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猫の認知症は予防できる?進行を遅らせる対処法3つを紹介

病気  

猫はペットの中でも特に長生きで、
20歳前後まで生きることも
ある動物です。

飼い主にとって
愛猫が長生きしてくれることは
とても嬉しいことですよね。

しかし長生きということは
それだけに何らかの病気
になるリスクもあります。

中でも老猫になると心配なのが、
認知症です。

  • 重い病気ではなさそうだけど
    なんだか様子がおかしい。
  • 老化と共に性格が変わった。

そんな様子が見られたら
猫の認知症の可能性があります。

猫の認知症は、
飼い主が症状を理解していないと
見過ごしてしまうことがあります。

また、病気もなく
健康だと思っていたのに、
日々の生活や行動に
なんとなく変化がみられ、
実は認知症だったということもあります。

今回はそんな猫の認知症について、
症状と予防法、
進行を遅らせる対処法3つ
をご紹介します。

飼い主が認知症への理解を深め、
早めに予防や対処をしてあげましょう。


猫の認知症は完全には予防できない

人間と同じように、
残念ながら猫の認知症に、
完全な予防法と治療法はありません。

しかし認知症の原因を探り
環境などを変えてあげることで、
完全ではありませんが
予防をすることができます。

認知症の原因は
はっきりとはわかりませんが、
主に老化によるもの
極度のストレスが原因になります。

それにより
脳の萎縮などの変化や
神経伝達物質の減少
などが起こるのです。

飼い主ができる予防法としては、

  • 運動をしてストレスを減らす
  • 食事にDHA、EPA、抗酸化物質
    を含んだエサを与える
  • コミュニケーションをたくさん取り、
    日々刺激のある生活にする

などが効果的です。

猫の心とカラダに適度な刺激を与え、
積極的に関わることで、
脳を活性化させてあげる
ことが大切なのです。

猫の認知症の進行を遅らせる対処法3つ!

 

猫の認知症には
完全な治療法や特効薬もありません。

しかし原因を探り
適切な対処をしてあげることで、
症状の軽減や
進行を遅らせることができます。

ここでは

  • 薬物療法
  • 食事療法
  • ストレスの軽減

について詳しくご紹介していきますね。

1.投薬療法により認知症の症状を抑える

認知症の特効薬は存在しませんが、
脳内のドーパミン生成量を増やす
アニプリールという薬が、
認知症の軽減に効果がある
言われています。

必ずしも全ての猫の症状が
改善されるわけではありませんが、
人間の認知症などでも投薬される、
効果のあるお薬です。

また猫用の痴呆改善薬もあります。
痴呆の症状を軽減し
進行速度を遅らせてくれます。

2.抗酸化物質を含んだキャットフードを食べさせる

認知症を予防する食べ物として、
抗酸化物質を含んだ食べ物
良いと言われています。

人間用のサプリメント
としてもよく見かける、
オメガ3脂肪酸を含んだキャットフード
を与えるのがおすすめですよ。

このようなキャットフードは、
動物病院でしか
取り扱いがないことがあります。

動物病院で相談してみましょう。

3.ストレスを与えない生活をさせる

ストレスは脳内における
酸化物質の蓄積を促進する
危険性があります。

猫のとってストレスのない
環境にしてあげることで、
認知症の予防や
悪化防止にもなるのです。

愛猫の様子を観察し、
日々の生活から
ストレスを減らしてあげましょう。

具体的なストレスは
猫によって様々ですが、

  • 多頭飼い
  • 騒音や引っ越しなどの
    環境の変化
  • 新しい家族が増える
  • 運動不足
  • 叱られる

などが要因となります。

認知症のため粗相をしてしまい、
飼い主が猫を叱ってしまうことで
それが大きなストレスとなり、
さらに症状を悪化
させてしまうのです。

認知症はひどくなると
お世話が大変になり、
猫だけでなく飼い主にも
かなりの負担がかかります。

しかし
猫自身に悪気はありません。

どうか、きつく叱ったり
しないであげてくださいね。


猫の認知症の症状

 

