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猫の匂い袋が破裂!出血したときの対処法とは?

健康  

普段あまり見ない猫のおしりですが、
いつもと違う匂いがするので
見てみたら出血が!

怪我?下痢?この血はどこから!?
この匂いは何!?と
パニックになりがちですが、
実はこのトラブル、犬や猫にありがちな
肛門嚢の破裂というものなのです。

猫のおしりに匂いの出る袋があって、
それが破裂してしまった時に
このように変わった匂いと出血が見られます。

ではこのようなトラブルになってしまった時、
飼い主さんはどうしたら良いのか
対処法についてご紹介します。


猫の匂い袋とは?

まずはあまり知られていない、
匂い袋の存在についてご紹介しましょう。

匂い袋の正式名称は肛門嚢と言います。

犬や猫の肛門を中心に
四時と八時の位置についており、
独特の臭いの肛門腺液を溜めます

犬は定期的に絞ることで有名ですが、
猫は興奮した時や排便の際に
自然に排出されることが多く、
絞る習慣もあまりないので、
知らない飼い主さんも多いかもしれません。

よく猫同士が
おしりの臭いをかぎあっているのを
見たことがある方も多いと思いますが、
この肛門腺液の臭いを
かぎあっているのです。

猫の匂い袋が破裂して出血したときの対処法とは?

普段は絞る必要のない
猫の肛門腺ですが、炎症が起こったり、
肛門腺の液の質が変わることがあり、
その場合、匂い袋は
破裂してしまうことがあります。

破裂が起こると、まず、
おしりに違和感があるので
猫は自分のおしりをしきりに
気にするしぐさをするでしょう。

猫がおしりをなめようとしていたり、
おしりを床にこすりつけるような
しぐさをしていたら要注意です。

そして、破裂した匂い袋の中の液は
おしりの付近の毛に付着するので、
独特の匂いがします。

少し甘いような、
生臭いような匂いという表現を
される飼い主さんが多いですが、
匂いはその子によって個体差があり、
必ずしもそうとは限りません。

普段嗅いだことのない
匂いなのであれば可能性は高いので、
疑った方が良いかもしれません。

そしておしりをチェックしましょう。

このあとに飼い主さんが
行なわなければならないことは主に3つ

  • 止血を行なう
  • おしりをなめないようエリザベスカラーを付ける
  • 病院へ連れていく

です。

慌てずに行なえるよう
覚えておきましょう

1.止血を行う

まず猫のおしりの匂い袋の
破裂している場所を確認しましょう。

一人では、暴れてしまう可能性があるので、
抱っこする人と処置をする人の
二人用意できると理想的です。

匂い袋の破裂が確認できたら、
出血が起こっているため、
止血をしなければなりません。

猫を抱っこしてもらった状態で
綺麗なティッシュやガーゼなどで
しっかりと押さえ、止血しましょう。

嫌がって興奮したりすると、
またじんわりと出血してくる
可能性がありますが、
ある程度止まってくれたら大丈夫です。

2.お尻を舐めないようエリザベスカラーを付ける

そして次のステップが
おしりを舐めないようにすることです。

猫は違和感や痛みなどで
気になる場所があると
ずっと舐め続けてしまう性質を持っています。

また、猫の舌の表面はざらついていて、
硬いので、ずっと舐めていると、
さらに皮膚を削ってしまい
出血してしまいます

破裂した匂い袋の部分は
さらに柔らかくなっているので、
簡単に裂けて出血してしまうでしょう。

匂い袋の部分は
体のやわらかい猫ならば
すぐに顔が届いてしまうので、
エリザベスカラーをつけましょう

エリザベスカラーは病院だけでなく、
ペットショップなどでも購入可能です。

一つ持っていると便利ですね。

市販のものが見つからなかった場合は
こんなもので代用できるようです。

⇒猫のエリザベスカラーは代用できる?ある物で手作りする方法は?

よろしければ参考にしてみてくださいね。

3.病院へ連れていく

そして猫を動物病院へ連れて行きます。

お家である程度の応急処置は出来ても、
そのままにしていては感染が起こったり、
悪化してしまう可能性があります。

きちんと病院へ連れて行きましょう。

猫のおしりから普段嗅がないような匂いがして、
破裂が確認できたら、
お家での処置と同時進行で
病院へ連絡しておくと、

その後連れて行った際に診察が
スムーズな可能性が高いです。

匂い袋の破裂の場合、
そこから感染などが起こり、
また破れてしまう恐れがあるので、
縫合はしないことが多いですが、

消毒をしたうえで、
傷口の治りをよくするクリームなどを
塗布する治療や抗生剤の投与を行ないます。


猫の匂い袋を破裂させないための予防法とは?

処置や状態を聞くだけで、
痛そうで大変なことになりそうな
匂い袋の破裂ですが、
予防する方法はあるのでしょうか。

実は、猫は匂い袋は
基本的には絞らなくても、
匂い液を排便などと一緒に
自分で排出できるので
破裂してしまうことはありません。

排便や興奮して
肛門付近の筋肉が収縮したりすると
液が自然と出てくるので
おそらく匂いでわかることが多いです。

しかし、液の状態や
開口部分の状態によって
出にくくなってしまったり、
匂い袋がパンパンにたまってしまいます。

予防するには

  • 肛門嚢を刺激して分泌物を定期的に出す
  • 肥満にならないよう適度な運動をさせる

の方法が有効です。

1.肛門嚢(こうもんのう)を刺激して分泌物を定期的に出す

肛門嚢を刺激してあげることは、
犬の飼い主さんにとっては
肛門絞りといってメジャーな処置です。

猫の肛門の4時と8時の位置にある肛門嚢を
指で押してあげることによって、
肛門腺液を排出します。

飼い主さんも慣れてくれば
お家で行なうことも可能ですが、
慣れるまでは難しいかもしれません。

おしりから嗅ぎなれない匂いがしてきたり、
おしりをしきりになめる、
こするなどの行動が見られたら
溜まってきたサインかもしれませんので、

動物病院に猫を連れて行き
絞ってもらうようにしましょう。

2.肥満にならないよう適度な運動をさせる

猫が肥満になり、
脂肪が匂い液の出るところを
ふさいでしまったり、出にくくしてしまうと、
より破裂の可能性が高まります。

それだけでなく、体質により、
匂い液が脂肪などでドロッとした
出にくい性質になってしまうこともあり、
こちらも破裂のリスクが高まります。

基本的に猫は肛門絞りの必要のない
動物ではありますが、
ちょっと太りすぎかもしれない・・・と
思い当たるところのある飼い主さんは

予防のためにも、定期的に動物病院へ通い、
匂い液が溜まり過ぎていないか、
チェックしてもらうと良いでしょう。

まとめ

破裂してしまうと
大変なことになってしまう肛門嚢ですが、

知識として肛門嚢の存在や
破裂のリスク・対処法について
持っているだけでも落ち着いて対処することが
可能となり、大事になることを防げます。

基本的に猫は
あまり肛門腺絞りが必要ない子達が
多いですが、生活習慣などによっては
肛門腺絞りが必須な体に
なってしまうこともあります。

お家の猫の
匂い液事情はどうなっているのか、
飼い主さんではわかりきれない部分も
あると思うので、

定期的に動物病院で
チェックしてみても良いかも
しれませんね。

普段から破裂しないよう
予防することも大切ですが、

もし破裂してしまった時に
冷静に行動できるよう
対処法についても覚えておけると
良いでしょう。


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りな

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