ビオフェルミンは腎不全の猫に効果あり?飲ませ方や注意点を紹介
猫の腎不全は、猫の飼い主さんの間では
有名な病気ですね。
尿の濃縮機能が高い猫は、
他の動物に比べ腎不全を起こしやすいです。
発症してしまうと腎臓の機能を
大事に使っていくことしかできないので、
そのケアの仕方が予後を決めます。
そんな猫の腎不全で最近注目されているのが
乳酸菌です。
ただ、どんな飲ませ方をすれば
効果が出やすいのか、なんで腎不全に良いと
言われているのか分からないことも
多いですよね。
そこで、猫の腎不全に乳酸菌が
どう関わってくるのか紹介します。
安価で売っている代表格として、
ビオフェルミンを例にあげます。
ドラッグストアにも必ず売っているので、
うまい使い方があれば
ビオフェルミンは使いやすい。
どのように使うのでしょうか。
この記事に書いてること♪
ビオフェルミンが腎不全の猫に効果的な理由
まず、猫の腎不全になんでビオフェルミンなどの
乳酸菌が効くのかを説明します。
これはきちんと猫用のサプリメント会社も
検証していることで、実際にカリナールなどの
サプリメントには乳酸菌が配合されています。
ただしあくまでサプリメント。
サプリメントとは足りないものを補って
身体の調子を整えるものなので、
薬のように必ずなんらかの効果を
起こすものではありません。
元気な人が栄養ドリンク飲んでも
何も起きないのと一緒。
逆に効果ある子にはてきめんに効くことも
あるので、試してみる価値はあると思います。
1.腸内活動を活発にして、腎臓の負担を減らす
腎不全のときに上昇してくる尿素窒素という
物質は、主に腸内でたんぱく質が
分解されるときに発生します。
この物質は健康な子であれば
腎臓で代謝されて尿と一緒に排泄されますが、
腎不全の子はこの処理が上手にできません。
この尿素窒素の発生自体をできるだけ
減らそうということを目的に乳酸菌を使います。
善玉菌を増やすことで、毒素を
消費してもらうんです。
腎不全の子は体調悪化や脱水により
便秘になることが多く、便秘は
腸内環境の悪化につながり
尿素窒素上昇の一因になります。
善玉菌を増やすことで腸内活動を活発にして、
便を適切に出すことも期待できます。
2.尿毒素の生産を低下させる働きがある
腸内細菌の悪玉菌は、腎臓にとって
負担がかかりがちなアミノ酸を
大量に産生します。
たんぱく質を分解するときに出てしまうので
栄養をとる以上は増えるのが
仕方ない物質なのですが、
腎臓が弱っているときには
あんまり増えてほしくないもの。
善玉菌を増やすことで、その物質も
減らすことが期待できます。
猫にとってたんぱく質は生きるのに必要な
栄養素で、お米ばかり食べていては
腎臓の数値は良くなっても
他のところに無理が出てきます。
たんぱく質を必要最低限とりながら
腎臓に悪さをする物質を極力少なくするのが
腎不全の治療なんです。
3.腎不全に伴う様々な症状を緩和させる
腎不全の治療中に起こりがちなのは、
悪心(気持ち悪くなること)、嘔吐、便秘、
下痢、口内炎など。
これらは尿素窒素などの
たんぱく質分解産物によって引き起こされます。
乳酸菌を使って消化管の環境を良くすることで、
これらが多少でもマシになることがあります。
もちろん重症度やその子の体質にもよるので
絶対効くとは言えませんが、個人的には
炭系のサプリよりは効く気がします。
ビオフェルミンの飲ませ方と注意点
乳酸菌って良いかも・・・と思っても、
猫へのビオフェルミンの与え方に悩みますよね。
元々人間のサプリでもあるし
もちろん飲む量は違いそう。
病気の愛猫になるべく負担はかけないように、
どうやって与えればよいのでしょうか。
そこで、ビオフェルミンの猫への与え方を
解説していきます。
まず選ぶ段階なんですが、自分の猫が
粉が好きなのか錠剤のほうが飲ませやすいのか
を考えましょう。
毎日飲ませるものなので、猫と飼い主さん
両方にストレスが少ない剤型のほうが
良いですよ。
さらに薬よりも飲ませないといけない量が
多くなりがちなので、乳酸菌が死菌でも良いので
多く配合されているものを選びましょう。
1.少量からスタートし、最終的には1日1錠飲ませる
サプリとはいえ、お腹に合わないことが
あります。
身体に合わず下痢をしてしまい余計に
脱水が進んでしまったなんて状態は
