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猫の元気がなく寝てばかり!セルフチェックの方法を紹介

健康  

「最近愛猫の元気がなくて寝てばかりいる…」

猫はよく寝る動物ですが、元気がなくて
寝てばかりいると心配になってしまいますよね。

私の愛猫も、一時期寝てばかりで、
ご飯もあまり食べたくなった時があり
とても心配しました。

ちょうど健康診断の時期と重なったので
病院に連れて行きましたが、
幸い特に異常はなく
季節的なものと診断されて
安心したのを覚えています。

動物病院に連れていくとお金もかかるし、
何より愛猫にとってストレスになるので
できれば病院に連れていきたくない…
というのが本音の人も
多いと思います。

私の愛猫も動物病院に行くときに
ストレスでよだれが大量に出たり、
ずっと鳴きっぱなしになったりして
見ていて可哀想なので、
病院に連れていくのは
最小限に留めたいですし、
病院に行くときは時はこっちまで
少し憂鬱になってしまいます。

そこで今回は愛猫の
元気がなくて寝てばかりの時に
自分でできるセルフチェックの方法
をご紹介するので、ぜひ参考にしてみて下さい。


猫の元気がなくて寝てばかり!原因とは?

猫の元気がなくて寝てばかりの時、
考えられる原因は主に以下の3つあります。

猫の元気がなくて寝てばかりの原因
  • 加齢によるもの
  • 夏バテや冬の厳しい寒さなど
    季節によるもの
  • 泌尿器科系の病気

それでは順番に見ていきましょう。

1.加齢によるもの

元気がなくて寝てばかりの場合、
「加齢」が原因になっていることが
あります。

年を取るに連れて運動量が減り
食欲が低下するのは自然な事です。

しかし、ご飯を全く食べない
場合や、急激に痩せてきたなど
他の症状がある場合には病気の
可能性があります。

また、歩くのを億劫にしている様子や
いつもは登れていた場所に登れなくなるのは
関節痛になっている可能性もあります。

いずれの場合も痛みを伴うために
元気がない場合もあるので
気になったらすぐに病院に
連れていきましょう。

2.夏バテや冬の厳しい寒さなど季節によるもの

次に考えられる原因は、
夏バテや冬の寒さなど季節によるものです。

人間でも夏バテ気味の時は
食欲が落ちたり、寒い冬は
ずっと布団に包まって寝ていたいですよね。

でも、猫の夏バテには注意が必要です。
猫は暖かいところが好きなので
暑さにも強いと思われがちです。

しかし日本のムシムシした湿気の高い暑さは
逃げ場がないので、それほどの猛暑でなくても
夏バテをして体調を崩してしまう事があります。

猫は一度体温が上がると
なかなか下げる事が
できないので、
そのまま熱中症へと悪化
してしまい
命の危険に関わる事もあります。

暑い夏の時期に愛猫が元気がない場合には
冷房をかけたり、除湿をしてあげるように
しましょう。

あまりにもぐったりとしている場合や
触って熱い場合には、すぐにアイスパックなどで
冷やして、病院に連れていく必要があります。

寒い冬に寝てばかりいるのは
体力を温存している場合が多いので
食欲があれば、それほど
心配する必要はありません。

私の猫が寝てばかりいた時も
冬の寒い時期でした。

私の愛猫はもう老猫でもあったので
そのことも合わさって、
「体力を温存していた」
との事でした。

しかし、気をつけなければ
いけないことは、寝てばかりいると
水分摂取量も落ちてしまうことです。

下でも詳しく説明しますが、
水分摂取量が落ちると、
腎臓や膀胱炎など、泌尿器科の病気に
なりやすくなります。

