猫の咳は毛玉を吐けないことが原因!?病気の可能性は?
猫は人間のように、
日常的に咳をすることがありません。
なので、猫が咳をしていたら、
猫の体の異常を示す”サイン”だと
理解しておく必要があります。
中でも、猫の咳によく見られるのが
毛玉を吐き出そうとするときに見られる
咳です。
そこで今回は、猫が咳をする原因や
病気の可能性についてご紹介したいと
思います。
この記事に書いてること♪
猫が咳をする!考えられる原因は?
猫が咳をするの原因にはアレルゲン
(アレルギー物質)や様々な病気によって
引き起こされることが分かっています。
中でも猫に多いのは、毛玉を吐こうとして
咳をすることです。
では、詳しい原因を見ていきましょう。
毛玉はうまく吐くことができないのも理由のひとつ
猫はキレイ好きで毎日のように、自慢の舌で
毛づくろいをします。
毛づくろいで毛を飲み込んでしまうことも、
猫にとっては日常茶飯事のこと。
飲み込んでしまった毛玉は、
自ら吐き出すことですら、
猫にとっては朝めし前です!
猫の毛玉を吐く様子を動画で
確認しておきましょう。
食事中には観ないことを
おすすめします!
とは言え、中にはうまく毛玉を吐くことが
できない猫もいます。
そんなとき、猫はお腹に入った毛玉を
必死に吐き出そうと咳をするのです。
お腹に毛玉が溜まってしまうと、
「毛球症」を引き起こしてしまうので、
注意が必要です。
毛球症になったらどうすればいいの?
毛球症かもしれないと思ったら、
まずは動物病院で診察を
受けましょう。
早い段階で発見できれば、
毛球除去剤で猫に負担が少ない
治療で済みます。
でも、重症の場合は、
外科手術を行って毛玉を取り除く
必要があります。
猫に負担がかかるのは明らかな
ことです。
日頃から、こまめなブラッシングや
毛玉の排出を促す食物繊維が豊富に
含まれているフードを与えて、
毛球症を防ぎましょう!
咳にも様々な種類がある!
猫の咳に様々な種類があることを
知っていますか?
では、どんな種類の咳があって、
どんな病気の可能性があるのか
表で確認してみましょう!
ケホッケホッ | ・毛球症 |
ゼーゼー (苦しそうな音が混じる) |
・感染症 ・心臓病 ・肺の病気 |
ケーケー(乾いた咳) | ・咽頭炎 ・気管支炎 ・心臓病 |
ヒーヒー(弱々しい咳) | ・肺炎 |
ゼエゼエ(湿った咳) | ・重度の肺炎 ・肺水腫(肺に水が溜まる) ・膿胸(胸に膿が溜まる) ・ガン |
グーグー | ・逆くしゃみ |
猫が咳をする際は、咳の音にも
注目したいですね!
もしかしたら、その咳は猫の風邪かも
しれません!
そんなときは、こちらの記事がおすすめ!
⇒”猫の風邪はうつる?くしゃみや咳の症状で感染する可能性は?”
むせるような咳は喘息などの病気?
咳は咳でも、猫がむせるように咳を
繰り返す場合、注意が必要です!
なぜなら、「慢性喘息性気管支炎」の
可能性があるからです。
では、「慢性喘息性気管支炎」について
見ていきましょう。
慢性喘息性気管支炎ってどんな病気?
猫の喘息と言われる
「慢性喘息性気管支炎」は長期間、
咳が続く特徴的な病気です。
突然「ゼーゼー」と咳をする症状が
見られるようになります。
喘息のときの咳を動画で確認して
みましょう!
喘息と言っても、軽い症状から
運動することや食べることすら
辛くなる重い症状まであります。
重症化した場合、呼吸困難や
チアノーゼ(唇や舌が紫色に変わり
酸欠状態を示す反応)が見られます。
喘息は、ほこりや花粉、食べ物、
薬物などが原因で引き起こされます。
連続した咳の場合はどう対処するべき?
猫が連続した咳をする場合、
どんな対処をすれば良いのでしょうか?
では、喘息の治療法と自宅で
気をつけることをご紹介します。
喘息の治療法
喘息の治療には、原因を見極めて
その原因に合った治療を行うことが
重要です。
ただ、猫の場合、その原因を
見極めること自体が非常に難しいのです。
確実な原因が見当たらない場合、
ステロイドによる抗炎症療法が行われます。
症状が治まってきたら、
副作用を軽減するためにステロイドの量を
徐々に減らしていきます。
重症で呼吸困難になりそうなほど
激しい咳の場合は、酸素吸入が行われます。
ステロイドの副作用については、
こちらの記事で詳しく紹介しています!
⇒”猫の咳にステロイドはやっぱり心配?治療に役立つ5つの知識”
自宅で気をつけること
重症の場合を除いて、猫の喘息は自宅療養と
なることが多いです。
そのため、猫が落ち着いて療養できる環境を
整えてあげる必要があります。
- 部屋を清潔に保つ
- 猫の症状を悪化させる刺激物は置かない
- 部屋の温度や湿度に注意する
- 猫が興奮しないように落ち着かせる
- 感染症予防にワクチン接種を行う
とくに気をつけたいのは室内環境です。
気温が高すぎたり逆に低すぎる、
空気が乾燥していたり、逆に湿度が高すぎる
環境は猫の症状を悪化させることになって
しまいます。
猫が快適に過ごせる温度は18~28℃、
湿度は40~60%と言われています。
室内環境を整えて、愛猫が過ごしやすい
環境を確保してあげましょう。
また、治療の基本は安静です。
落ち着きのない性格の猫の場合は、
ケージなどで安静にさせるように
しましょう!
まとめ
いかがでしたか?
毛玉が原因で咳をする場合や喘息など
連続して繰り返す咳について見てきました。
愛猫が咳をしたら、まずはどんな咳かを
見極めて、適切な治療を受けさせるように
しましょう。
また、毛球症はこまめなブラッシングや
食生活で予防することが十分可能です。
愛猫の健康のため、予防を心がけて
日々のケアをしてあげましょう!
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