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猫のお腹の柔らかいしこりは脂肪?触診で分かる病気も解説

病気  

猫のお腹を撫でていると、柔らかいしこりが
触れた。

柔らかいしこりの場合、ほとんどが
脂肪の塊だといわれていますが、
その場合はどのような感触
なのでしょうか。

しこりには、脂肪腫のほかにも
なにか病気の可能性はないのか、
飼い主さんとしては心配ですよね。

触診で分かる猫の病気には、
どのようなものがあるのでしょう。

この記事では、お腹に柔らかいしこりを
感じた場合に考えられる原因をまとめました。


猫の柔らかいお腹のしこりの正体

猫の腹部に柔らかいしこりを発見した場合、
どのような原因が考えられるのでしょうか。

ここでは、柔らかいしこりを感じた際に
考えられる病気を紹介します。

1.脂肪腫

脂肪腫とはリポーマとも呼ばれ、
脂肪組織の細胞が異常に増殖して
できる良性腫瘍です。

触った感触は柔らかいドーム状
のしこりです。

皮膚の色に異常は見られません。

良性腫瘍ですので脂肪腫そのものは
無害ですが、徐々に肥大していくことが多く、
場所によっては内臓を圧迫することで
症状が現れる場合があります。

2.リンパ節の腫れ

しこりとして多いのが
リンパ節の腫れです。

リンパ節が腫れる原因は、
感染症などの病気です。

リンパ節のしこりには、
良性と悪性があります。

悪性とは、悪性リンパ腫と
呼ばれる血液のガンです。

3.乳がん

メス猫に多く発症するガンの一種です。

猫の乳首は左右に4つずつ、
計8個存在します。

腫瘍はどの乳腺でも発生する可能性が
あります。

乳腺腫瘍にも良性と悪性があり、
悪性のものが乳ガンです。

しこりがコリコリと動く場合は良性、
筋肉や皮膚にしっかりくっついている
場合には悪性の可能性が高いとされます。

触診で分かる病気

猫の皮膚は薄いため、異常があった
場合、触診によって発見しやすい
ことも特徴です。

猫の腹部のしこりは、部位によって
様々な原因が考えられます。

ここでは、健康チェックとしても
知っておきたい、触診で分かる病気
について紹介します。

1.皮膚が硬いときは腫瘍または皮膚炎の可能性

表面上の皮膚が硬い場合には、
腫瘍や皮膚炎の可能性があります。

腫瘍には良性と悪性があり、
悪性の場合はガンになりますので、
早期治療が必要になります。

また、皮膚炎の場合には皮膚に
赤みや腫れなどが見られる場合も
あります。

ほかに、避妊をしていないメス猫の
場合は、乳腺が張っていることもあります。

2.お腹全体が膨れているときは便秘の可能性

お腹を触って硬い、張っていると感じた際には、
便秘の可能性があります。

猫は飲水量が少ないため、
便秘をしやすい傾向にあります。

そのため、便の塊が触れることが
あります。

通常の便が腸内にある場合でも
塊は触るため、猫の便の量や状態を
チェックしてみましょう。


3.膀胱部分が膨れているときは泌尿器科系の病気の可能性

尿が溜まっている場合には、
膀胱部分がポコッと出ている場合があります。

尿が溜まっているため、
硬いしこりではなく弾力性があります。

尿を出すことができない尿道閉鎖などに
かかっている場合には、膀胱の張りが
ひどいため、全体的に硬い感触がします。

猫の排尿の回数や量など
をチェックしておくと良いでしょう。

4.胃腸部分が張っているときは消化器系の病気の可能性

消化器系の上部の張りは胃、
下部は腸が関係していることがあります。

胃の場合は胃捻転や胃拡張、
腸の場合は腸閉塞などを起こしている際、
全体的に硬く張ったような感触があります。

胃捻転や腸閉塞は放って置くと
命に関わる危険性があるため、
異常があると感じた際には、
速やかに動物病院の受診が必要です。

猫のお腹がいつもと違うときは獣医師に診てもらう

猫の腹部のしこりや張りは、
病気の可能性があります。

中でも悪性リンパ腫や乳ガンなどは、
放って置くと命に関わる怖い病気です。

早期発見、早期治療が重要になります。

また、胃捻転などは発症してから
病院で処置するまでの時間が非常に
重要になります。

そのため、腹部に異常が見られた際には、
動物病院を受診して、医師に相談する
ことが大切です。

素人判断で大丈夫だと決めつけることは、
危険ですので控えるようにしてください。

まとめ

猫の腹部に触るしこりや張りには、
治療が必要となる病気の可能性もあります。

脂肪腫だと決めつけるのではなく、
万が一の病気の可能性を考え、
動物病院を受診しておくと安心です。

病気を見逃さないためには、
普段から愛猫とのスキンシップがてら
体に炎症やしこりがないか、
触診してみることが大切です。


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ライター紹介 ライター一覧

原京子

高校生の時からジャンガリアンとゴールデン計10匹と暮らしました。仕事も動物病院や動物園をはじめ、動物業界を中心に活動してきました。この経験を活かしみなさまによりよいハムスター生活の手助けができればと考えております。大好きなのはハムのクロワッサン(横になって眠っている姿)です!

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