ちゃんと水分摂取をできているどうかは
しっかりチェックしましょう。

夏バテを心配している場合は
こちらの記事を参考にしてみて下さい。

猫の夏バテの症状とは?対処法や病院へ行くタイミングについても

対処法や病院に連れていくタイミングなど
も説明してあります。


3.泌尿器科系の病気

猫は腎臓病や猫下部尿路疾患(FLUTD)
などの泌尿器科系の病気になりやすい
動物です。

これは、猫の祖先は元々砂漠に住んでいた
リビアヤマネコという種類で、水分を
あまり取らずに濃縮された
尿を出すために、腎臓に大きく
負担がかかっているためです。

猫下部尿路疾患(FLUTD)は
尿路下部で起こる病気のことで
尿路結石や膀胱炎などがこれに含まれます。

猫下部尿路疾患になると頻繁にトイレに
行くけれど尿がでなかったり、トイレ以外での
粗相や血尿、排尿時の痛みで
鳴いたりすることがあります。

尿路結石が悪化した場合は、
尿路を塞いでしまうことによって
尿が出せなくなり、命の危険にも関わります。

元気がなくなり、食欲不振にも
なるので、異常に気づいたらすぐに
病院へ連れていく必要があります。

腎臓病で多いのは、
老猫に多い慢性腎不全です。

慢性腎不全では腎臓の機能が
徐々に低下していくため、
気づいた時には症状が
かなり進行している場合が多いのが
特徴です。

多飲多尿によって異常に気づく場合が多く、
続いて食欲不振や嘔吐、体重減少などの
症状が現れます。

慢性腎不全になってしまうと
治療は進行を遅らせることのみ
になります。

そのため、異常に気づいたら
直ちに病院へ連れていく必要があります。

猫の元気がないときのセルフチェックの方法

以上が猫の元気がなく、寝てばかりいるときに
考えられる原因でした。

上で挙げた中の症状に当てはまらない場合でも
普段と比べて違う行動をしていたら、病気の
可能性があるので、すぐに病院へ連れていく
必要があります。

病院に連れていく必要がある
セルフチェックのポイントは以下の5つです。

セルフチェックの方法
  • 呼吸が正常か確かめる
  • 飲食がいつも通りか確かめる
  • 排泄の回数やおしっこの色を確かめる
  • 口の中が荒れていないか確かめる
  • 皮膚や体毛に異常はないか確かめる

それでは各項目ごとに見ていきましょう。

1.呼吸が正常か確かめる

猫の元気がない場合、
正常に呼吸をしているかを
確かめる必要があります。

息が荒く、ゼーゼーと息をしていた
激しい運動をした後でもないのに
呼吸が早かったりしていたら要注意です。

また、頻繁に咳をしていたり
呼吸が苦しそうにしていて
すぐに病院へ連れていく必要があります。

呼吸に異常がある場合は
猫喘息、猫ウィルス性鼻気管支炎(猫風邪)
肺炎、気管支炎、心臓病など、様々な
病気の可能性があるので、できるだけ
早くに獣医師に相談しましょう。

2.飲食がいつも通りか確かめる

次に、いつも通りに食べたり飲んだり
しているかを確かめる必要があります。

真夏や真冬はその気温のせいで
食欲が落ちる事もありますが、
あまりにも何も食べずにぐったり
していたら要注意です。

先にも説明しましたが、夏ならば夏バテや
熱中症を起こしている場合もあります。

また、口内炎ができてて痛みのために
食べられない場合
もあります。

貧血を起こしてぐったりしている場合は
猫白血病ウイルスや寄生虫に感染している
恐れもあります。

ストレスからのホルモンバランスの
崩れなど、様々な原因が考えられるので
食欲が落ちていても
少しは食べている場合は3日、
何も食べず飲まずの場合は1日を限度
に病院へ連れていきましょう。