認知症の対処法について
ご紹介してきました。

認知症は完治することはなくても、
進行を遅らせることが出来ることが
分かりましたね。

愛猫が認知症になってしまったら
少しでも軽くしてあげたいと思うのが
飼い主の気持ちですよね。

そのためには、
早期発見、早期治療が大切です。

飼い主が症状を理解し
早めに認知症に気づいて
あげることが最も重要なのです。

ここでは猫の認知症の
主な症状をご紹介します。

1.トイレの失敗が多くなる

認知症になると
トイレの場所を忘れてしまったり、
排泄のコントロールが出来なくなり、
トイレ以外の場所で
粗相をするようになります。

飼い主はお世話が大変になりますが、
猫には悪気がなく、
症状として仕方がないものです。

怒ったりすると
逆効果にもなりますので、
気をつけましょう。

2.何度も食事を食べる

さっき餌をあげたのに
また欲しがっていたり、
1度に食べる量が増えたりなど、
認知症の場合は
食欲が異常に増加する
ことがあります。

私も認知症の猫を
何度か診たことがありますが、
ほとんどの認知症の猫に
みられた症状でした。

逆に食欲不振になる場合
もありますが、
食事への変化は、
飼い主が気が付きやすい
症状の1つでしょう。

3.同じところをぐるぐる回ったりする

同じところをぐるぐる回ったり
徘徊するようにうろうろする行動。

こちらも猫の認知症に
よくみられる行動です。

始めは驚いてしまうと思います。

しかし同じところを
ぐるぐる回る行動は、
他の病気が原因の場合
もありますので、
それだけで認知症と判断するのは
難しかもしれません。

そのような行動がみられた場合
動画に撮っておくと、
病院にいったとき医師に
見せることも出来ますよ。

また猫がぐるぐる回る行動について
気になっている方は、
こちらの記事もご覧下さいね。

⇒猫が同じところをぐるぐる回る!
病気の可能性があるって本当なの?

4.人やモノに噛みつく

認知症の症状として、
性格が変わることがあります。

老化と共に
元気がなくなったり
遊ばなくなっただけと、
気が付かないことも多いのですが、

中でも大きな変化として、
飼い主を攻撃することがあります。

またちょっとしたことで怒り出し、
人や物、他の動物への攻撃性
出てきます。

時には噛み付くこともあります。

しかし猫はそれと同時に
不安や恐怖心ももっています。

決して怒鳴ったり叱ることは
しないようにしましょう。

まとめ

今回は猫の認知症に付いて
症状と予防法、
進行を遅らせる対処法3つ
をご紹介してきました。

認知症は
完治することはありませんが、
予防と進行を遅らせることはできる
ことが分かったと思います。

そのためには何よりも
早期発見、早期治療が大切です。

もし愛猫の様子に
少しでも変化がみられた場合には、
早めに動物病院に相談しましょう。

認知症になってしまっても、
飼い主が認知症というものを理解し
適切な対処をしていれば、

猫も飼い主も安心して
日々生活することができるでしょう。


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ライター紹介 ライター一覧

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ももこ

自己紹介をご覧いただきありがとうございます。

動物大好きで猫4匹と犬2匹と賑やかに暮らしています♪
専門学校にて動物のことを学び、卒業後は動物看護士として働いていました♪動物看護士、ペットトリマー、ドックトレーナー、愛玩動物飼養管理士、ホリスティックケアカウンセラーの資格を持っております。

また時間があるときには里親ボランティアなどに参加しております。いま一緒に暮らしているわんちゃんねこちゃんは皆引き取った子達です♪
学んできたことや経験を生かし、皆様に良い記事をお届けできればと思います(^-^)宜しくお願い致します。ももこ

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