猫にラベンダーのアロマは危険!匂いだけでも死に至るので要注意
身近にあるもので、猫ちゃんに中毒を起こす物は
意外とたくさんあることをご存知ですか?
玉葱やチョコレートなど有名なものもありますが
ヒトには無害でも猫には中毒を起こすものは、
他にも多くあり、あまり知られていないものも
結構あります。
今回はその代表例として「ラベンダー」を
ご紹介します。
アロマなどで多用されるラベンダーですが、
ラベンダーに限らずアロマで使われる
「精油」は猫には要注意です。
この記事に書いてること♪
猫にラベンダーのアロマが危険な4つの理由
毒性については、詳しくわかっていないことが多く
個体差も大きいようですが、
ラベンダーの花の香りを嗅いだだけで、
死亡したという例もあるようです。
なぜヒトや他の動物には無害なのに、
猫には毒になってしまうのでしょう?
その理由は大きく4つあります。
1.肉食動物のため植物を消化・分解しきれないから
猫は、肝臓の代謝機能が犬や人などと、
大きく異なる点があります。
それは、解毒機構の一つグルクロン酸抱合がない
ということです。
猫は人間や犬と食性が異なり、
必ず動物性タンパクが必要な完全肉食動物です。
犬は、肉を必ずしも摂食しなくても大丈夫なので
雑食動物に分類されます。
進化の過程で完全肉食動物は
肉食に合った肝機能が残り、
不必要なグルクロン酸抱合は退化したと
言われています。
肝臓には体に有害な物質を無害な物質に変化して
体外に排出する機能がありますが、
前述のとおり猫には、この解毒機構の一つである
グルクロン酸抱合がないために、
グルクロン酸抱合で分解される一部の物質は、
他の生物に比べ、少量でも中毒を起こします。
2.フェノール類・ケトン類に敏感だから
フェノール類やケトン類は香り成分で、
アロマオイルなどには多く含まれています。
人も過剰摂取には気を付けなければいけない
物質ですが、猫はさらに敏感です。
3.ラベンダーには猫の肝臓や腎臓を壊す作用があるから
ラベンダーは、2~8時間で、異常行動、嘔吐等の
中毒症状を起こすと言われています。
その後、3日~1週間で肝臓や腎臓の組織を壊し
腎不全などを引き起こすとされています。
4.皮膚の薄さが人間の半分以下しかないから
皮膚の一番外側の層を表皮といい、
異物や菌などの侵入を防ぐ役割があります。
人はこの部分が10層以上あるのに対し、
猫の表皮は数層しかありません。
ですので、人に比べ猫は皮膚から体内に、
様々な異物を吸収してしまいやすいです。
「猫にとって安全」な精油やアロマオイルはない
特定の植物から抽出して純度100%のもののみを
精油と呼び、100~1,000倍に濃縮されています。
主に焚いてアロマテラピーとして使用されますが
極度に濃縮されているため、
舐めたり皮膚に付着すると有毒な場合があります。
これは全ての精油にあてはまり、
毒性についてはっきりわかっていないので
全部が全くダメというわけではないと思いますが
精油を舐めた・皮膚に滴下した猫が死亡した例や
毎日アロマを炊いた部屋で一緒に住んでいた猫の
肝酵素が高かった例などが報告されています。
個体差も大きく、絶対に大丈夫という精油は
特定されていません。
1.ノミダニの駆除薬やシャンプーにも配合されている可能性がある
猫専用ではない商品には気を付けてください。
元々、精油が猫に危険と言われだしたのは、
1990年代初めに、ティートゥリーという精油が
含まれているノミ防除用の商品を猫に使用した後
体調不良が多かったことがきっかけです。
猫以外の製品は、精油が含まれることがあるので
成分表示には注意してください。
2.猫を飼ったらアロママッサージは厳禁
精油の危険性がわかったのが比較的最近なので
まだ毒性については不明なことが多いです。
実際には無害なものもあるのでしょうが、
完全に安全という精油は存在しません。
ほんの少量を触っただけで死亡した例もあるので
猫にアロママッサージ等は当然厳禁ですし、
また、お家にアロマオイルがある場合は、
使用や保管方法などにも注意しましょう。
アロマのリスクについては、
こんな動画もあるのでご参考までに…
まとめ
- ラベンダーは匂いだけでも危険
- 猫が他の動物と解毒機能が異なる
- どの種類の精油でも厳密に注意が必要
ラベンダーの花の香りだけで、死亡例もあるので
要注意です。
アロマオイルだけでなく花を飾ることも
控えた方がいいでしょう。
猫は、他の動物より中毒を起こしやすく、
また植物の中毒については不明なことが多いので
どこまで大丈夫かは確定的なことは言えません。
ラベンダー以外にも危険といわれている植物は
多くあるので、お部屋に置いたりする場合は、
十分に注意する必要があります。
精油は成分が極度に濃縮されているため、
ラベンダーに限らず全ての種類が要注意です。
精油などの危険性については、
リンク先ページもご参照ください。
少し触っただけでも死亡例があるので、
保管方法などにも十分注意しましょう。
好奇心旺盛な猫は、イタズラの可能性もあるので
絶対に触れないように気を付けましょう。
猫にアロママッサージをするのは厳禁ですし、
飼い主さんが使用する場合も、
オイルが猫に付かないよう十分注意してください。
アロマテラピー(精油を焚いて香りを楽しむ)
については多くのご家庭で問題なくしている
場合が多いかと思いますが、安全性は不明です。
過敏になりすぎる必要はないですが、
避けた方が無難かもしれません。
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