猫が異常に痩せる時の原因!餌を食べない時の対処法とは?
たろくんは
少々お太り気味と言うことで・・・
確かに、愛猫の健康のバロメーターとして、
食欲の有無を確かめることは
とても重要なことですね。
そして、それと同時に、
猫ちゃんが痩せてきてはいないかなど、
体型をチェックすることも
大切なことなのです!
一言で“痩せる”と言っても、
“急激に痩せた”
“食欲はあるのに痩せてきた”
“元気も食欲もなく痩せてきた”
このように、
どのように痩せてきたのかでも
原因は全く異なるようです。
いずれにせよ、
猫にとって“異常に痩せる”と言うのは
何か病気のサインとして
受け取った方が良さそうですね・・・
もう“歳だから痩せてきたのね”と
軽く受け流していると、
後に、深刻な病気に気付くケースも
あるそうですよ。
なので、痩せてきた現象においては
自己判断は避けて下さいね。
それでは、今回は
猫が痩せてしまう時の原因や病気について
一緒に確認していきましょう!
そして、餌を食べない時の対処法も
まとめてお話していきますよ。
この記事に書いてること♪
猫が異常に痩せる時の考えられる原因は?
痩せる原因として考えられることは、
主に、栄養失調、長引く下痢や嘔吐、
発熱による体力消耗など
様々なことが挙げられています。
このように、痩せる現象以外にも
他の症状を示していることも
あるのかもしれません。
なので、痩せると言う症状に合わせて、
どんな症状を併発しているのか?を
見極めることもとても重要ですね。
そして、もし何か心当たりがあれば、
その症状の根本的な原因を
探る必要があるのです!
例えば、食欲不振や下痢などの
症状が見られた時に、
ストレスが原因だと考えられる場合は
ストレスの軽減をしていくことで
症状が改善されることもあるでしょう。
猫は環境の変化には
非常にデリケートな生き物ですから、
引っ越しなども
大きなストレスを与えてしまいます。
ストレス軽減や、
引っ越しの際のアドバイスとして
おすすめの記事です。
参考にご覧下さい!
”猫がストレスで自傷行為!気持ちを和らげる3つの方法とは?”へ移動する
また、食事のバランスが影響して
栄養失調を起こしている場合は、
フードが合っていない可能性も考慮して、
獣医師に相談を持ち掛けてみるなど
原因に合わせて対処していきましょうね!
しかし、冒頭でも説明したように
痩せると言う症状の原因を
独断で決め付けないようにして下さい。
コレと言った症状がなくても、
最近痩せてきたと感じる時は
病気が隠れているケースも多いのです。
それでは、続いて
痩せた時、体重が減少した時に
考えられる病気とは何かを
一緒に確認していきましょう!
次でご紹介することは、
- 食欲が低下して痩せてきた
- 食欲があるのに痩せてきた
それぞれの状況によって、
可能性のある病気は異なるようなので
解説も交えてお伝えしていきますね。
異常に痩せるのは病気の可能性はあるの?
ここでは、異常に痩せる時の原因として
考えられる代表的な病気を
お話していきましょう。
◇食欲低下により痩せてきた◇
食欲が低下し痩せてきた時に
考えられる主な原因は、
・腎不全
・腫瘍
・口腔内疾患
などが挙げられます。
それでは、それぞれの病気の特徴を
簡単に説明していきましょう!
腎不全
猫は、腎臓機能を支えるネフロン総数が
他の動物に比べると少ないため、
元々腎臓は強い方ではありません。
そのためか、10歳を越える頃から
特に発症率の高い病気として
知られていますね。
腎不全とは、簡単に説明すると、
腎臓のろ過機能が低下し、
体内に老廃物を溜め込んでしまうことで
様々な症状を引き起こす病気です。
また、
腎臓の機能はろ過するだけではなく、
血液中のミネラルバランスや、
体内の水分調節を行うなど、
とにかくよく働く臓器のようですね!
慢性腎不全は長い期間を経て、
ゆっくりと腎臓が破壊されていき、
機能の75%を失って
やっと症状が出てくると言われています。
初期症状では
多飲多尿だけが手掛りとなりますが、
腎不全になると、食欲不振に陥り、
症状が進行するにつれて
急激に痩せていくこともあるでしょう。
他の症状として、
嘔吐などが目立つようになる頃には
既に腎不全末期と言われることも
珍しくはありません・・・
一度破壊された腎機能は
再生することはなく、進行を遅らせ、
どれだけ現状維持が出来るのかが
治療の目的となります。
何よりも早期発見が
延命に繋がるのでしょう。
痩せていく原因が腎不全ではなくても、
歳を重ねれば、身体の様々な部分が
衰えていくものです。
もし愛猫に少しでも異変を感じたら、
迷わず病院へ連れて行きましょう!
腫瘍
腫瘍・・・つまりガンです。
犬の皮膚に出来る腫瘍は
40%の確立で悪性なのに対し、
猫の皮膚に出来る腫瘍は、
80%の確立で
“悪性”と診断されるそうです。
猫の腫瘍は、
より警戒するべき病気なのです。
10歳を過ぎる頃から
ガンの発症率は上がるそうなので、
少しでも体調がおかしいなと思ったら
病院での診断をおすすめします。
ガンと言っても種類は様々ですが、
症状は顕著に
現れるのではないでしょうか。
食欲不振や痩せる、体重減少はもちろん、
元気がない、嘔吐や下痢などの
他の症状も認められるでしょう。
想像の通り、完治することは
難しいかもしれませんが、
早期発見、早期治療を施すことで、
余命は大きく変わっていくと思います!
