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猫が吐く黄色い液体は胆汁?症状の見分け方と可能性のある病気とは?

猫は比較的よく吐く動物と言われています。

ですが実際に愛猫が吐いてしまうと、
共に暮らす家族としては
本当に心配で胸が痛くなりますよね。

吐いたものがフードや毛玉であれば、
今後適切なケアを施せば
健康上問題はないかと思いますが、
では「黄色い液体」の場合はどうでしょうか?

これは肝臓で生成されて十二指腸に
分泌される黄褐色の消化液「胆汁」。

猫がこの胆汁を吐く原因は
病気由来のものあれば
そうでないものもあるので、

それらを把握しておくことは
飼い主としてとても大切です。

そこで今回は
猫が黄色い液体「胆汁」を吐く原因について
詳しくお伝えしていきたいと思います。

愛猫が黄色い液体を吐いて
病気を疑っている方は参考にしてくださいね。


猫が黄色い液体を1日1回程度吐くときに考えられる理由

猫が吐く黄色い液体の正体は胆汁。

これは肝臓で生成されて十二指腸に
分泌される黄褐色の消化液のことです。

この黄色い液体「胆汁」を
猫が1日1回吐く場合、
考えられる理由は以下の3つです

  • 空腹によるもの
  • キャットフードが合わない
  • ストレスによるもの

愛猫に当てはまりそうなものはありますか?

次の項目にて詳しく解説するので
チェックしてみてください。

このほか猫が吐いたときの対処法については
こちらの記事がおすすめです。

猫が吐く時の対策!実際に効果のあった5つの対処法を紹介

実際に効果があった対処法なので
是非トライしてみてくださいね。

1.空腹によるもの

猫は空腹の時間が長いと胃液や胆汁を
嘔吐してしまうことがあります。

胃の運動の低下によって胆汁が逆流して
胃を刺激することで嘔吐をすることが原因と
考えられています。

愛猫に与えているフードの量は適正ですか?

与える時間間隔が空き過ぎていませんか?

フードの規定量や猫の体格や食欲と相談して、
少ない場合は量を増やしてあげてください。

またフードを与える時間間隔を
短く調整してあげましょう。

2.キャットフードが合わない

猫が黄色い液体を吐く原因の1つとして、
キャットフードの吐き戻しが考えられます。

この場合の黄色い液体は胆汁ではなく、
胃液にフードの色が混ざって
黄色に見えるものでしょう。

キャットフードが猫の体質に
あっていないことや、

キャットフードの原材料のどれかに
猫がアレルギー症状を起こしていることなどが
挙げられます。

フードを別にものに切り替えることで
改善できる可能性があるので
ぜひ試してみてください。

 3.ストレスによるもの

自由気ままに見える猫ですが、
実はとても繊細な生き物です。

なんらかのストレスを受けたことが原因
胃液や胆汁を吐くことがあります。

  • 引っ越した
  • 家具の置き場所を変えた
  • 家族が増減した
  • 同居猫が増減した
  • その他生活環境の変化

など思い当たることはありませんか?

猫を取り巻く環境を省みて、
ストレス要因をできるだけ
取り去ってあげてください。


猫が黄色い液体を何度も吐く場合に考えられる病気

猫が黄色い液体を何度も吐く場合、
以下の病気にかかっている可能性があります。

  • 胆汁嘔吐症候群
  • 猫パルボウィルス
  • 胃運動低下症

このほか猫が吐く原因について詳しく
知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

猫が吐く原因とは!病気の可能性もあるってホント!?

愛猫の嘔吐の原因をぜひ突き止め、
適切な対処を施してあげましょう。

1.胆汁嘔吐症候群

胆汁が胃の幽門部から逆流して
胃の粘膜を傷つけてしまう病気です。

空腹の時間が長いと
胃液や胆汁を嘔吐してしまい、
ひどい痛みに苦しむこともあります。

特に中齢から老齢の猫が発症しやすく、
黄色から緑色の液体をあけがた吐き出すことが
あります。

2.猫パルボウィルス

胆汁を嘔吐する病気は色々とありますが、
猫パルボウイルス感染症(猫汎白血球減少症)
という重い感染症もその1つ。

体力のある大人の猫が感染した場合は
症状が比較的軽く済むこともあります。

ですが生まれて間もない子猫や年老いた猫など
体力のない猫が感染すると、
数時間から数日で急速に衰弱して
死亡することも少なくありません。

  • 発熱
  • 食欲不振
  • 激しい下痢
  • 嘔吐(胆汁を含んだ液体)

が特徴です。

皮下への輸液、抗生物質の投与などの
内科治療を行う必要があるので、
ただちに病院へ連れていきましょう。

3.胃運動低下症

胃運動低下症を発症してしまうと
胃は胃の内容物を下部へ送り出せなくなり、
胃の内容物がいつまでたっても
胃の中に滞っている状態になります。

そうなると胃は胃の中の内容物に対して
常に消化酵素を出し続けるようになり、
胃の中が荒れてしまうようになります。

主な症状には食後の嘔吐や頻繁なゲップ、
胃酸がずっと出続けて胃を刺激してしまう
ことによる食欲不振、体重減少などです。

2~3日続けてこの症状が現れる場合は、
食道炎や胃炎を併発する恐れがあります。

餌や水分補給が困難になり
深刻な状態になる恐れも。

すぐに動物病院に連れて行く必要があります。


猫が黄色い液体を吐いたら回数に注目!気になることがあれば病院へ

猫が黄色い液体を吐いた場合、
その回数に注目しましょう。

1日1回程度であれば

  • 空腹によるもの
  • キャットフードが合わない
  • ストレスによるもの

1日に複数回であれば

  • 胆汁嘔吐症候群
  • 猫パルボウィルス
  • 胃運動低下症

などの病気の疑いがあります。

少しでも気になることがあれば
病院へ連れていき、
医師による診察を受けさせてください。

万が一、手遅れになることなどないように。

まとめ

猫が吐く黄色い液体の正体は、
肝臓で生成されて十二指腸に分泌される
黄褐色の消化液「胆汁」。

猫が黄色い液体(胆汁)を1日1回吐く場合は

  • 空腹によるもの
  • キャットフードが合わない
  • ストレスによるもの

1日に何度も吐く場合は

  • 胆汁嘔吐症候群
  • 猫パルボウィルス
  • 胃運動低下症

などの病気の可能性があります。

特に猫パルボウィルス感染症は
子猫や高齢猫の致死率が
大変高い危険な病気です。

手遅れになる前に病院へ連れていき、
適切な治療を受けさせましょう。


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舟坂 ちよみ

猫2匹と暮らすライターです。

日々ニャンズから幸せをもらっているので、
そのお返しができるよう勉強したくて愛玩動物飼養管理士になりました。

我が家のニャンズと触れ合うことはもちろん、
猫マンガや猫映画を楽しむことも大好きです!

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