猫が唸るのは病気のサイン?威嚇の場合との見分け方は?
あなたは、猫ちゃんの唸り声に
遭遇したことはありますか?
うちの愛猫は滅多に唸り声をあげないため、
珍しくウ~ッと唸るような声を
耳にしたときは、私もビックリ、
かなりご立腹なのだと
勝手に判断してしまいます。
特に、多頭飼いをしていると
猫ちゃん同士の接触も多いので
唸り声や威嚇をする場面を
目にすることも多いかもしれませんね。
猫ちゃんが唸り声をあげるときは、
やはり警戒を示していることが多いです。
しかし、
様々な鳴き声を持っているように、
唸り声も1つではありません。
唸り声や状況によって、
その時の気持ちや唸る理由は異なります。
今回は、そんな猫ちゃんの唸り声を
様々な視点から解読していきましょう!
猫が唸る理由とは?唸り声でも意味が違う!?
猫ちゃんが唸る理由を知りたいときは、
まずは、唸り声をあげるときの状況を
把握してみましょう!
そうすることで、
だいたいは唸る対象物が分かるでしょう。
うちの愛猫は、
主に来客(全ての人ではない)や、
掃除機に威嚇をするようです。
いずれも唸り声が異なることから、
その時の気持ちも違うというのが
分かるようになりました。
特に掃除機にはいつまで経っても
敵対心まる出しで、
近付けるとシャーシャーしまくりです!
ただ、その声を聞くと
「一応猫なんだな~」と、
猫の本能が見られたような
気持ちになります。
このように、
唸る状況や唸り声を観察してみると
どんな理由でどんな気持ちなのかが
少し理解出来るようになりますよ。
それではお話ししていきましょう。
威嚇している場合
威嚇していると分かるサインは
鳴き声でも読み取れますが、
だいたいは「シャー!」と言った鳴き声と、
「ウゥ~ウゥ~」と言うような唸り声です。
そして、
猫ちゃんの唸り声をよく聞いてみると、
低かったり高かったりで
その時の心理は違うのです。
例えば、
低く喉の奥から絞り出すような唸り声
「ウゥゥ~ウゥ~」は
何か恐怖やストレスを感じているときに
出すような声のようです。
気持ちを言葉にするならば、
「早くこの場から逃れないな~」
「私のことは放っといてよ!」
と言うような感じでしょうか。
この「ウゥ~」と言う唸り声も
威嚇をしているので、
これ以上は何もしないでと言う警告として
受け取ってあげましょう。
逆に高めの声で唸るときは、
かなり気は立っていて、
恐怖という気持ちと、
喧嘩を受けて立つような強い気持ちを
持っているかもしれません。
もしそのまま近付けば、
威嚇モード全開の「シャーッ」と言った
鳴き声を発して攻撃をするでしょう。
この時、
耳がうしろに倒れていたり、
毛が逆立っていたり、
視覚的にも威嚇の様子が伺えますよね。
ここで、激しく威嚇している
猫ちゃんの動画をご覧下さい。
この猫ちゃん独特の威嚇声は、
空気を吐き出すことによって発せられ、
ヘビに似せていると考えられています。
更に、最上級の威嚇は
「フーッ」と言うような威嚇をします。
この時の猫ちゃんは、パニック状態に
あってもおかしくありません。
むやみに手を出すと
引っ掻かれることもあるので注意です。
うちの愛猫、大嫌いな掃除機を前に
逃げることだけに精一杯のようです。
1回だけ足の上を走られ、
爪が刺さって痛い思いをしました・・・笑
よっぽど掃除機が恐ろしいのでしょう!
このように唸り声をあげるときは、
警戒、警告の意味を示すことが
ほとんどのようです。
また、優れた聴力を持つ猫ちゃんは
何か音などに反応して
警戒をしていることもあるようです。
警戒をしているときは、これ以上刺激を
与えないと言うのが鉄則です。
威嚇をするときの状況と照らし合わせて、
なるべく恐怖の対象となるものは
取り除いてあげましょうね。
おもちゃに唸っている場合
猫ちゃんがおもちゃをくわえながら
激しく唸るという場面も
けっこう多いのだそうです。
特に、おもちゃが絡むと子猫の方が、
唸りやすいように感じました。
おもちゃをよっぽど気に入ったのか、
恐らく猫ちゃんの狩猟本能が刺激され
野生心剥き出しといった感じなのでしょう。
こんな風に、おもちゃに興奮することも
あるんですね!動画をどうぞ。
いつもは可愛い猫ちゃんが、
この時だけは、ワイルドな顔に
豹変しているのではないでしょうか。
そんな時のおもちゃは獲物状態です。
「誰にもよこさないんだから!」と、
唸ってしまうのはごく自然のことなので、
飼い主さんに警戒して唸ると言うより、
興奮しているのでしょうね。
特に、物への執着が激しい子は
しばらく唸り続けて離さないことも・・・
むやみに取り上げると、
噛み付かれることもあるかもしれません。
この場合は、隙を見て回収する、
おもちゃを出しっぱなしにしないなど
少し対処をする必要があります。
でも、本能が刺激されるほど
お気に入りのおもちゃがあるなんて、
それだけでも猫ちゃんにとっては
ストレス発散になるのですよ!