シニア期に差し掛かってきたら
定期的な健康診断で、
早期発見に努めていきましょう。
口腔内疾患
猫の口腔内の病気として、
代表的なものは、
口内炎や歯周病などです。
歯周病とは、歯肉炎、歯周炎、歯槽膿漏の
3段階に分けられているようです。
歯肉炎を気付かずに放置してしまうと、
歯周炎、そして歯槽膿漏へと
進行してしまいます。
歯槽膿漏まで進行してしまうと、
歯茎の歯の溝などが膿んでしまい、
やがて歯茎は下がり、
歯の根っこが剥き出しになり、
そのまま歯が抜けてしまうことも
あるでしょう。
歯周病は口腔内だけに留まらず、
歯茎から侵入した細菌が血流に乗って、
他の臓器にも悪影響を及ぼす可能性も
あるそうです!
なかなか口の中を見る機会もなく、
歯肉炎の時点で異変に気付くのも
難しいかもしれませんが、
口の中に不快感を感じて
食欲が落ちていたり、
痛がる素振りを見せていたら
病院へ連れて行きましょう。
食欲不振が続けば
当然痩せて体重も落ちていきます。
極端に言ってしまうと、口腔内疾患を
放置し続ければ、食事を嫌がり
そのまま餓死してしまいます。
口内炎では、歯茎だけではなく
お口の中のあらゆる箇所に
炎症を起こしていることもあります。
そのため、猫は口内炎を
とても痛がるそうですね・・・
食欲不振などの症状に気付いたら、
このような口腔内の異常も
十分に考えられるでしょう。
出典:http://www.aries-ah.com/info/#a01
口内炎を画像で確認してみると、
全体的に炎症を起こしているような
感じですね・・・
痛がるのも無理ありません。
口内炎の時の対処法は
こちらの記事を参考にどうぞ。
”猫の口内炎で食事をしない時の対処法は?はちみつは効くの?”へ移動する
お口の健康チェックとして、
こちらの記事も参考にご覧下さい。
”猫の舌に黒い斑点がある!病気とそうでない場合の違いとは?”へ移動する
◇食欲はあるのに痩せている◇
食欲はあるのに痩せてきた時に
考えられる主な原因は、
・甲状腺機能亢進症
・糖尿病
・寄生虫
などが挙げられます。
続けてそれぞれの病気の特徴を
簡単に説明していきましょう。
甲状腺機能亢進症
甲状腺機能亢進症とは、
甲状腺に異常が起こり、
甲状腺ホルモンが
過剰に分泌されてしまう病気です。
こうなると、
血圧や心拍数、代謝や体温、
消化器機能などに
乱れが生じてしまうのです。
この病気は
シニア期に発症しやすいもので、
高齢期に入っているのに、食欲旺盛で、
病気を感じさせないくらいに
活発になったり、攻撃的になったり、
大きな声で鳴くようになったり
落ち着きのない行動が見られるようです。
多飲多尿も
よく見られる症状のようですね。
それなのに、“体重は落ち痩せてくる”
甲状腺機能亢進の初期症状としては
これこそが大きな特徴と言えます。
しかし、症状が進むにつれて
次第に食欲も低下し
全身の様々な臓器にも
悪影響を及ぼすもので、命の危険性も伴う
とても恐ろしい病気です!
病気のようには感じないため、
見逃しがちな症状ばかりですが、
8歳を過ぎる頃からは
気を付けたい病気と言えますね。
早期発見、早期治療をすることで
症状を抑えることは出来るので、
早期発見を心掛けていきましょう。
糖尿病
糖尿病とは、ホルモンの一種である
インスリンの働きが低下することで、
血液中の糖を
体に吸収出来なくなる病気です。
こうなると、高血糖を引き起こし、
体中に溜まった糖を腎臓から排出するので
糖尿になってしまうのです。
症状として、多飲多尿に加え、
食べる量は増えているが体重が減少し
“急激に痩せてくる”と言うのが主で、
糖尿病の典型的な症状だとされています!
糖も重要なエネルギー源と
しているものですが、
体内に吸収されなくなることで
エネルギーが不足してしまいます。
すると、そのエネルギーを補うために
脂肪を分解する働きが生まれます。
“食べているのに痩せる”と言う症状は
これが原因で起こるようですね。
特に肥満の猫での糖尿病発症率は、
4倍にもなるそうなので、
肥満にさせないよう
日頃からの食事管理が
予防に繋がるでしょう。
糖尿病は、インスリン注射などで
血糖値をコントロールし、
長期的に治療をしていかなければ
なりません。
“食べる量は増えたのにむしろ痩せる”
このような場合は、
糖尿病が疑われますので注意しましょう。
寄生虫
猫に寄生する虫は
たくさんいるかもしれませんが、
今回は“猫回虫症”について
お話しましょう。
この回虫に寄生された猫の便には
虫卵が含まれていて、
何らかの形で口にしてしまうことで
感染する寄生虫です。
回虫に寄生されると、
猫が摂取した栄養分を
そのまま奪い取ってしまうため、
猫は、食べているのに痩る
と言う現象が起きてしまうのです。
他にも、嘔吐や下痢、毛艶が悪くなる
などの症状が見られるでしょう。
もし、寄生虫が疑われる場合、
速やかに病院へ行きましょう。
駆虫薬の投与などで様子を見ながら
寄生虫の駆除をしていきましょう!
そうですね!
はな&たろちゃんの言う通り、
日頃から猫ちゃんと
スキンシップをとりながら、
毛艶や痩せていないかなどの変化に
すぐに気付けるのがベストです!
ちなみに問題のない痩せ方は、
夏の食欲低下や
ダイエットの体重減少などです。
何をしている訳でもないのに、
“突然急激に痩せ始めた・・・”
そんな時はすぐに病院で
診察してもらいましょうね。
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