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猫がグルーミング中に噛むのは痒いから?理由や病気の可能性についても

病気  

愛猫がいつものようにグルーミングを
していると思ったら、
急にガジガジ噛みだした…!!

なんて光景を見たこともある人も
いるのではないでしょうか?

私の愛猫も、グルーミング中
たまに肉球をペロペロ舐めた後に
指の間を「それ、痛くない⁈」
ってくらいの勢いで
ガジガジ噛みだすことが
たまにあります。

たまにならば「痒いのかな?」
くらいで済みますが、あまりにも
頻繁に噛でいたら、何かの病気なのでは
ないかと心配になってしまいますよね。

今回は猫がグルーミング中に噛む場合の
理由と、病気の可能性について
説明したいと思います。

「うちの子、そういえばよく噛んでるかも…」
って方はぜひ参考にしてみて下さいね。


猫がグルーミング中に噛む理由3つ

猫がグルーミング中に噛む場合、
主な理由は以下の3つです。

猫がグルーミング中に噛む理由

1.舐めている間に痒くなったから
2.皮膚に発疹や傷ができて気になっている
3.ストレスで自傷行為をしている

たまになら心配はありませんが、
あまりにも頻繁に噛んでいたら
病気の可能性もあるので、
一度病院でチェックしてもらうことを
お勧めします。

それでは各項目を順番に見ていきましょう。

1.舐めている間に痒くなったから

最初の理由として考えられるのが
舐めている間に痒くなって
ちょっと噛んでみた」という場合です。

私たち人間でも、たまに皮膚が少し
痒くなって掻く時はありますよね。

グルーミング中は猫が毛をなめる
事によって、体の血行も良くなるので
その影響で少し痒くなることも良くあります。

そのため、たまに噛む程度なら
心配はいりません。

2.皮膚に発疹や傷ができて気になっている

次に考えられる理由として、
皮膚に発疹や傷ができて気になっている
という場合です。

この場合は治療が必要な場合もあるので
要注意です。

もし頻繁に噛んでいるようなら、
皮膚をチェックしてみましょう。

赤くなってただれていたり、
発疹ができている、
傷ができている場合は
病気の可能性もあるので
病院へ連れていく必要があります。

アレルギーなどの理由で痒くて
噛んでいる場合は、噛みすぎが
原因で傷を作ってしまったり、
放置しておくとそこから細菌が入り
化膿してしまう場合もあります。

もし目立った異常が見られなくても
頻繁に噛んでいるなら、早めに
獣医さんに相談しましょう。

3.ストレスで自傷行為をしている

そして3つ目の理由として考えられるのが
ストレスによる自傷行為です。

猫は体を清潔に保つ以外にも
ストレスを感じている時、
気持ちを落ち着かせるために
グルーミングをします。

過剰にグルーミングをしている
時はこのストレスを感じている場合も
多いのですが、その延長線上に
噛んで自分を傷つけてしまう
自傷行為に走ってしまう子もいます。

上述したように、噛んで傷ができてしまった
場合、治療しないと化膿してしまう場合も
あります。

ストレスが原因の場合、引っ越しや
家族が増えたなどの原因が明らかな
場合もあれば、原因不明の場合もあります。

あまりに自傷行為がひどい場合は
精神安定剤のような薬が処方される場合も
ありますので、気になる場合は早めに
病院に連れていきましょう。


猫がグルーミング中に噛むときに考えられる病気

猫がグルーミング中に噛むときに
考えられる病気は主に以下の3つです。

グルーミング中に噛むときに考えられる病気

1.ノミアレルギー性皮膚炎
2.ツメダニ症
3.食物アレルギー

これらの病気になると
痒みが強いために猫は
過剰にグルーミングをしたり
噛むようになります。

どうしようもできない痒みは
人間でもとても辛いですよね。

早期発見のためにも
猫が過剰にグルーミングをしている
場合や、頻繁に噛んでいる様子が
見られたら早めに病院へ連れていきましょう。

それでは順番に見ていきたいと
思います。

1.ノミアレルギー性皮膚炎

ノミアレルギーを持つ猫は、
ノミの唾液中のタンパク質に反応して
アレルギー性皮膚炎を起こします。

通常、ノミが寄生しただけでも
痒みを伴いますが、
ノミアレルギー皮膚炎の場合には、
さらに強い痒みを伴います。

そのため、猫は過剰に
グルーミングをしたり
噛んだりするようになります。

背中に脱毛や発疹があり、異常に
痒がる時はノミアレルギー性皮膚炎の
可能性があります。

2.ツメダニ症

次に考えられる病気に
ツメダニ症があります。

ツメダニ症は、その名の通り
ツメダニというダニの一種が猫に
寄生することです。

猫自身にとってかゆみはそれほど
強くありませんが、寄生された場所に
フケが大量に出ます。

寄生する場所は頭部や背中が多く、
脱毛したり、かさぶたができる
場合もあります。

ツメダニは人間にも寄生し、
人間がツメダニに刺された場合は
強い痒みを伴います。

3.食物アレルギー

3つ目に考えられる原因は
食物アレルギーです。

食物アレルギーになると
全身に強い痒みが現れたり、
胃炎によって下痢や嘔吐などの
症状が現れます。

全身の強い痒みによって体を
掻いたり噛んだりすることに
よって傷ができ、悪化すると
傷が化膿して膿んでしまったり
します。

食物アレルギーは原因となる
アレルゲンの食物を排除しない限り
改善しません。

そしてその効果が現れるのにも
最低でも6週間程度かかります。

アレルゲンとなる食物を発見し
早く症状を改善するためにも
もし猫が全身を痒がっているなら
すぐに病院で検査してもらいましょう。


猫がグルーミング中に噛む行為をやめさせる方法

グルーミング中に噛む行為を
辞めさせるためには、原因を突き止め
それにあった対処をしていくことです。

ポイントは以下の3つになります。

グルーミングを中に噛む行為をやめさせるポイント1.ノミやダニの駆除
2.ストレスの軽減
3.完全に止めさせる方法はない

病気が原因であれば治療を
進めるうちに改善がみられますが、
心理的な理由からくる行動であれば
完全にやめさせるのはとても難しく、
時間的にみても長期戦となります。

