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猫の皮膚病で体が臭くなる!放っておくと危険な理由とは?

病気  

健康な状態であれば
猫はほぼ無臭ということは、
猫と暮らしている飼い主さんならば
ご存知のことでしょう。

ですが逆を言えば、
猫の体が臭いということは
なんらかの異常や病気を抱えて
健康状態が侵されているということ。

その原因の1つに、
猫が油っぽく臭う皮膚病があります。

放置すると他の病気を併発しかねないため、
早めに病院へつれていくことが肝心。

早期発見・早期治療を目指したいですね。

そこで今回は、
猫が臭いときに考えられる皮膚病について
お伝えしていきたいと思います。

臭い以外にもいくつか症状がありますので、
愛猫の症状を観察しながら
読んでみてくださいね。


愛猫の体が油っぽく臭うときに考えられる皮膚病

「愛猫の体臭が油っぽく臭う!」

そんなときに考えられる皮膚病は
以下の2つです。

  • 油性脂漏症
  • 乾性脂漏症

脂漏症はマラセチア皮膚炎とも呼ばれ、
皮膚や外耳道に存在する
「マラセチア」と呼ばれる真菌によって
起こされる皮膚炎です。

皮脂腺からの皮脂の異常分泌によって
皮膚の角質化が進行してしまう病気で、
臭いや見た目から
発症を感知しやすいという特徴があります。

油性脂漏症と乾性脂漏症の
2種類がありますので、
次からの項目にてそれぞれ詳しく解説します。

 1.角質のかたまりや脂の混じったフケが出る油性脂漏症

油性脂漏症は皮脂線から皮脂が
過剰に分泌されることによって、

  • 被毛や皮膚がべたつく
  • 皮膚に角質の塊ができる
  • 脂が混じったフケが出る
  • 油っぽい体臭がする
  • 赤く腫れる

などの症状が全身のあらゆる部分にみられます。

脂漏症の原因は

  • 内分泌ホルモン異常
  • 栄養の偏り
  • アレルギー
  • 寄生虫や細菌・真菌
  • 肥満細胞の異常
  • 遺伝性

など多岐に渡ります。

内分泌系の異常には
それに対する治療薬を使用、
寄生虫に対してはその駆除を行うなど、
治療はその原因に合わせた方法で行われます。

2.白っぽいかさぶたと皮膚の乾燥が目立つ乾性脂漏症

乾性脂漏症は油性脂漏症とは反対で、
皮脂が減少するため、

  • 白っぽいかさぶた
  • 皮膚の乾燥・かさつき
  • 大量のフケ
  • 脱毛

などの症状が全身のあらゆる部分にみられます。

油性脂漏症と同じく、
治療法はそれぞれの原因に合わせたものです。

食事中の脂分が原因と考えられる場合は
脂肪酸製剤や動物性脂肪、
コーンオイルなどを与えたり、
ビタミンやミネラル不足が
原因と考えられる場合は、
補助製剤を投与したりなどします。

また治療中は患部を舐めさせないため、
こちらの動画の猫ちゃんのように
エリザベスカラーを装着することも。

エリザベスカラーは
猫のストレスになることあるので
大元の脂漏症を早く治してあげたいですね。

脂漏症は病気の治りかけで抵抗力の弱い猫のかかりやすい皮膚病

脂漏症は抵抗力が弱い状態の猫が
かかりやすい皮膚病です。

  • 病気の治りかけ
  • 老化
  • 栄養の偏り

などが抵抗力が落ちるきっかけとなり、
そこから脂漏症を始めとする病気に
かかってしまうことがあります。

こまめなブラッシングで皮膚を清潔に保ったり
偏りのない食事を与えるなど、
飼い主さんは適切なケアを
してあげてくださいね。

それが病気の予防になるでしょう。

猫の皮膚病の4大原因について詳しく
知りたい方はこちらの記事をどうぞ。

猫の皮膚病の原因とは!治らないのはストレスも関係してる?

ストレスがもたらす皮膚への影響についても
是非ご覧くださいね。


脂漏症を放っておくと膿皮症を併発!体臭が気になったら病院へ!

脂漏症は命に関わるような
重篤な病気ではありません。

ですが放置すると膿皮症など
他の病気を併発してしまうので
注意が必要です。

膿皮症とは細菌感染によって
引き起こされる皮膚疾患のことです。

  • 丘疹
  • 脱毛
  • 色素沈着
  • 膿疱
  • 紅斑(赤い斑点)

などがみられ、
重度になるとびらんや潰瘍を伴います。

治療に長期間を要することもあるので、
早期発見・早期治療が大切です。

このような病気を併発させないためにも、
猫の体臭が気になったときは
すぐに病院で診察を受けさせましょう。

まとめ

猫の体臭が油っぽい臭い場合、
「マラセチア」と呼ばれる真菌が起こす
皮膚病「脂漏症」にかかっているおそれが
あります。

脂漏症には

  • 油性脂漏症
  • 乾性脂漏症

の2種類があります。

油性脂漏症は

  • 被毛や皮膚がべたつく
  • 皮膚に角質の塊ができる
  • 脂が混じったフケが出る
  • 油っぽい体臭がする
  • 赤く腫れる

乾性脂漏症は

  • 白っぽいかさぶた
  • 皮膚の乾燥・かさつき
  • 大量のフケ
  • 脱毛

などの症状がみられます。

脂漏症の原因は多岐に渡り、
治療はそれぞれの原因に合わせたものを
行います。

放置すると
膿皮症を併発することがあるため、
早期発見・早期治療を目指しましょう。

このほか猫の皮膚病対策については
こちらの記事がおすすめです。

猫の皮膚病の対策!自宅でできる5つの対処法について紹介

5つの対処法を実践し、
愛猫を皮膚病から守ってあげましょう。


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舟坂 ちよみ

猫2匹と暮らすライターです。

日々ニャンズから幸せをもらっているので、
そのお返しができるよう勉強したくて愛玩動物飼養管理士になりました。

我が家のニャンズと触れ合うことはもちろん、
猫マンガや猫映画を楽しむことも大好きです!

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