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猫が口呼吸するのは鼻づまりが原因?試したい5つの対処法を紹介       

健康  

「愛猫が口呼吸をしていて苦しそう….」

普段は口呼吸なんてしない猫が
苦しそうに口呼吸をしている姿を見たら

鼻づまりなのか、それとも何か他の病気が
原因なのか分からず、
心配になってしまいますよね。

人間でも鼻づまりになると
口呼吸になり、とても苦しいですが
猫の場合は口呼吸の原因は
単純に鼻詰まりだけではない
こともあります。

深刻な病気が原因の場合も
あり、放置していると
命の危険に関わる場合
あるので注意が必要です。

今回は猫が口呼吸をしている場合の
原因と、5つの対処法をご紹介するので
ぜひ参考にしてみて下さいね。


猫は鼻呼吸が基本!口呼吸するときの原因4つ

私たち人間では健康な状態であっても
口呼吸をしている人も多いですが、
猫は基本的に鼻呼吸のみをする
動物です。

そのため、猫が口呼吸をしている場合は
何か異常がある時です。

主な原因としては以下の4つに
分けられます。

猫が口呼吸をする時の原因

1.鼻づまり

2.肺や心臓に異常がある

3.熱中症にかかっている

4.興奮やストレス

病気が原因で口呼吸になっている
場合には、呼吸困難のような状態
になっていることが考えられるので
至急に病院へ連れていく必要が
あります。

それではそれぞれ順番に
見ていきましょう。

1.鼻づまり

最初に考えられる原因は鼻づまりです。

鼻づまりの時は、呼吸をするたびに
「グーグー」と音をたてることもあります。

鼻がつまって匂いが分からなくなるため、
食欲不振になって、元気がなくなる事も
多くあります。

寝ている時にいびきをかくように
なるのも、鼻づまりのサインです。

鼻づまりには様々な原因が考えられますが
異物が入っている場合と、
病気の場合があります。

異物が入っている場合には
病院で取り除いてもらえば治りますが
病気の場合には悪化する前に
早急に治療を始める必要があります。

鼻づまりで考えられる病気は
以下のものがあります。

  • 鼻炎、副鼻腔炎
  • 鼻腔内腫瘍
  • 鼻咽頭ポリープ
  • 猫ウィルス性鼻気管炎(FVR)
  • 猫カリシウィルス感染症(FCI)
  • クラミジア感染症

感染症にかかっていると
多猫飼いの場合は他の猫に
移してしまう可能性も
ありますし、食欲が落ちていると
免疫力も低下し、症状がすぐに
悪化してしまう事もあります。

異常に気づいたら、できるだけ早く
病院へ連れていってあげましょう。

 

猫がフガフガと鼻を鳴らしている場合には
こちらの記事もチェックしてみて
下さい。

猫が鼻をフガフガ鳴らすのは病気のサインかも!?対処法は?

考えられる病気や、
対処法を紹介しています。

また、普段から猫のイビキが気になる場合は
こちらの記事を参考にしてみて下さい。

猫のいびきがうるさい!原因と対処法は?

イビキの原因と対処法について
説明してあります。

2.肺や心臓に異常がある

次に考えられる理由は
肺や心臓に異常がある場合です。

肺や心臓に異常があると
酸素を体内に上手く取り込むことができず
呼吸が苦しくなります。

考えられる肺の病気では

  • 肺水腫
  • 肺炎
  • 肺腫瘍

心臓の病気では

  • 肥大型心筋症

が考えられます。

この他にも猫喘息や
横隔膜ヘルニアなど、
様々な病気が原因で鼻づまりの
症状を表している可能性もあります。

いずれの場合も、肺や心臓に異常があり
口呼吸になっている場合には
呼吸困難を起こしている状態です。

歯肉や舌、耳などが青紫色になっている
場合には、チアノーゼと言い、体に酸素が不足
している証拠です。

命に関わる危険もあるので
至急に病院へ連れていきましょう。


3.熱中症にかかっている

猫は暖かい場所を好むので
熱中症にはあまりならない
イメージがあるかもしれません。

しかし、猫は人間のように
汗をかけない動物なので
風通りが悪かったり、
湿度が高いと熱中症を
起こしてしまいます。

特に肥満気味の猫ちゃんや
鼻がつぶれているエキゾチック系の
猫ちゃんは要注意です

夏の暑い日に、猫が

  • 口呼吸でハーハーと
    息をしてる
  • 体を触ると熱い
  • ぐったりしている
  • 下痢や嘔吐

などの症状が見られたら
熱中症の可能性があります。

人間でも毎年、熱中症で
命を落としてしまうケース
が見られますよね。

熱中症は急速に症状が悪化してしまう
可能性もあるので、至急に対処する
必要があります。

 

熱中症については
こちらの記事もチェックしてみて下さい。

猫の熱中症の症状とは?原因と対処法をまとめてみた

原因や対処法についてまとめてあります。

 