それでは順番に見ていきましょう。

1.ノミやダニの駆除

ノミやダニが原因の場合は
その痒みから噛んでいるので
徹底的に駆除することで
噛む行為も収まります。

ノミやダニに感染している場合は
その卵も猫自身についていたり
家中に散らばっているので、
完全に駆除するには時間が
かかります。

猫ちゃん本人に駆除薬を使いながら、
こまめな掃除で卵や死骸を環境から
除去していく必要があります。

 

ノミの駆除の方法については
こちらの記事を参考にしてみて下さい。

猫のノミの駆除!効果的な3つの方法とは?

効果的な3つの方法について説明してあります。

また、ダニの駆除については
こちらの記事をチェックしてみて下さい。

猫のダニ感染は市販薬で治るの?効果的な駆除方法はある?

ダニの駆除方法だけでなく、
ダニによって引き起こされる
病気なども詳しく説明してあります。

2.ストレスの軽減

ストレスが原因の場合は、
ストレスの原因を突き止める
必要があります。

先にも挙げましたが、
引っ越しや家族構成の
変化など、原因が明らかな
場合は、それなりに対応
できます。

引っ越しの場合には
安心できるスペースを
確保してあげ、徐々に新しい場所に
慣れて行ってもらうのを待つことで
徐々に噛む行為も収まるかもしれません。

家族構成の変化の場合には
いつもよりしっかりと愛猫との
時間を取ってあげるように努力
することで、改善が見られる
かもしれません。

難しいのは、原因不明の場合です。

猫は元々繊細な性格の子が多いので
「こんなことで⁈」と思うような、
思いもよらない小さなことが
ストレスになっている可能性もあります。

もし原因不明の場合の場合は、
愛猫の「安心できるスペース」が
きちんと確保できているか、
お気に入りの場所に何か変化はないか
など、考えてみましょう。

もし噛んでいる場所に傷ができてしまっている
場合などには、精神安定剤のような薬で一時的に
対処しながら様子を見ていくこともできます。

薬に抵抗がある場合には、フェリウェイという
フェロモン製剤を使う方法もあります。

猫のベッドなどに吹きかけて使うことで、
猫に安心感を与え行動を改善させるのが
目的です。

しかしこちらは効果が出るまでに時間が
かかる場合も多く、すでに傷ができている
ほどの猫ちゃんには薬と並行して使う必要が
あります。

その他にも状況によって対処は異なるので
傷が悪化する前に、早めに獣医さんに
相談してみましょう。


3.完全に止めさせる方法はない

残念ながら、心理的な理由で
自傷行為に走ってしまって
いる場合には、完全にその行動を
やめさせる事は非常に難しい
考えなければなりません。

状況は少し違いますが、
私にもストレスでトイレ以外の
場所におしっこをしてしまう
猫がいます。

その猫はその問題行動が原因で
捨てられそうになっているのを
私が保護したので、なんとか
問題を改善しようとしたのですが、
今でも何か気にいらないことがあると
決まった場所におしっこをしてしまいます。

最初は私もその行動に参っていたのですが、
6年経った今では、慣れてしまったのもあり
おしっこをされるたびに
「あれが気に入らなかったのかな」
などと原因が大体分かるようになりました。

自身を噛むなどの自傷行為の場合は
見ている飼い主のほうも辛いですし
なんとか辞めさせてあげたいと
思うかもしれませんが、それは
その子の表現の仕方でもあります。

獣医師と相談しながら愛猫に合った
ストレスを軽減する方法を見つけ、
その行動と上手く付き合っていく
のも解決策の一つです。

まとめ

以上が猫がグルーミング中に噛む理由と
病気の可能性、解決策についてでした。

猫がグルーミング中に噛む理由は
ノミやダニの寄生によっての痒さや
アレルギーなどの病気の痒さからの場合と、
ストレスによる自傷行為の場合があります。

寄生虫や病気が原因で噛む場合は、
治療すれば自然と噛まないように
なりますが、ストレスが原因の場合は
完全にその行動をやめさせるのが
難しい場合が多くあります。

いずれの場合も、噛む行動をやめさせるには
原因を突き止めることが第一であり、
もし同じ場所を噛みすぎて出血しているなど
傷ができてしまった場合には化膿して
炎症を起こしてしまったり
その傷口から感染症にかかったりしてしまう
恐れもあります。

あまりに頻繁に噛んでいるようなら
早めに病院へ連れていきましょう。

 

今回はグルーミング中に噛むという
過剰グルーミングのお話でしたが、
こちらの記事では反対に猫がグルーミングをしない
理由について説明してあります。

猫がグルーミングをしない!毛づくろいをしない理由とは!?

グルーミングをしない猫ちゃんには
一体どんな理由があるのか、
ぜひチェックしてみて下さいね。


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森乃 きりん

小さいころから動物に囲まれて育ち
動物なしでは生きられません!
大学は海外の野生動物学を専攻し、
動物看護士の資格を持っています。
動物関係の職場で6年間勤務し、
現在は2児、4匹の猫、2匹の犬、
ニワトリ、アヒル、金魚と共に
田舎暮らしをしています。
皆さんの役に立つ記事を書いていきたいと思いますので
どうぞよろしくお願いします。

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