにも、
猫らしく生活するためにも
とても大切な役割を果たしています

きちんとしかるべき時に
濡れているのか否かは
健康のバロメーターにもなります。

乾いていたり、
ペロペロと鼻の辺りを
よく舐めて気にするときは、

逆に分泌液だけでなく
鼻水が出ているせいで
気にしている可能性もあるので、
そんなときは受診が必要です。

飼い主さんはしっかり管理できるよう、
普段のお家の猫の鼻の濡れ具合は
どの程度なのか
把握できるといいですね。


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りな

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