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猫の耳垢が黒いのは病気?毎日の耳のお手入れ法についても解説

病気  

動物の耳は健康な状態であれば、
耳垢が勝手に外に出てくる仕組み
持っています。

でも、肌の環境が悪くなったりすると
それがうまくいかないことも。

猫や犬でも、いつも綺麗なのに
たまに耳が真っ黒!なんて子いますよね。

おうちの猫の耳に黒い耳垢が溜まっているとき、
どうやって対処すれば良いのでしょうか。

外耳炎は犬猫で病院に来院する原因の
1位2位を争う頻発疾患なので、
ちょっとした情報でも
知っておくと役立ちますよ♪


猫の耳垢が黒いときに考えられる2つの原因

耳の汚れは耳の中の環境が悪くなると
目立つことが多く、普段は勝手に
外に出てくれる耳垢が中に
溜まってしまうことで外耳炎が起きます。

しかし猫の耳が汚れていて、
更にその耳垢が黒いとき、きちんと適した薬
治療しないと治らないタイプの
外耳炎の可能性があります。

よくある原因を紹介しますね。

1.耳ダニに感染している

まずは耳ダニ。

ミミヒゼンダニというダニが寄生すると、
黒い耳垢が大量に溜まります。

痒みも強く、感染していると耳が出血するまで
掻きむしる子も多いです。

野良猫はこのダニに感染していることが多く、
野良猫を拾ったときなどは
ノミの他に耳ダニもチェックしましょう。

耳ダニが大量にいると、同居猫がいる場合は
その子にも感染してしまうことがあります。

新しい猫を拾ったときは、駆虫や予防が
しっかり終わるまで他の子とは
隔離しておくのがおすすめです。

2.マラセチア性外耳炎にかかっている

マラセチアはカビの一種です。

環境中に存在するカビですが、
肌のバランスが崩れていたりすると
その弱った部分に感染します。

このカビによる外耳炎の耳垢は黒く、
特徴的な色をしていることが多いです。

点耳薬にも抗真菌薬が入っているものが
ありますし、あまりに重度だと
内服薬も併用して治療することがあります。


猫の耳のお手入れ方法

猫の耳のお手入れ方法を紹介しますね。

耳も皮膚の一部なので、
外耳炎を繰り返してしまう子にとっては
スキンケアが大事なんです。

ただし耳は猫が触られるのを嫌がりやすい
場所のひとつなので、あまりにも嫌がるなら
定期的に病院でケアしたほうが
双方のストレスが少ないこともあります。

あんまりにもしつこくすると、飼い主さんが
猫に嫌われてしまうこともあります。

猫って、嫌なことをされたという記憶は
びっくりするくらい長いこと覚えてますよ。

1【毎日】濡らしたガーゼで耳の中をふき取る

耳垢の洗浄方法としては一番簡単です。

ガーゼで拭く。

肌が弱い子は毎日やると逆に肌が
荒れてしまうことがあるので、
1週間に1度でも良いかと思います。

ガーゼが無い場合には、ノンアルコールの
ウェットティッシュでも代用できます。

人間よりも皮膚が薄いので、
あまりごしごしこすると角質が
荒れてしまいます。

ちなみに、人間の角質層はラップくらいと
言われています。

1度にきれいにするのではなく、
ある程度で諦めるのが肝心ですよ。

2.【定期】市販の耳洗浄液で耳の中を洗う

これも1週間に1度くらいでOK。

毎日やってしまうと耳の環境が悪化します。

最近は市販で耳の洗浄液が売っているので、
低刺激のものを利用しましょう。

注意したいのは、
ノンアルコールのものを選ぶこと。

アルコールは脱脂作用が強く
肌を乾燥させてしまうので、
外耳炎で荒れた耳には刺激が強いです。

市販のものは早く液を揮発するために
アルコールが高濃度で配合されているものも
あるので、成分を見たり病院で相談したりして
猫にやさしいものを使ってください。

3【定期】獣医師に耳の中を診てもらう

耳は繊細な場所です。

ケアの理想は、定期的に病院でお掃除をすること。

特にアメリカンカールなど
形態的に外耳炎になりやすい品種は、
月1回でも良いので耳掃除をすることで
多少ましになることが多いです。

外耳炎を繰り返してしまう子も、
定期的に洗うことで耳の中の環境を良くして
外耳炎を予防することが期待できます。


耳掃除後のアロマオイルは猫に有毒なので注意

このような皮膚関連のケアだと、
気になるのはアロマオイル

精油にはそれぞれ効能があり、
飼い主さん自身が使って好感触なものだと
使いたくなるのも分かります。

でも、猫にはほとんどの精油が有毒

特にニキビなどに効くと言われている精油は
ダメなことが多いです。

代表格はティーツリー。

ティーツリー配合のシャンプーで
死亡例もあるため、猫のために飼い主さん自身も
この精油は使わないようにしましょう。

まとめ

猫の外耳炎について、
なんとなくつかめましたか?

 

ポイント
  • 黒い耳垢は耳ダニやマラセチアかも
  • 定期的な耳掃除は外耳炎の予防になる
  • 猫にはほとんどのアロマオイルは有毒

体質的に外耳炎になりやすい子は
確かにいるので、その子その子に合った
スキンケアをしていきましょう。

おうちでやるのが難しい場合には、
病院でやってもらうのが安心です。

爪切りや耳掃除など、日々のケアでも
飼い主さんがやるのが難しい場合には
こういうケアも病院でやってくれますよ♪


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ライター紹介 ライター一覧

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比嘉 恵

動物が好きで、小動物病院で5年間勤務していました。
今興味があるのはホリスティックと皮膚科なので、どんどん勉強していきたいです。

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