極力避けたいので、1/4錠くらいから
スタートしてはどうでしょう。
病院では成猫なら大体1/2錠を
1日2回あげることが多いので、
2~3日様子をみて下痢したりしなければ
1回1錠でも良いくらいではないでしょうか。
安めの乳酸菌製剤はだいたいが
死菌を使ったものなので、生菌に比べて
大量に摂取する必要があります。
病気の改善を目的とするなら、
健康維持量の1回1/2錠にこだわらなくても
大丈夫です。
ただし人間と同じ量はさすがに
飲みすぎだと思うので、使うサプリにより
調節してくださいね。
人間の推奨摂取量は5000億~1兆個と
言われているのでヨーグルトにすると
200gくらい。
猫はせいぜい体重が4~5kgなので、
病気に効果を期待する場合でも
そんなに大量にはいらないです。
2.途中で服用を止めずに毎日続ける
乳酸菌はサプリメントなので、
1日飲んで効果が出るわけではありません。
毎日継続して、血液検査や猫の様子で
調子が良くなってきたか判定します。
腸内環境の改善はスピードに個体差もあるので、
猫の調子が安定しているなら
物は試しに継続してみるのをおすすめします。
どうにかして猫の状態を良くしたいのは
分かりますが、焦りは禁物です。
慢性腎不全は感染症とは違うので、
変化は緩やかにしか起こりません。
3.副作用が出た場合は服用を止めて他の乳酸菌を摂る
もし与えたビオフェルミンなどの
乳酸菌製剤が合わない場合、他のものに
変えてみるのもひとつの手段です。
副作用というか、猫が粉剤を嫌がりすぎて
飲ませられないとかのほうが
多いのではないでしょうか。
もし副作用が起きる場合には、腸内環境が
変化したことでの便臭の変化や、
やや軟便になるなどが多いです。
善玉菌と言われている菌は沢山いるので、
猫が飲みやすく身体にあっているものを
選びましょう。
また、生菌配合のサプリが合わないなら
死菌でもOK。
死菌は善玉菌のエサになるので、
結果的に善玉菌を増やせるんです。
管理も常温で楽なので、個人的には
死菌サプリのほうがオススメです。
猫に乳酸菌を与えるならkokonaがおすすめ!
出典:http://hugme-shop.jp/kokona/koss01sp
乳酸菌製剤は最近ペット用も沢山あるので、
何を使えばよいか分からないですね。
飼い主さんが自分で購入しやすいものを
ひとつご紹介します。
kokona(ココナ)というサプリで、
ビール酵母が主体ですが
乳酸菌も配合されています。
ガッツリ乳酸菌のサプリを使うのが
心配な場合にはまずこれから始めてみて、
感触が良ければもうちょっと量が多めのものを
使っても良いかもしれません。
オメガ脂肪酸やオリゴ糖も入っているので、
お腹の環境を良くしたり抗酸化を
期待するなら導入としては良さそうです。
病院で処方されるサプリとしては
カリナールなども乳酸菌が入っているので、
自分だけの判断じゃ心配な人は
かかりつけの病院で相談もアリだと思います。
腎不全の患者さんが多い病院だと、
腎不全用のサプリについてもきちんと
勉強している獣医さんがいるはずです。
まとめ
猫へのビオフェルミンの与え方は
分かりましたか?
- 乳酸菌は尿素窒素を腸内で減少させると
獣医学領域でも期待されている - 毎日の継続が大事
- 生菌と死菌があるので、猫や飼い主さんの
使いやすさで決めてOK
猫が腎不全になってしまったけど、
治らないなら体調が良い期間を
できるだけ長くしたいというのは
飼い主さんなら誰でも思います。
ちょっとでも望みがあり、猫にも
負担がかからないなら試してみるのは
とても良いことです。
周りに「なんで猫にそこまで?」って
言われても知ったことではありません。
できるだけ猫が気持ち悪くないように、
ぎりぎりまでいつもの生活ができるように
サポートするのは素晴らしいことだと
自信を持ちましょう。
おうちの猫ちゃんに乳酸菌が少しでも
効果があることを願っています。
便秘の猫に対してのビオフェルミンの使い方も
紹介しているので、チェックしてみてください↓
人医でも獣医でも、乳酸菌は最近万能ですね。
あくまでサプリメントということは
忘れてはいけませんが、身体に負担が少なく
体調改善できるのはありがたいですね♪
今週のおすすめ記事6選♪
この記事をSNSでシェア