保健所が猫の駆除してくれない!野良猫と共存する方法とは?
猫に癒される人がいる一方で、野良猫による
被害に悩む人も少なくありません。
悲しいことに、駆除目的で野良猫に毒入りの
餌を食べさせる人や保健所に持ち込む人も
いるのです。
でも、邪魔だからという理由だけで命を
奪ってしまって良いのでしょうか?
野良猫はもともとは人間が飼っていた
ペットだったはずです。
そこで今回は、野良猫と人間が共存する
方法についてご紹介したいと思います。
この記事に書いてること♪
保健所は猫の駆除をしないの?
保健所では猫や犬の殺処分を行っている
ため、野良猫の駆除をしてくれるものと
思われがちです。
でも、最近では動物愛護の考えから、
駆除目的での猫の引き取りを断る自治体も
少なくありません。
駆除目的の猫の引き取りを行わない保健所も多い
毎年のように、約8万匹もの猫が保健所や
動物愛護センターで殺処分されています。
そんな中でも、猫たちの命を守ろうと
する人もたくさんいます。
殺処分はあくまでも最終手段であって、
猫を持ち込んできた飼い主に対して里親を
探すように説得したり、譲渡会を開いたり
様々な努力をされています。
そのため、保健所の多くは駆除目的での
猫の引き取りを断る所も多いんです。
餌やりを禁止する条例がある?
自治体によっては、野良猫への餌やりを
禁止する条例を定めているところも
あります。
違反者には罰金などの罰則が設けられて
います。
猫による被害の現状とその対策とは?
野良猫による被害にはどのようなものが
あるのでしょうか?
また、被害にあわないためにどのような
対策をすればいいのでしょう。被害の
現状と対策について見ていきましょう。
野良猫による被害の現状とは?
野良猫による被害は後を絶ちません。
それもそのはず、猫の繁殖能力はとても
高いんです。
1回の出産で4~6匹の子猫を産みます。
また、1年で3回もの妊娠が可能なので、
1匹のメス猫は12匹もの子猫を産むことが
できるということになります。
では、実際にどのような被害があるのか
見てみましょう。
【自治体に寄せられる猫の苦情例】
- 野良猫に餌をあげる人がいる
- 猫の食べ残しの悪臭
- 猫のマーキングや糞害
- 発情期の猫の鳴き声がうるさい
- 車を傷つけられる
野良猫は食べ残したものを片付けたりは
しないし、猫専用のトイレがある訳では
ありません。
自分の縄張りを守るためにマーキングを
します。
発情期に大きな鳴き声で繁殖のパートナーを
探すことも野良猫にとっては自然なことで、
本能で子孫を残そうとするためです。
野良猫は飼い猫と違って、人間と生活する
術を持ち合わせていないのです。
猫がエンジンルームに入って悩む人には、
こちらの記事がおすすめです。
「”猫はエンジンルームへどこから入る?事故にならない3の対策”へ移動する」
猫の発情期や鳴き声についてなら、
こちらの記事がおすすめです。
「”猫の発情期!避妊手術を受ければ雌の鳴き声は落ち着く!?”へ移動する」
「”猫の鳴き声が夜になるとうるさい!飼い主がすべき対策は?”へ移動する」
どう対策すればいいの?
では、野良猫の被害を食い止めるために
できる対策はないのでしょうか?
ここで、猫よけ効果があるおすすめの
グッズをご紹介したいと思います。
水噴射式猫よけ機
まずは、こちらの動画をごらんください。
2分25秒辺りから実際に使用している
映像が観れます。
「猫は水に濡れるのが嫌い」という猫の
弱点をうまく活用したのが、この水噴射式の
猫よけ機です。
内蔵された赤外線が猫を感知すると、
スプリンクラーが水を噴射します。
猫にここは危険な場所だと思わせることが
できるんです。
価格は10,000~15,000円前後で、
ちょっと高めなのが悩みどころですが…。
猫が水を嫌いな理由や猫の習性を
知りたい人には、こちらの記事が
おすすめです。
「”猫のお風呂の温度はどれくらいが適温?嫌がる場合どうする?”へ移動する」
「”猫がおもちゃを水に入れる習性には意味があった!理由とは?”へ移動する」
超音波式猫よけ機
超音波式猫よけ機は人間には聞こえない
けれど、猫が嫌がる超音波を発します。
赤外線センサーが内蔵されているため、
猫を感知すると自動的に超音波を発して、
猫を撃退してくれます。
猫よけの成功率は95%もの高い効果が
あるんです。
価格は4,000~25,000円前後で性能の
高さによって幅があります。
では、実際に猫の撃退に成功した
動画をご覧ください。
ちょっと見づらい角度になっていますが、
猫が走り去っていく姿はバッチリ映って
いますよ!