取り上げることに問題もなく、
多少のメリハリを
つけられるのが理想ですが、
気が済むまで思いっきり遊ばせてあげるのは
良いことだと思いますよ^^
歳を重ねれば、その行動も
自然と落ち着いてくるかもしれません。
しかし、猫ちゃんの唸り声が
ヒステリック過ぎて怖い!
なんて思うこともあるかもしれませんが、
深刻なほどの攻撃行動にまで
発展していなければ
あまり気にすることはないと思います。
場合によってはしつけをした方が
良いかもしれませんが、
問題なければ猫ちゃんの本能だと受け入れて
遠目から見守ってあげて下さい^^
猫の威嚇!対処法については
こいらを参考にご覧下さい。
”猫が突然の威嚇!飼い主が知っておきたい3つの対処法とは?”へ移動する
唸りながら走る場合は病気の可能性も?
猫ちゃんと暮らしていると、
急に狂ったように走り回る!
なんて言う光景を目にすることは
ありませんか?
やはり、室内飼育だと狩猟本能が
満たされないことで、
ストレスを発散するために
爆発的にそうなることもあるようです。
走り回るという行動が見られることは
度々起こることで、
そこまで心配になることはありません。
しかし、唸り声をあげながら
走り回るとなると
何か体調が悪いのかしら・・・と、
少し不安になりますよね。
唸りながら走り回るというのには、
- 病気
- ストレス
- 情緒不安定
などの理由が考えられます。
中でも注意したいのは病気ですよね。
やはり猫ちゃんも本能で、
体調が悪いのを隠そうとする生き物です。
どのように体調が悪いのかを
教えてはくれないため、
唸り声をあげているときは
かなり不調を訴えているのでしょう。
走り回りながら唸り声を
あげる場合で考えられる病気は、
“甲状腺機能亢進症“という
ホルモン異常の病気が考えられます。
この病気の特徴は、
興奮したように動きが活発になったり、
攻撃的になったりするもので、
病気とは思えず、元気だと錯覚を
起こすような様子が見られるようです。
特に7歳以上の高齢期から
発症しやすいもので、
例えるなら発情期のような状態に
なってしまうようです。
他にも、食欲はあるのに体重が減る、
多飲多尿などの症状が表れます。
しかし、病状が進行すると
次第に食欲なども低下してしまい、
他の様々な臓器にまで
影響を及ぼしてしまうのです。
甲状腺機能亢進症は、
早期発見、早期治療が何よりも大事です。
高齢期になって、興奮をするような
気になる症状が見られたら
病院に行くことをおすすめします。
その他に、何も対象物がなく
唸る原因が特定出来ない場合は
病気の可能性もあるでしょう。
食事のときに唸るのは歯周病で、
口の中が痛いのかもしれません。
排泄のときに唸るのは、
尿路結石が原因かもしれません。
このように、
唸るというのにも、状況によっては
病気を疑うこともあるようです。
ちなみに、ストレスを感じているときは
縄張り意識が原因のことも多いようです。
近くで改装工事をしていたり、
庭に野良猫が侵入してきたり・・・
縄張り意識の強い猫ちゃんは、
何か不安や危機を感じたときに
唸りながら走り回ることで
縄張りを守ろうとするのでしょう。
唸り声をあげるときの環境や様子を
よく観察してあげましょう。
まとめ
唸り声1つでも、状況などによって
こんなにも理由が異なります。
唸り声をよく聞いてみれば、
今まで以上に猫ちゃんの気持ちが
読み取れるかもしれませんね。
威嚇なのか本能なのか・・・
場合によっては、
病気を訴えている可能性もあるのです。
注意深く観察してみて、
何か様子が変だと感じたら
迷わず獣医に相談してみましょう。
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