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猫のお尻から白い虫が!条虫症の原因と予防法を紹介        

病気  

「えっ!! 猫のお尻から白い虫!?」

いきなり猫のお尻から白い虫が
ウネウネと出てきた
びっくりしてしまいますよね。

私は子供の頃に捨て猫を
拾った事があるのですが
拾ったその日の夜に
猫のお尻から白い虫が出てきて
とても驚いたのを覚えています。

サナダムシという名前を聞いたことが
ある人も多いと思いますが、
白い虫を発見した場合
多くの場合がこのサナダムシという
条虫に寄生されています。

条虫に寄生されていることを
条虫症(じょうちゅうしょう)

と言いますが、条虫症は
比較的簡単に駆除や予防ができます。

今回は条虫症の原因と予防法について紹介するので
ぜひ参考にしてみて下さい。


猫のお尻から出ている白い虫!条虫症の正体

繰り返しになりますが、
猫のお尻から白い虫が出てきた場合
その多くが条虫という寄生虫です。

そしてこの条虫に寄生されることを
条虫症と言います。

条虫にも数種類あり、
一番有名なのが先にも述べた
サナダムシです。

サナダムシは詳しく言うと
瓜実条虫(うりざねじょうちゅう)
と呼ばれます。

その他にも猫に寄生する条虫には

  • マンソン裂頭条虫
  • 猫条虫
  • エキノコックス

などがあげられます。

条虫は白く平たい形をしていて、
条虫症になっても数匹寄生しただけでは
症状が現れませんが、多数寄生すると
食欲不振や体重減少などの
症状を表すことがあります。

猫が条虫症にかかる原因とは?