ちょっとコストはかかりますが、安全に猫を
撃退できるグッズとしておすすめします!
猫を処分せずに共存する方法はある!
「野良猫は処分すればいい」と考える人も
少なからずいますが、野良猫の被害が
ひどいからと猫の命を奪っていいはずが
ありません。
それに、あなたが猫を処分してしまったと
したら、罪悪感をずっと背負うことに
なります。
野良猫だって元は誰かに飼われていた
ペットだったはずです。
これからは、野良猫と共存していく方法を
考えてみませんか?
「地域猫」という考え方
「地域猫」とは地域の人たちによって
世話や保護されている野良猫のことを
言います。
地域住民は一定のルールの元、猫の
トイレや餌やりなどの世話を行います。
また、野良猫によるマーキングや糞害、
猫の食べ残しによる悪臭などの被害を
減らす目的でTNR活動を行っています。
TNR活動って何?
TNR活動とは野良猫を捕獲して避妊・
去勢手術を行い、元の生活場所に戻す
活動のことを言います。
- Trap(トラップ)
→捕獲する - Neuter(ニューター)
→避妊・去勢手術を施す - Return(リターン)
→元の生活場所に戻す
地域住民が団結して成功させたTNR活動
TNR活動によって、野良猫による被害や
野良猫の数を減らすことに成功した
自治体もあります。
その活動例をご紹介します。
【活動例】
- プランターに土を入れて猫の
トイレを作り、毎日トイレの
清掃を行う - 毎日決まった場所で決まった
時間に餌を与える - 置き餌は禁止。餌やりが終わったら
片付ける - 避妊・去勢手術をする
- ルールに従って1代限りの飼育を
周辺住民に理解してもらう
野良猫たちの世話や保護活動をすることで、
野良猫による被害が減り、街がキレイに
なっていきました。
1匹ずつ捕獲し避妊・去勢手術をすることで、
野良猫の数も徐々に減っていきました。
最初は野良猫への嫌悪感を抱く人たちも、
徐々に地域みんなの猫だと思えるまでに
なったそうです。
地域のパートナーになった野良猫たち
野良猫が網をかじるネズミよけになり、
地域のパートナーとして”共存共栄”を
目指している漁港があります。
地元の猟師さんを始め、獣医師や商店街が
自治体と協力し合って、野良猫を保護する
活動が行われています。
では、具体的な活動を見てみましょう。
【野良猫の保護活動】
- 不妊去勢手術の実施
- 里親探し
- 病気の猫の治療
- 捨て猫の禁止の呼びかけ
「さくらねこと」は?
「さくらねこ」とは、野良猫が避妊・
去勢手術を受けたことが分かるように
耳をV字にカットした猫のことを
言います。
V字にカットしたことで、猫の耳が
”さくら”の花びらのように見えること
から名付けられました。
「さくらねこ」は、地域猫である証
でもあるんです。
飼い猫が生涯を全うするまで責任を持って飼う
最後にお話したいことは、どんな飼い猫でも
野良猫になる可能性があるということです。
野良猫はペットとして飼われていた猫が
捨てられたり、その猫が産んだ子猫である
場合がほとんどです。
故意に捨てたりしなくても、脱走したり
迷子になって野良猫化する場合もあります。
猫を飼うと決めたなら、猫が生涯を全うする
その日まで、飼い主としての責任を自覚して
飼うようにしましょう。
まとめ
いかがでしたか?
野良猫による被害や対策について
ご紹介してきました。
安易に猫を処分する方法ではなく、
野良猫と共存していく方法もあることが
分かりましたね。
ぜひ、野良猫の被害に悩む人も猫を
飼っている人も、野良猫との共存する道を
選択していただきたいと思います。
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