4.興奮やストレス

4つ目に考えられる原因は
興奮やストレスです。

この場合の口呼吸は
一時的なもので、
落ち着けばすぐに元に戻るので
心配はいりません。

子猫が夢中で遊んでいる時には
興奮して体温が上がるので、
一時的に口呼吸をして体温を下げようと
することもあります。

その場合は窓を開けたり
扇風機を回すなどして
風通りを良くして、
体温を下げる手伝いをして
あげましょう。

また、病院に連れ行くときなどは
ストレスで呼吸が荒くなり、
口呼吸になるかもしれません。

私の愛猫も病院へ連れていく時には
毎回ストレスで口呼吸になり、
よだれを垂らして、見ていてとても
可愛そうになってしまいます。

私の愛猫の場合は家に帰って来ると
すぐに元通りになるのですが、
猫ちゃんによって違いますので
元に戻るまでは注意してみてあげて下さい。

もし30分以上経っても戻らない場合や、
嘔吐など他の症状が現れたら
先にあげたように熱中症なども
考えられます。

もし体を触ると熱いなどの
症状が出ていたら、すぐに体を冷やす
対処をしてあげましょう。


猫が口呼吸をしているときに試したい5つの対処法

次に猫が口呼吸をしている時に
試してみたい、5つの対処法をご紹介します。

口呼吸の原因によって対処は異なりますが
主に以下の5つの対処法があります。

猫が口呼吸をしているときの対処法

1.エアコンなどを活用し部屋の温度を下げる

2.綿棒や脱脂綿で鼻水をとってあげる

3.興奮しているようであれば落ち着く場所に連れていき遠くから観察する

4.口呼吸している猫の舌の色を確認する

5.口呼吸している時間を確認し、30分以上続くようであれば病院へ

最初にもあげましたが、
口呼吸は猫にとって異常な行動です。

どんな場合でも、猫が口呼吸をしていたら
注意をして、すぐに対処する必要があります。

それでは順番に見ていきましょう。

1.エアコンなどを活用し部屋の温度を下げる

熱中症が原因で口呼吸をしていると
考えられる場合は、とにかく体を冷やす
ことが大切です。

窓を開けたり扇風機をかけて
風通りを良くするか、
湿度が高い時にはエアコンをかけて
気温と湿度を両方下げる必要があります。

また、体に水で濡らしたタオルを巻いて
あげたり、アイスパックで足の付け根などの
大きい血管を冷やすことも効果があります。

水分補給も大切ですが、
猫は元々、水分をあまり取らない動物なので
夏には水を入れた容器を家中のあちこちに
置いて、水を飲む機会を増やしたり、
キャットフードをウェットフードに
すると水分を多く取ることができます。

猫は思っている以上に暑さに弱い動物です。

猛暑日に家でお留守番をする場合は
できるだけエアコンをかけていったり
無理ならば家中の窓を開けていくなど
熱中症対策をしてあげることが大切です。

2.綿棒や脱脂綿で鼻水をとってあげる

鼻水が出ている場合には
綿棒や脱脂綿で鼻水をとってあげる
方法もあります。

また、人間の赤ちゃん用の
鼻水の吸引機を使う方法もあります。

しかし異物が入っている場合、
無理に取ろうとするのは危険ですし、
猫が鼻水や鼻づまりの症状を表している
場合には病気の可能性が大きいので
できるだけ早く病院へ連れていきましょう。


3.興奮しているようであれば落ち着く場所に連れていき遠くから観察する

猫が興奮していたり
ストレスで口呼吸になっている場合には
静かで落ち着く場所に
連れていってあげましょう。

心配でずっと一緒にいてあげたい
かもしれませんが、ストレスなどで
興奮状態の場合は、できるだけ
そっとしておいてあげる
必要があります。

いつもは撫でられるのが好きな
猫ちゃんであっても、ストレスを
感じているときは、それが逆効果に
なってしまうこともあります。

もし猫ちゃん自身が甘えたい気分ならば
自然に飼い主に寄って来るので、
しばらくは遠くから静かに観察して
落ち着くのを待ちましょう。

4.口呼吸している猫の舌の色を確認する

上述したように、肺や心臓に異常があり
体中に酸素が不足している場合には
猫の舌や歯茎、耳などが青紫色になる
チアノーゼという症状が出ます。

この場合の口呼吸は呼吸困難を
起こしている状態ですので
至急に病院へ連れていく必要があります。

病院へ連れ行く場合には
猫にとってストレスになり
さらに呼吸に影響するので
時間を空けるほど手遅れになって
命に関わる危険もあります。

夜間や休日でも、至急に救急病院に
連れていきましょう。

5.口呼吸している時間を確認し、30分以上続くようであれば病院へ

猫が口呼吸をしているのに
気づいた場合、目安として30分以上
続く場合であれば、病院へ連れていくことを
お勧めします。

繰り返しになりますが、
猫は基本的に口呼吸はしません。

そのため、口呼吸をしている場合は
いずれの場合も何か異常がある場合です。

病気の場合は特に、長く放置すればするほど
症状が悪化して手遅れになることもあるので
できるだけ早く病院へ連れていきましょう。

まとめ

以上が猫が口呼吸をしている場合に
考えられる原因と対処法についてでした。

猫が口呼吸をしている場合は

  • 鼻づまりや
  • 肺や心臓の病気
  • 熱中症
  • 興奮やストレス

などが原因として考えられます。

猫は基本的に口呼吸をしない動物なので
口呼吸をしている時は注意が必要であり、
早急に対処する必要があります。

放置してしまうと突然症状が悪化して
しまったり、手遅れになり命の危険に
関わることもあります。

30分を目安に改善が
見られない場合には、
至急に病院へ連れていきましょう。


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ライター紹介 ライター一覧

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森乃 きりん

小さいころから動物に囲まれて育ち
動物なしでは生きられません!
大学は海外の野生動物学を専攻し、
動物看護士の資格を持っています。
動物関係の職場で6年間勤務し、
現在は2児、4匹の猫、2匹の犬、
ニワトリ、アヒル、金魚と共に
田舎暮らしをしています。
皆さんの役に立つ記事を書いていきたいと思いますので
どうぞよろしくお願いします。

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