猫が条虫症にかかる原因として
あげられるのが、以下の3つです。

条虫症にかかる原因

1.外によく出入りすることによってかかる

2.外でネズミや鳥などを捕まえることによってかかる

3.猫を保護した際にすでにかかっていた

いずれの場合も、すでに条虫に寄生した
他の生き物を口にすることによって
寄生してしまいます。

それでは詳しく見ていきましょう。


1.外によく出入りすることによってかかる

瓜実条虫はノミを媒介して感染します。

そのため、外によく出入りする猫は
条虫が寄生しやすい環境にあります。

瓜実条虫はいくつもの節が
繋がっているような形をしていて、
感染している猫の糞に交じって
その節の一部が出てきます。

外に排出された節には卵が含まれており、
その卵をノミが食べると、ノミが卵を保有
ことになります。

卵はノミの体内ではかえらず、
そのノミが猫に感染して、
毛づくろいなどによって卵が
猫の体内に入ると

体内で孵化します。

この様に、寄生虫が体内で成長し、
卵を産める環境の動物を「終宿主」と言い、
卵が終宿主に到着するまで
保有して運ぶ役割をする動物を
「中間宿主」といいます。

今回の例を取ってみると
猫が終宿主になり
ノミが中間宿主となります。

ノミに感染した場合は、
ノミの駆除と同時に
寄生虫の駆除薬で
対処することをお勧めします。

2.外でネズミや鳥などを捕まえることによってかかる

ノミが瓜実条虫の中間宿主であるように、
猫条虫の中間宿主は主にネズミが多く、
マンソン裂頭条虫の中間宿主はカエルや
蛇、鳥になります

猫は元々狩りが上手い動物ですが
外に出る猫ちゃんの中には捕った獲物を
家まで持って帰って来る子もいますよね。

狩りをよくする猫ちゃんは上述した条虫に
感染している可能性が高いので、
同じく駆除薬で対処する必要があります。

3.猫を保護した際にすでにかかっていた

私の愛猫のように、
野良猫などを保護した場合
すでに条虫に感染していたという
場合もよくあります。

保護猫の場合はまず病院に連れていき
他の病気がないかどうかなども合わせて
全身をチェックしてもらうのが良いでしょう。

野良猫として長く生活していた場合は
ノミや寄生虫に感染している場合が多いので
はじめにそれらの徹底駆除が必要になります。


猫の条虫症の予防法4つ

条虫症は猫に症状がほとんどないといっても
人間に寄生する可能性もありますし、
愛猫の健康のためにも条虫には寄生されて
いないほうが良いですよね。

そこで、条虫症の予防法としては
以下の4つがあげられます。

条虫症の予防法

1.ノミやダニの駆除を定期的に行う

2.ブラッシングを行う

3.猫を飼うときは完全室内飼いにする

4.猫の居住スペースを清潔にする

それでは順番に見ていきましょう。

1.ノミやダニの駆除を定期的に行う

まず最初の予防法として、
ノミやダニの駆除を徹底に行うことです。

ノミやダニは一度感染してしまうと、
完全に駆除するまでに時間がかかりますし
痒みがひどいため、猫にとっては
とても不快でストレスになります。

ノミに感染したら必ず条虫にも
感染しているという訳ではありませんが、
その可能性が高いのは事実です。

外に出る機会が多い猫ちゃんは
駆除薬を定期的に使うことで、
ノミやダニの感染を防ぐことができるので
条虫症の予防にもなります。

 

猫がノミに感染してしまった場合は
こちらの記事を参考にしてみて下さい。

猫のノミの駆除!効果的な3つの方法とは?

ノミの駆除に効果的な3つの方法を紹介しています。

2.ブラッシングを行う

ブラッシングをすること自体が
条虫症の予防になるわけではありませんが、
定期的にブラッシングをしてあげることで
皮膚の異常を早期発見できたり、
ノミの感染が発見しやすくなります。

愛猫との良いスキンシップにもなるので
定期的にブラッシングを行ってあげましょう。

ただし、ブラッシングのやりすぎは
ハゲてしまうこともあるのでNGです。

猫のブラッシングはやりすぎNG!頻度とやり方のコツ

ブラッシングの適度な頻度とやり方の
コツについてはこちらの記事を
参考にしてみて下さいね。

3.猫を飼うときは完全室内飼いにする

条虫症の予防に一番効果的なのは、
愛猫を完全室内飼いにすることです。

完全室内飼いにすることで、
中間宿主との接触を防ぐことができます。

もともと外によく出ていた猫ちゃんには最初は
少し難しく、可哀想と思うかもしれませんが、
室内飼いにするだけで
防げる病気は条虫症のほかにも多数あります。

完全室内飼いにすることで
運動不足にはなりがちなので、
時間を取って遊んであげることは
大切ですが、猫は自分の安心できる
スペースが確保できれば、部屋の大きさ自体は
それほど気にならない子が
ほとんどです。

新しく子猫を飼う時や、猫を保護する時は特に
完全室内飼いを強くお勧めします。

4.猫の居住スペースを清潔にする

最後に、もう一つの予防策としては
猫の居住スペースを清潔に保つことです。

ノミやダニの駆除をしている時は特に重要ですが
掃除機をまめにかけることで猫猫ベッドについている
ノミやダニの卵を駆除することが可能です。

条虫症予防には、とにかく中間宿主との接触を
減らすことが重要なので、猫が外に出入りしている
場合は特に、猫の居住スペースを清潔に保ちましょう。

まとめ

以上が条虫症の原因と予防法についてでした。

猫が外を出入りする場合、条虫症になることは
よくあります。

条虫は猫などの終宿主に感染する前に
ノミやネズミ、カエル、蛇、鳥などの
中間宿主を介して感染します。

症状がほとんど出ないので、
ある日突然猫のお尻から白い虫が
出てきて初めて気づく場合も
多いかと思います。

条虫症は定期的な駆除薬で
簡単に防ぐことができます。

完全室内飼いにすることが
一番の予防にはなりますが
それが無理ならば
ノミの駆除薬を定期的に使ったり
寄生虫の駆除薬を定期的にあたえるなどして
条虫予防をすることが大切です。

 

今回は主に条虫症の原因と
予防法についてお話しました。

猫の寄生虫!サナダムシやイソスポラの駆除の方法とは?

具体的な駆除の方法については
こちらの記事を参考にしてみて下さい。


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森乃 きりん

小さいころから動物に囲まれて育ち
動物なしでは生きられません!
大学は海外の野生動物学を専攻し、
動物看護士の資格を持っています。
動物関係の職場で6年間勤務し、
現在は2児、4匹の猫、2匹の犬、
ニワトリ、アヒル、金魚と共に
田舎暮らしをしています。
皆さんの役に立つ記事を書いていきたいと思いますので
どうぞよろしくお願いします。

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