3.排泄の回数やおしっこの色を確かめる

排泄に異常がある場合はセルフチェックでも
分かりやすい方法です。

便秘をしていて何日も便が出てない、
下痢をしている、血便が出ている、
また寄生虫に感染している場合には
虫が便から出てくる場合もあります。

猫の尿は色も濃く、
匂いもキツイのが普通ですが、
反対に水のような透明な尿を大量にするように
なったら腎臓病の可能性があるので要注意です。

また、おしっこをする時に
痛みで鳴いたり、トイレに頻繁に行くのに
尿がほとんど出ないようなら膀胱炎の可能性が
あります。

尿結石で尿が全く出なくなってしまった場合は
尿毒症になり2日間で死亡してしまう
可能性があるので、直ちに病院へ連れていく
必要があります。

猫のトイレは毎日掃除するので
異常にも気づきやすいと思います。

いずれの症状も痛みを伴い
元気がなくなる場合が多いので
なにか異常に気づいたら
すぐに病院へ連れていきましょう。

 

猫のおしっこで体調チェックをする場合には
こちらの記事を参考にしてみて下さい。

猫のおしっこの色でわかる!体調チェックの方法とは?

色の違いなどを詳しく説明しています。

4.口の中が荒れていないか確かめる

猫は口を触られるのが嫌いな子も多いので
チェックするのは大変かもしれませんが、
もし可能であれば口内炎ができていないか
などをチェックしてみて下さい。

口内炎ができると痛みで食べるのを
嫌がりますし、また口臭が酷い場合は
歯周病による痛みで食べられなくなっている
場合もあります。

また、口の中をチェックできない
場合でも、よだれをたらしていたりしたら
口内炎や歯周病の可能性があり要注意です。

口内炎は猫カリシウィルス感染症などが原因で
なる場合もありますし、内臓のどこかが悪く
免疫力が落ちている時に、口内の細菌から感染して
口内炎になる場合もあります。

歯周病は悪化すると歯が抜け落ちたり、
周りの骨まで溶かしてしまう恐れもあります。

どちらも痛みを伴って食べ物を
食べられなくなるので
早く治療をする必要があります。

 

猫がよだれをたらして元気がない場合には
こちらの記事も参考にしてみて下さい。

猫がよだれをたらして元気がない!病気が原因の可能性は?

5.皮膚や体毛に異常はないか確かめる

最後は、皮膚や体毛に異常がないかを
確かめることです。

  • 毛並みや毛づやが悪くなった
  • ハゲている場所を見つけた
  • 痒がってずっと掻いている
  • フケがたくさん出る
  • 湿疹ができている
  • 赤く腫れている
  • さわるとしこりがある

などなど、愛猫の元気がなく、皮膚や体毛に
異常が見られる場合は、内臓の病気の場合や
ノミ、ダニ、その他の寄生虫など、様々な
病気の可能性があります。

早めに病院へ連れて行って
検査をしてもらいましょう。

 

皮膚に異常がある場合はこちらの記事も
参考にしてみて下さい。

猫の病気の皮膚の症状!原因や対処方法【まとめ】

セルフチェックで少しでも気になることがあれば病院へ

以上がセルフチェックのポイントでした。

季節的なものであれば心配はいりませんが
元気がない場合は症状が悪化する前に
病院へ連れていく必要があります。

上のセルフチェックで少しでも
気になる事があったら、すぐに
病院へ連れていきましょう。

まとめ

以上が猫の元気がなく
寝てばかりの時に考えられる原因と、
セルフチェックの方法でした。

猫は元々、よく寝る動物ですが
元気もなくぐったりしていたり
食欲不振の時には

様々な病気の可能性があります。

ほおっておくと症状が悪化して
深刻な病気へと発展してしまう
可能性もあるので、今回ご紹介した
セルフチェックの方法で
少しでも気になるところがあったら
すぐに病院へ連れて行ってチェックして
もらいましょう。


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ライター紹介 ライター一覧

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森乃 きりん

小さいころから動物に囲まれて育ち
動物なしでは生きられません!
大学は海外の野生動物学を専攻し、
動物看護士の資格を持っています。
動物関係の職場で6年間勤務し、
現在は2児、4匹の猫、2匹の犬、
ニワトリ、アヒル、金魚と共に
田舎暮らしをしています。
皆さんの役に立つ記事を書いていきたいと思いますので
どうぞよろしくお願いします。

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