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猫の皮膚病で耳がハゲる!放っておくと聴力が低下するって本当?

病気  

愛猫の耳の毛がハゲてきた場合は、
なんらかの皮膚病を患っている可能性
高いので要注意です。

中には放置して進行してしまうと
聴力の低下につながる危険なものもあるので
飼い主さんはそれらの皮膚病への知識を
しっかり蓄えておきましょう。

そして愛猫の症状に
思い当たるものがあれば、
早めに猫を病院へ連れていくことを
おすすめします。

そこで今回は猫の耳がハゲるときに
考えられる病気について詳しく
解説していきたいと思います。

愛猫の耳がハゲて今後の病状が心配な方は
是非参考にしてくださいね。


猫の耳がはげた時に考えられる皮膚病とは?

猫の耳がハゲたときに考えられる皮膚病は
以下の3つです。

  • 耳疥癬
  • 日光性皮膚炎
  • 食物アレルギー

次からの項目でそれぞれ詳しくお伝えします。

1.耳疥癬

猫の耳がハゲたときに考えられる
皮膚病の1つが「耳疥癬」です。

耳疥癬とは、おもに外耳道の皮膚の表面に
ミミヒゼンダニという
ダニが寄生することによって起こります。

この皮膚病にかかった猫は耳をかゆがって

  • 頭を振る
  • 後ろ足で耳を引っ掻く
  • 耳をなにかにこすりつける

などします。

このため、耳の付け根の周りの毛が抜けたり、
引っかき傷ができたり、
出血することもあります。

また黒褐色の乾燥した大量の耳垢が
出ることも特徴です。

ミミヒゼンダニは伝染するので
多頭飼いの場合は、
1頭感染したらすぐに治療をする必要が
あります。

治療は耳道に溜まっている耳垢の除去し、
殺ダニ剤の外用薬を塗布してダニを駆除。

また抗炎症薬を併用してかゆみを抑えます。

点耳薬をさしている様子がこちらです。

2.日光性皮膚炎

白猫の耳先や頭部の毛が抜けて
ハゲている場合は、
日光性皮膚炎の可能性があります。

日光性皮膚炎は強い日光にさらされることで
皮膚炎になる病気で、
白い猫に多くみられます。

頭部・耳・目や口の周りの毛が抜け、
所々に赤い斑点ができ、
症状が進むと脱毛した皮膚がただれてきて
潰瘍ができることが多いです。

この皮膚炎は放置すると
皮膚ガンに進行することもあるので
大変危険です。

ガンが疑われる場合は
周囲の健康な皮膚も含めて
皮膚炎の部分の切除を行います。

なるべく猫に紫外線を浴びさせないよう、
できるだけ屋内や日陰で過ごさせるようにして
予防しましょう。

3.食物アレルギー

猫の耳がハゲる原因として、
食物アレルギーの可能性も考えられます。

目の上や額、耳の付け根の皮膚が赤くなり、
毛が薄くなったり脱毛したりします。

そのほかの症状としては

  • 下痢
  • 嘔吐
  • 全身のかゆみ
  • 発熱

など。

治療には投薬治療や
食生活の見直しが必要になりますので、
まずは病院で診察を受けさせましょう。

このほか猫から人へうつる皮膚病について
詳しく知りたい方はこちらの記事を
ご覧ください。

猫の皮膚病はうつる?知っておきたい5つの感染予防法

感染を予防する方法についても
是非参考にしてくださいね。


耳疥癬を放置すると耳血腫ができる

これまでご紹介した
耳疥癬・日光性皮膚炎・食物アレルギー、
これらはどれも適切な治療が
必要な皮膚病です。

特に耳疥癬は放置すると
耳血腫ができてしまうので要注意。

耳血腫とは耳に分布する血管が破れて
内出血を起こし、
耳が異常に膨らんだ状態になることを
指します。

耳血腫による耳の変形で聴力が低下する危険も!

耳血腫は手当が遅れたり症状がこじれると
耳介軟骨が変性して耳全体が萎縮し、
耳が引きつれたようになって
二度と元に戻らなくなってしまいます。

それによって聴力が低下するおそれもあるため
ミミヒゼンダニを駆除の上、
耳に溜まっている血液や膿を排出するなどの
治療を行いましょう。

猫の耳の脱毛や異常を見つけたらすぐに病院へ!

猫の耳の脱毛や異常を見つけたら
すぐに病院へ連れていき
適切な治療を受けさせましょう。

耳疥癬・日光性皮膚炎・食物アレルギー、
どれも早期発見が早期回復につながります。

そして脱毛や異常に
いちはやく気づくためには
日頃の健康チェックが欠かせません。

毎日愛猫と触れ合い、
体のすみずみまで観察しましょう。

まとめ

猫の耳がハゲているとき考えられる皮膚病

  • 耳疥癬
  • 日光性皮膚炎
  • 食物アレルギー

の3つです。

耳疥癬は放置すると耳血腫ができます。

耳が変形して
聴力が低下するおそれがあるので、
適切な治療が必要です。

猫の耳に脱毛や異常を見つけたら、
すぐに病院へ連れていきましょう。

猫の皮膚病の4大原因について詳しく
知りたい方はこちらの記事をどうぞ。

猫の皮膚病の原因とは!治らないのはストレスも関係してる?

ストレスがもたらす皮膚への影響に
ついても是非ご覧くださいね。

このほか猫の皮膚病対策については
こちらの記事がおすすめです。

猫の皮膚病の対策!自宅でできる5つの対処法について紹介

5つの対処法を実践し、
愛猫を皮膚病から守ってあげましょう。


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舟坂 ちよみ

猫2匹と暮らすライターです。

日々ニャンズから幸せをもらっているので、
そのお返しができるよう勉強したくて愛玩動物飼養管理士になりました。

我が家のニャンズと触れ合うことはもちろん、
猫マンガや猫映画を楽しむことも大好きです!

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